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次世代汎用熱流体解析プログラム『STAR-CCM+』国内リリースのお知らせ

株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン(以下CDAJ)は、このたび、CD-adapcoで開発された、次世代汎用熱流体解析プログラム『STAR-CCM+(スター シーシーエム プラス)』を、日本をはじめ東アジア諸国において、リリースすることとなりました。
『STAR-CCM+』は、同じくCD-adapcoにて開発され、20年以上の販売実績を持つ世界標準の汎用熱流体解析プログラム「STAR-CD」(*1)の次世代製品として、単に流れ解析のみではなく、連続体力学分野(流体、構造一体解析)への拡張を視野に入れた、全く異なったコンセプトに基づいて開発されているCD-adapcoの戦略的商品の1つです。また、熱流体解析の高機能化、解析対象の複雑化、計算格子の大規模化、適用領域の広範囲化など、今後10年の熱流体解析のニーズを見据えて開発されています。今後、2006年前半を目途に、「STAR-CD」と同等の解析機能を組み込む予定ですが、『STAR-CCM+』のメリットをいち早くご活用いただくために、すでに熱流体解析の基本的な機能(以下『STAR-CCM+』v1.04の特徴-解析機能 参照)が組み込まれた『STAR-CCM+』v1.04をリリースします。さらに、新機能が入り次第、随時バージョンアップリリースを行っていく予定です。

『STAR-CCM+』では、基本的に全てのタイプの多面体メッシュ(*2)が取り扱い可能となります。また、ポリヘドラルメッシュ(*3)を利用した場合、「STAR-CD」に比べ、同一問題において、計算速度は約5倍、メモリー使用量では1/5の性能を既に実現しているケースもあり(弊社比較検証実績)、現時点では、画期的な性能を保持していると自負しています。
『STAR-CCM+』v1.04の適用領域は、自動車製造分野における、エンジンポート、マニホールド、HVAC、ウォータージャケットなどの内部流れ解析から、エンジンルームや車体空力など大規模メッシュを取扱う外部流れ解析、航空宇宙分野におけるタービン、コンプレッサーなどの解析、家電分野におけるファン性能や熱対策問題、建築分野における建物周辺気流解析、温熱環境解析等幅広い業界、解析分野にて適用可能です。

『STAR-CCM+』v1.04の特徴

  • 新GUIによる飛躍的な操作の簡易化
    新デザインのGUIにより、解析初心者でもわかり易く、間違いにくい解析設定が可能
    マウス操作による、簡単なプロット(コンター、ベクター、グラフ)作成が可能
  • エンジニアリングツールとしての高い実用性
    結果処理のリアルタイム表示
    解析設定のリアルタイム変更
    エンジニアリングデータを簡単に収束条件(流量、力、温度など)に利用可能
  • 特別な操作を要求しない完全な並列化
    マシンとCPU数の指定のみの設定で並列計算が可能(それ以外はすべて自動処理)
    プリポスト・ソルバーの並列化
  • 最新の数値計算手法を採用
    ポリヘドラルメッシュ対応(ヘキサ、テトラ、トリムを含む任意のセルに対応)
    カップルドソルバー対応(高圧縮性、自然対流問題に有利)
  • メッシュ生成機能
    本バージョンには未搭載。STAR-CDのモデルもしくは、STAR-Designでメッシュを生成
  • 解析機能
    3次元、2次元、軸対象
  • 定常、非定常(非定常計算機能は現在も開発中)
  • Segregatedソルバー(「STAR-CD」と同様のタイプを採用)Coupledソルバー
  • 非圧縮、圧縮性
  • 非粘性、層流、乱流(k-e系、k-ω系、Spalarat-Allmaras系、RSM系)
  • ポーラスメディア
  • 固体熱連成
  • マルチリファレンスフレーム
CCM

対応プラットフォーム

  • Windows2000/XP、LINUX(32bit)
  • ※その他のプラットフォームは、今秋リリース予定の『STAR-CCM+ v1.08』で対応予定です。
CD-adapco社 について

President:Steve MacDonald
London Office: 200 Shepherds Bush Road、 London、 W6 7NY、 United Kingdom 他
Telephone: (+44) 20-7471-6200

CD-adapco は、各種CFDプログラムの開発、販売、サポート及び流体解析や構造解析のコンサルティングを中心として、ビジネスを展開している成長企業です。 世界標準の汎用熱流体解析プログラム「STAR-CD」を中心とした、プロダクトを開発し、その販売だけでなく、サポート、トレーニング、セミナー、コンサルティングを通じ世界の製造業の発展に寄与しています。その他詳細情報についてはウェブサイトをご参照ください。(http://www.cd-adapco.com

Reference

(*1) 汎用熱流体解析プログラム「STAR-CD」

「STAR-CD」は、英国インペリアル大学ゴスマン教授の指導の元に開発された、世界初の汎用非構造格子熱流体解析プログラムです。その常に同業他社より一歩進んだ画期的な機能、使い勝手のよさ、さらには、サポートのクオリティの高さにより、研究者から設計者まで幅広く支持されている世界標準の流体解析プログラムです。解析機能としては、定常/非定常、層流/乱流、非圧縮性/圧縮性、熱連成(流体の熱伝導、等方性/非等方性固体熱伝導、固体-流体間の熱伝達、輻射、ガス輻射)、混相流(ラグランジェ、オイラー、自由表面、キャビテーション)、燃焼を含む化学反応、シングルリファレンスフレーム、マルチリファレンスフレーム、移動境界機能などを搭載し、様々な分野の熱流体解析にご利用いただけます。

(*2) 全てのタイプの多面体メッシュ

『STAR-CCM+』はヘキサ(六面体)、テトラ(四面体)、プリズム(三角柱)、ピラミッド、トリムドメッシュなど任意の面の数を持った計算メッシュに対応します。

(*3) ポリヘドラルメッシュ

CD-adapcoよって初めて熱流体解析に取り入れられた、平均して十数面のセルフェイスを計算メッシュ。従来の計算メッシュと比較して計算精度、計算安定性、計算時間、メモリー消費量にアドバンテージがあります。CD-adapcoではこのポリへドラルメッシュを作成するための自動メッシャー(STAR-CADシリーズ)を提供します。

*本文中に記載の会社名、商品名、サービス名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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