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Case Study実績・お客様事例

宇部興産 様(CDAJ news vol.20)

化学メーカーとしてのCFDの有効利用

宇部興産 株式会社
CDAJ news vol.20お客様紹介コーナーより抜粋
発行日 2000年4月

解析種別:流体解析、攪拌槽解析
課題等:反応器、攪拌槽、循環流、乱流量、粒度分布予測

具体的な解析テーマとしてはどういったものがあるのでしょうか?
非常に多岐に渡る分野を扱います。その中でも反応器、攪拌槽の解析が多いですね。
CDAJ news vol.20
攪拌槽解析のポイントは何ですか? 大きな循環流を作るのが目的であると伺ったことがありますが。
基本的にはそうです。現在では翼の長さや角度、回転数が変わることにより、槽内にどういった流れが生じるのかといった検討に利用しています。さらに解析結果から乱流量などが得られるので、そこから熱を加えた時の槽内の温度変化予測、粒度分布予測などに使いたいと考えております。この攪拌槽解析の予測精度を向上させるため、大学との共同研究で実験・計測を実施し、解析結果と非常によい一致をみることができました。(本件につきましては第5回STAR-CDユーザーズセミナーでご発表いただきました)
その他の解析テーマとしてはどういったものがあるのですか?
その他では、機械関係ではアルミホイールの成形プロセスの流れ、機械内部の流れ、セメント関係ではキルン内の解析などですね。アルミホイールの成形プロセス解析はSTAR-CDに新しく入った自由表面機能がとても役に立っています。セメント装置の場合は比較的流れだけで話になる場合が多いのです。装置トータルの圧力損失を下げるとか、ダクトの抵抗を最適化するとかで非常にメリットがあります。またSPファンというセメントの配風コントロールをしている大きなファンがあるのですが、そのファンの最適形状を求めるなどといったことにもCFDを利用しています。さらに、これから微粉炭燃焼をやっていこうと考えております。
御社は、もともと別のソフトウェアを利用されていたと伺っていますが、それらのソフトウェアに代わってSTAR-CDを導入された理由は何ですか?
もともと当社は構造格子系のソフトウェアを利用していたのですが、メッシュ作成機能や物理モデルなどの点で不満がありました。ちょうどその時にセメント部門から燃焼解析をしたいという要望があったこと、および、非構造格子を利用することにより複雑形状に容易に対応できるというメリットがあったことが挙げられます。当時STAR-CDの燃焼機能については確かに十分ではなかったのですが、開発体制が非常にしっかりしているという印象を受け、発展性についてはSTAR-CDが一番だろうという確信がありましたので、STAR-CDに決めました。事実、最新バージョンでは他のソフトウェアに負けない燃焼反応機能が搭載され、満足しています。
さらにサポートが非常にしっかりしているという情報が入っていましたので、全社展開する上で、CDAJの方でほとんどのサポートをしていただけるというのも大きな魅力でした。STAR-CDを導入する前までは、ソフトウェアのサポートといえば私が一人で実施していたのですが、STAR-CD導入以来、ユーザーが直接問い合わせして実施してくれているので、非常に助かっています。以前使っていたソフトウェアに比べて形状柔軟性が高いというのも本当にありがたいです。建設資材系では配管とかダクトなど、かなり複雑なものが多いのですが、以前のソフトウェアではメッシュを作る気さえしませんでしたが、STAR-CDではそれらを容易に作成できるというのが本当にありがたいです。また、ユーザーサブルーチンが充実しているというのも魅力です。かなり色々なことができますので、ソフトウェアそのものが非常に厚いという印象を受けます。ユーザーのノウハウをどんどん入れていけそうという気がします。

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分野1:
熱流体解析
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