CONVERGE Session

本セッションは、大盛況のうちに終了いたしました!ご来場ありがとうございました。


Introduction

2050年カーボンニュートラルの達成に向けた技術革新が求められる中、CONVERGEによるシミュレーション活用の場が広がり続けていることを日々強く実感しています。
元々お客様が多いエンジン領域においては、これまでとは取り組まれているテーマが様変わりし、水素、アンモニア、バイオ燃料、そしてそれらの混焼に関するお問い合わせが急増しています。燃費や熱効率向上に加え、脱炭素、エネルギーミックスといった社会課題を解決するための技術深化が必要なだけでなく、実験設備の面からのハードルの高さも相まって、実験に先立ってシミュレーションを行い、成立性の検討をされるケースが増えているようです。
また、バッテリ、モータといった電動化関連技術にCONVERGEを使って取り組まれているお客様も日に日に増えています。冷却の設計にとどまらず、熱暴走や耐火などのハザードリスク回避のための検討や、製品そのものの設計開発だけでなく、特に物体などの移動を伴う製造プロセスの検討に広く活用されています。
ここ数年は、これまでのシミュレーション活用に多かった、不具合が起こった後の原因調査という後追いの使い方でなく、実機検討に先立って設計コンセプトの成立性を机上で検討したり、既存の生産ラインの歩留まりを改善するためのアイテムを検討したりと、本来あるべき効果の大きいシミュレーションの使い方が増えてきたという実感があります。
本年のCONVERGEセッションは、難易度の高く先進的な技術に取り組まれているご講演ばかりで、ご参加の皆様のシミュレーション活用の可能性を広げていただける内容となっています。ご講演の中には、IDAJがツール提供だけでなく、技術構築の面でも協力させていただいたケースがございますので、IDAJのコンサルティングソリューションも感じつつお聞きいただければ幸いです。
これらの高度な技術を日々の設計業務へ実践活用いただくことに対してハードルが低いのがCONVERGEの特長です。唯一無二のオートノマスメッシング機能がそれを支え、メッシュ設定をも含めた標準化が実現できますので、そういった分野でもご支援させていただくことができればと考えています。
共通の課題をお持ちになっている参加者様が交流いただける、また、今後の設計活用の参考となるような1日になるものと確信しています。多くのお客様にご来場いただき、議論が深まる場となることを楽しみにしております。

解析技術1部 部長 水島 潤

開催概要

日程 2024年11月7日(木) 10:00~17:30(予定) 受付 9:30~
会場 横浜ベイホテル東急 B2F クイーンズ グランド ボールルーム
 
〒220-8543 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-7
  • みなとみらい線: 「みなとみらい駅」から徒歩約1分
  • JR京浜東北線/根岸線・横浜市営地下鉄: 「桜木町駅」から徒歩約10分
対象者 弊社提供の「CONVERGE」やその他プロダクト、受託解析サービスをご利用のお客様、ご検討中のお客様、デジタルエンジニアリングやMBD・CAEにご興味のあるお客様ならどなたでもご参加いただけます。
※一部ハードウェアベンダー・ソフトウェアベンダー様はご参加をご遠慮いただきます。
また、その他弊社都合にてご参加をお断りする場合がございます。
誠に恐縮ではございますが、参加登録の状況によりましては、導入計画をお持ちの企業様を優先させていただく場合がございます。あらかじめご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。
参加費 無料・事前登録制
参加登録
  • 参加登録は 11月5日(火)17時まで承ります。(定員になり次第締め切らせていただきます。)
  • ご来場の際に必要な「参加票」をダウンロードしていただくためのURLを、開催1週間前を目途に別途E-mailでお送りします。当日は印刷した「参加票」とお名刺1枚をお持ちください。
  • 11月5日(火)までに、参加票がお手元に届かない場合は、お手数ですが以下の事務局までご一報くださいますようお願いいたします。ご登録状況を確認いたします。
資料
  • 配布のご許可をいただいた参考資料を、会期終了後、本シンポジウムのご登録者様のみにご提供いたします。ご提供方法は終了後に改めてご案内いたします。なお、事前の配布はございません。
展示内容
  • CONVERGE等ソフトウェア、各種サービスに関するポスター展示、技術相談
※上記は予告なく変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
Wi-Fi・電源
  • 講演会場内では横浜ベイホテル東急に常設のWi-Fiをご利用いただけます。なお、同時接続数に限りがございますため、アクセスが集中した場合は通信が遅くなることがございます。
  • 各講演会場前の展示会場内で、各種デバイスの充電のためのスペースを設置いたします。ただし、弊社スタッフやホテルスタッフは当該スペースに常駐いたしませんので、充電中のデバイスはご自身で管理してくださいますようお願いいたします。万が一、紛失・盗難・破損・故障事故等が発生した場合でも、弊社ならびにホテルは一切その責任を負いかねます。
その他
  • ご昼食にお弁当をご準備しております。お席にてお召し上がりください。
  • 英語から日本語への同時通訳を実施いたします。(日本語から英語への通訳はございません)

【ご協力のお願い】

  • 著作権および情報保護のため、お申込者様は権利者の許諾を得ずに、いかなる方法においても本サービスを通じて提供される情報またはファイル等について、著作権法で認められるお申込者様個人の私的利用の範囲を超えて、使用することはできないものと致します。つきましては、視聴者様による記録行為(録音・録画、スクリーンショット、写真撮影等)は固く禁止と致します。
  • シンポジウムの妨害やプライバシーの侵害を招く恐れのある行為を禁止します。

(弊社は、記録等のため、講演会場内をはじめとするすべてのエリアで適宜、録画・録音・写真撮影を実施いたします。)

プログラム

*それぞれのご講演の後に質疑応答の時間を設けております。(約5分~10分)
*プログラムは予告なく中止・変更となる場合がございます。


CONVVERGE Sessionのご講演情報を追加しました!(2024.10.09)
15:20-15:50 トヨタ自動車様:噴流MBD活用による水素直噴エンジン混合気形成の改善
16:20-16:50 Convergent Science様:欧米におけるCONVERGEの活用事例 ~モータ・バッテリー・燃料電池・ガスタービン他~
16:50-17:20 Convergent Science様:CONVERGEの最新機能と開発計画のご紹介


タイトル 講演者
10:00-10:10 開会のご挨拶 IDAJ
10:10-10:40 化学反応制御をコアにしたカーボンニュートラルへの挑戦
タイトル 化学反応制御をコアにしたカーボンニュートラルへの挑戦
講演者 マツダ 株式会社 様
時間 10:10-10:40
概要 マツダのパワートレイン開発では、SKYACTIVテクノロジの市場導入に向け、提供価値である“走る歓び”と地球・社会・人との共存に向けた“CO2 低減・排気規制適合”を両立する新技術を、モデルベース開発を通じて創出してきた。近年は、その技術創出のレベルがより一層高まっており、例えば弊社が創出した新燃焼SPCCI のように、流れ・熱に加えて化学反応制御を利用した技術創出を進めている。
内燃機関の領域では、ガソリンエンジンの燃焼に焦点を当て、燃焼終了後に残る未燃炭化水素の排出特性の解明、触媒の浄化特性を踏まえた触媒に優しい燃焼排出物制御の可能性、今後導入されるカーボンニュートラル燃料への備え、について報告する。
電気駆動の領域では、リチウムイオンバッテリの安全性に焦点を当て、CX-60 PHEV の耐火・熱暴走評価のモデルベース開発の可能性、熱暴走抑制の難しさに立ち向かうための基礎的燃焼研究からのアプローチ、について報告する。
■CONVERGE他弊社取扱いソフトウェアについて
弊社取り扱いのソフトウェアのご利用年数 19年
弊社取り扱いソフトウェアを利用しての主な解析テーマ 自動車用パワートレインの研究開発
弊社取り扱いソフトウェアを気に入っていただいている点 御社協業を通じて技術の深化・探索に挑戦できる点
マツダ 株式会社 様
10:40-11:10 CONVERGEを用いた高EGR場における着火性予測のための火花放電モデルの構築
タイトル CONVERGEを用いた高EGR場における着火性予測のための火花放電モデルの構築
講演者 株式会社 SUBARU 様
時間 10:40-11:10
概要 カーボンニュートラルの実現に向けて、自動車用内燃機関では燃費改善の手段としてEGRが用いられる。このような条件下では着火性の悪化を招くため、EGR限界の向上が課題となる。
EGR限界付近では火花挙動が着火性に大きく影響するために、筒内ガス流動の作り込みが重要である。これを効率的に検討するためには、CAEを用いた机上予測技術が必要である。
本講演では、CONVERGEを用いて構築した火花の伸長、短絡、再放電や火炎核成長を考慮した火花放電モデルについて紹介する。
■CONVERGE他弊社取扱いソフトウェアについて
弊社取り扱いのソフトウェアのご利用年数 9年
弊社取り扱いソフトウェアを利用しての主な解析テーマ エンジン性能向上のための筒内燃焼シミュレーション
弊社取り扱いソフトウェアを気に入っていただいている点 ・メッシュの自動生成
・計算設定や条件の編集が容易
・サポートが迅速且つ手厚い
株式会社 SUBARU 様
11:10-11:40 舶用低速4ストローク機関におけるCONVERGEによるメタノール燃焼解析の基礎構築 ~実験論文再現から実機関スケールモデル適用~
タイトル 舶用低速4ストローク機関におけるCONVERGEによるメタノール燃焼解析の基礎構築 ~実験論文再現から実機関スケールモデル適用~
講演者 株式会社 赤阪鐵工所 様
時間 11:10-11:40
概要 近年で海運業界においても、CO2をはじめとした温室効果ガスの排出規制が強化されており、カーボンニュートラルとなる新燃料の使用が検討されている。メタノールは新燃料の一つとして有力視されていることから、舶用低速4ストロークエンジンでのメタノール燃料適用を進めている。メタノール燃焼の検討・評価の手段として、CONVERGEによる筒内燃焼解析を実施するため、解析の基礎構築を実施した。
メタノール噴霧・燃焼に関する論文の実験をCONVERGEにて再現し、メタノールの噴霧パラメータと燃焼反応メカニズムを最適化した。また、従来燃料であるA重油による弊社の実機スケールの解析をCONVERGEにて実施し、実測データと解析結果を比較することで、熱伝達条件などの調整を行い、実機関同等の燃焼状態を計算で評価できることを確認した。調整後の実機スケールの解析モデルへメタノールの噴霧・燃焼パラメータを適用することで、実機でのメタノール燃焼検討のための基礎モデルとした。
本発表では、メタノール噴霧の合せ込みから実機スケールモデルへのメタノール燃焼適用までの一連の流れを紹介する。
■CONVERGE他弊社取扱いソフトウェアについて
弊社取り扱いのソフトウェアのご利用年数 8年
弊社取り扱いソフトウェアを利用しての主な解析テーマ ・筒内燃焼状態
・吸気・冷却水等流れ場
・部品内温度分布
弊社取り扱いソフトウェアを気に入っていただいている点 手厚いサポート
株式会社 赤阪鐵工所 様
11:40-13:10 休憩・ネットワーキング
13:10-13:40 CONVERGEを用いた水素・ディーゼル混焼エンジンの燃焼シミュレーション
タイトル CONVERGEを用いた水素・ディーゼル混焼エンジンの燃焼シミュレーション
講演者 ヤンマーホールディングス 株式会社 様
時間 13:10-13:40
概要 カーボンニュートラル実現に向けて、燃焼時のCO2排出を抑制できる水素をベースとした舶用エンジンの研究開発が進められている。水素を燃料とするエンジンはプレイグニッション等の異常燃焼、燃焼温度上昇によるNOx増大が課題として挙げられ、課題解決のために水素エンジン筒内の現象を解明することが重要となる。
本講演では、パイロット着火方式水素・ディーゼル混焼エンジンの燃焼形態の分析をCONVERGEにより実施した事例について紹介する。
■CONVERGE他弊社取扱いソフトウェアについて
弊社取り扱いのソフトウェアのご利用年数 20年
弊社取り扱いソフトウェアを利用しての主な解析テーマ エンジンの燃焼シミュレーション
弊社取り扱いソフトウェアを気に入っていただいている点 プロダクトのUIが優れており、また、サポートも充実している点
ヤンマーホールディングス 株式会社 様
13:40-14:10 CONVERGEによる大型舶用2ストローク機関の水素燃焼シミュレーション
タイトル CONVERGEによる大型舶用2ストローク機関の水素燃焼シミュレーション
講演者 株式会社 三井E&S 様
時間 13:40-14:10
概要 当社はライセンサーであるMAN Energy Solutionsと共同で、当社所有のテストエンジン(4シリンダ、ボア径500mm、ストローク2214mm、定格出力7120kW)の1シリンダを水素燃焼シリンダへ改造し、ボア径500mm以上の大型舶用2ストローク機関での水素燃焼試験を世界で初めて成功させた。さらに、CONVERGEを使用して、水素燃焼を行った1シリンダについて当試験結果に基づいた合わせ込みを行い、水素の燃焼を再現するシミュレーションモデルを構築した。本講演では、水素燃焼試験の概要と水素燃焼シミュレーションの結果について紹介する。
■CONVERGE他弊社取扱いソフトウェアについて
弊社取り扱いのソフトウェアのご利用年数 2年
弊社取り扱いソフトウェアを利用しての主な解析テーマ 筒内燃焼解析
弊社取り扱いソフトウェアを気に入っていただいている点 メッシングが完全自動であり、詳細化学反応が解けること
株式会社 三井E&S 様
14:10-14:40 アンモニア/水素SIエンジンの開発 ~ガスパーセル法を用いた水素噴流モデルによる筒内水素濃度分布の予測~
タイトル アンモニア/水素SIエンジンの開発 ~ガスパーセル法を用いた水素噴流モデルによる筒内水素濃度分布の予測~
講演者 ダイハツ工業 株式会社 様
時間 14:10-14:40
概要 カーボンニュートラル達成に向けた取り組みの一つとして脱炭素燃料の1つであるアンモニアを用いたアンモニア水素SIエンジンを開発している。アンモニア水素SIエンジンでは燃焼安定化が課題であり、燃えやすい水素の濃度分布が重要となる。
そこで本研究では、ガスパーセル法を用いて水素噴流挙動と濃度分布を予測可能な水素噴流モデルを構築した。構築したモデルにより、着火および火炎伝播に有利な水素濃度分布を形成する燃焼室形状を検討し実機の燃焼安定化に必要な水素添加率の低減が可能となったので、その内容について報告する。
■CONVERGE他弊社取扱いソフトウェアについて
弊社取り扱いのソフトウェアのご利用年数 10年
弊社取り扱いソフトウェアを利用しての主な解析テーマ ガス噴流モデル構築
弊社取り扱いソフトウェアを気に入っていただいている点 ・メッシュ生成が容易である点
・ユーザーサポートが充実している点
ダイハツ工業 株式会社 様
14:40-15:20 休憩・ネットワーキング
15:20-15:50 噴流MBD活用による水素直噴エンジン混合気形成の改善
タイトル 噴流MBD活用による水素直噴エンジン混合気形成の改善
講演者 トヨタ自動車 株式会社 様
時間 15:20-15:50
概要 水素は多様な再生可能エネルギから製造可能であり、水素エンジンはCN実現の選択肢の一つとして検討が世界的に広まっている。異常燃焼抑制や高効率化には、直噴での圧縮行程噴射が有効だが、一方で混合時間が短くなるため、混合気が不均質となりやすく、低NOxとの両立が課題である。本研究では可視化に基づいたガス噴流MBD手法を構築し、均質な混合気形成を実現する指針を検討した。
■CONVERGE他弊社取扱いソフトウェアについて
弊社取り扱いのソフトウェアのご利用年数 7年
弊社取り扱いソフトウェアを利用しての主な解析テーマ CI・SIエンジン計算
弊社取り扱いソフトウェアを気に入っていただいている点 ・使い勝手
・サポート
トヨタ自動車 株式会社 様
15:50-16:20 PIV・PLIF可視化実測を用いたパッシブ副室エンジン3次元CFD解析の精度検証
タイトル PIV・PLIF可視化実測を用いたパッシブ副室エンジン3次元CFD解析の精度検証
講演者 ヤマハ発動機 株式会社 様
時間 15:50-16:20
概要 ガソリン内燃機関の熱効率向上手段として副室燃焼が魅力的な技術パスウェイである。副室は小体積内で混合気を着火させ、主室に高温・高速の既燃ガスを噴き出す事で主室を急速に燃焼させる。副室にはアクティブ式(副室内燃料噴射有)、とパッシブ式(副室内燃料噴射無)2種類ある。本研究はパッシブ式副室に着目し、パッシブ式副室エンジンの3次元CFD計算手法の構築と精度検証を行った。
SERCによる副室内流動可視化実測(PIV)、燃料濃度実測(PLIF)、副室内外燃焼(可視光撮影)、3実測の結果を用いてCONVERGE計算の精度検証を行い、計算コスト・精度のバランスをよく達成できる計算手法を構築した。
■CONVERGE他弊社取扱いソフトウェアについて
弊社取り扱いのソフトウェアのご利用年数 4年
弊社取り扱いソフトウェアを利用しての主な解析テーマ エンジン3次元CFD解析
弊社取り扱いソフトウェアを気に入っていただいている点 ・使いやすさ
・高機能物理モデル
ヤマハ発動機 株式会社 様
16:20-16:50 欧米におけるCONVERGEの活用事例 ~モータ・バッテリー・燃料電池・ガスタービン他~ *English Lecture
タイトル 欧米におけるCONVERGEの活用事例 ~モータ・バッテリー・燃料電池・ガスタービン他~ *English Lecture
講演者 Convergent Science 様
時間 16:20-16:50
概要 電動化技術関連の解析を中心に、欧米でのCONVERGE活用事例を開発元であるConvergent Science様からご紹介いただきます。
Convergent Science 様
16:50-17:20 CONVERGEの最新機能と開発計画のご紹介 *English Lecture
タイトル CONVERGEの最新機能と開発計画のご紹介 *English Lecture
講演者 Convergent Science 様
時間 16:50-17:20
概要 CONVERGEの開発計画について、開発元Convergent Science様からご紹介いただきます。
Convergent Science 様
17:20-17:30 閉会のご挨拶 IDAJ
お問い合わせ先
株式会社 IDAJ
IDAJ SYMPOSIUM 事務局
〒220-8137 横浜市西区みなとみらい2-2-1-1 横浜ランドマークタワー37F
TEL: 045-683-1990  FAX: 045-683-1999  E-mail: IDAJ-SYMP@idaj.co.jp
受付時間: 平日10:00~17:00