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Case Study実績・お客様事例

富士電機アドバンストテクノロジー 様(CDAJ news vol.38)

開発期間の大幅短縮に「STAR-CD」を利用

富士電機アドバンストテクノロジー 株式会社
CDAJ news vol.38お客様紹介コーナーより抜粋
発行日 2004年12月

解析種別:熱解析
課題等:発電機、変圧器、重電機器

御社におけるCAE/CFDの位置づけを教えてください。
以前より、発電機、変圧器などの重電機器を中心にCAEを適用してきましたが、ここ数年は、量産品の開発における設計初期段階での利用が増加しており、現在では、設計の高精度化による試作回数削減と開発のスピードアップにCAEは不可欠なものとなっております。その中でCFDの対象は半導体デバイスの製造に関連したミクロな現象から、自動販売機庫内やパワエレ機器筐体内の熱冷却、クリーンルーム内や水車流動まで幅広くあります。
CDAJ news vol.38
半導体デバイス製造に関連したミクロな現象とのことでしたが、CVDなどのテーマも実施しているのですか?
CVDでの流動解析は、ここ数年、部分的に検討を実施してまいりましたが、半導体開発部門からの強い要望もあり、今後本格的に研究に着手する予定となっております。
弊社プロダクトを選択いただいている理由はどうしてでしょうか?
私は回転機の開発部門に所属していた約10年前からSTAR-CDを利用しているのですが、発電機やモータ、ブロワなどの開発に不可欠な、スライディングメッシュやマルチフレームの機能が早くから充実していた点が最初の導入の理由の一つですね。また、最近は解析ソフトの間で機能の差がなくなりつつある中でCDAJはサポートが非常に良いという点も継続して利用している理由の一つです。サポートのレスポンスも抜群に速く、内容も的確ですね。我々の部署では、富士電機グループ内の幅広い製品群を対象として、場合によっては極めて短納期でソリューションを提供する必要があるのですが、そんなときも皆さんお帰りが遅いのか、昼夜を問わず対応してくれるのもよいですね。また、自部門で数値解析適用のノウハウ蓄積が不十分な製品群、技術分野に取り組む際にもサポートを有効に活用させていただいていますし、適宜アドバイスも受けています。さらにユーザーサブルーチンの自由度が高く、幅広い製品の検討に利用できるのもいいところですね。
弊社へのご要望はございますでしょうか?
相変化を伴う現象が手軽に扱えるようになって欲しいですね。対象としては、熱交換器の性能検討や半導体素子適用製品の冷却体における沸騰、凝縮現象、アルミダイカストでの凝固の検討などに利用していきたいと考えています。そう言った意味で、次にリリースされるCCMには期待しています。ただ、機能がどんどん拡張されていくのはいいのですが、tutorialは以前からさほど変わっていない気がします。簡単なモデルで良いので、例題が一つでもあると助かります。あとV3.2でも乱流モデルの追加や2層流の機能拡張があるようですが、ベンチマークテストでの実測値との比較などを可能な限り公表して、各モデルの優位性と限界を明確にして欲しいですね。それを参考に、課題に応じた適切なアプローチ手法を選択できればと思います。最後にアルゴリズムですが騒音問題も扱っているので高次の差分スキームも機能に追加してほしいですね。

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分野1:
熱流体解析
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