3次元CADデータ変換・検証・修正ツール『CADfix』 v7.0をリリース―形状修復、簡略化機能を大幅強化、CATIA V5をはじめとする多彩なシステムに対応―
株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン（以下CDAJ）は、ITI TranscenData社（以下ITI社）が開発した3次元CADデ-タ変換・検証・修正ツール『CADfix（キャドフィックス）』の最新バージョンv7.0 をリリースしました。
『CADfix』は、CADデータを他のCAD/CAEソフトウェアで確実に読み込めるように、不具合の修正や品質の向上を実行するツールです。これまでCADデータを他のCAD/CAEソフトウェアに読み込もうとすると、うまく読み込めず壊れてしまう場合が多々ありましたが、『CADfix』はこの問題を一挙に解決します。その優れた操作性、わかりやすく簡素化・効率化された修正プロセス、そして何よりも形状修正に要する時間の大幅な短縮を実現しました。さらに『CADfix』では、必要に応じてCAEに不要な形状を検索・削除することができる形状簡易化機能を標準装備しており、これにより設計で作成された形状をCAEに最適な形状へ変換が可能です。データ利用のためのオーバーヘッド・準備時間からエンジニアを解放します。
最新バージョンでは、『CADfix』内でフィレットを削除することができるようになりました。これにより、CADにデータを戻すことなく、モデルの簡略化が可能となり、後工程においてメッシュ数の減少、解析時間の短縮につながります。削除するフィレットの選択方法にも工夫があります。フィレットは多くの面が連続してつながっているため、ひとつひとつ選択すると非常に手間がかかります。ここで「スマート選択」という機能により、連続したフィレットを自動認識し、ワンクリックで連続するフィレットを選択したり、不要な部分を解除することが可能です。フィレットの選択には「スマート選択」以外に、通常の「選択」「ボックス」「径指定」も可能でフィレット削除の工数を大幅に削減することができるようになりました。
機能
データ変換機能
- モデル（形状データ）の不整合部分を，出力システムにあわせて自動診断
- 設定済みの項目は自動で修復
- 出力システムにあわせた、データ精度の自動調整
- アンセンブリデータの入出力可能
- JAMA／JAPIA 品質ガイドライン対応
データ修復機能
- ポイント、エッジ、フェース、サーフェース、ボディの作成
- 微小エッジ，微小隙間，微小面の結合
- サーフェースの縮退修正
- フェース抜け落ちの自動検索，再現
- サーフェース領域不足修正
- フィレットオーバーの切り落とし修正
データ修正機能
- ポイント、エッジ、フェース、サーフェースの結合
- エッジ、フェース、サーフェース、ボディの分割
- ポイント、エッジ、フェース、サーフェース、ボディの削除
- 面の法線方向の反転
- STLデータの細密化
形状簡略化機能
- 突起，穴（円，楕円，四角，他），フィレット等のオブジェクト単位の除去
- サーフェースの次数低減
- サーフェースのコントロールポイント低減
- 空間(流体)抽出
バッチ処理機能
- スクリプトを組むことにより、複数ファイルの一括処理が可能
その他
- 各オブジェクトのレイヤー作成、ラベル作成、色分け
- モデルの重心、慣性モーメント、表面積の測定
- 各オブジェクトの距離を測定
対応フォーマット
- 標準：IGES，ACIS，Parasolid，STEP，STL
- オプション ：CATIA V4，CATIA V5※，Pro/Engineer，Unigraphics, Inventor，DXF/DWG，NASTRAN，ANSYS
- ※CATIA V5 読み込みモジュールは、Windows2000/XPのみ対応
（対応フォーマットの詳細につきましては、別途小社までお問い合わせください。）
プラットフォーム
- Windows 2000/XP、AIX4.3.3/HP-UX11.0(PA2.0)/IRIX6.5.3/Solaris8～9
- Linux RedHat9.0/RedHat Enterprise3.0,4.0/SuSE9.x
- メモリ容量 128MB以上（512MB以上推奨）
- ディスク容量 300MB以上（400MB以上推奨）OpenGL対応グラフィックボード
ITI TranscenData社 について
ITI TranscenDataは、開発生産性向上を提供するエンジニアリング・コンサルティング会社International TechneGroup Incorporated (ITI -本社米オハイオ)の製品データインタオペラビリティ事業部です。製造業OEM、サプライヤチェーンにおける異種ソフトウェアアプリケーション間での効果的な製品データの交換・流用・共有ソリューションを提供しています。その他詳細情報についてはウェブサイトをご参照ください。
（http://www.transcendata.com/）
