ハイエンドメッシュモーフィングツール『DEP Mesh Works/Morpher』 v3.1をリリース ―初期の概念設計ツールとして"CAE after Design"から"Design on CAE"実現へ―
株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン(以下CDAJ)は、米国Detroit Engineered Products社(以下DEP社)が開発したハイエンドメッシュモーフィングツール『DEP Mesh Works/Morpher(デップ メッシュ ワークス モーファー)』(以下『DEP Morpher』)の最新バージョンv3.1 をリリースします。
設計の初期段階で、製品に関する上位レベルの仕様を決めると同時に性能解析評価を実施する「解析リード設計開発手法」が製品開発において、益々重要になりつつあります。CADデータ自体が存在しない、もしくは、不確定な段階で、既存の解析モデルを再利用しCAEを先行できるかがキーとなります。
"モーフィング"とは、既存のメッシュモデルを利用して、節点や要素ベースで形状変更する手法を指します。モーフィング機能を利用することによって、CADに戻っての形状変更や、境界条件等の再設定などに必要な手数を極力減らすことができ、CAEモデル準備工程において大幅な工数削減が可能です。
『DEP Morpher』にはモーフィング機能以外にも、メッシュデータにフィーチャを挿入したり、スティッチする機能や、形状ラッピングメッシュ機能など、CAEのためのモデリングを効率よくサポートする機能が多彩に備わっています。さらに、パラメトリック機能によって、複数のモーフィングセットが設定でき、バッチ処理機能を利用すれば最適化ツールとの連携も可能です。
そういう意味で、『DEP Morpher』は単なる"モーフィング"の機能と概念を超え、設計の初期段階でCAE先行解析を実施する「解析リード設計開発手法」を実現するための重要なツールです。すでに『DEP Morpher』 は、自動車メーカーをはじめ、多くの自動車部品・航空機メーカーで採用されています。
最新バージョンにおける主要な新機能としては、これまでのフリーフォーム、コントロールブロック、ストレッチモーフィング機能に追加して、断面変更マッピング機能が追加されています。例えば車体ピラーやメンバなどの断面形状を別形状に置き換えることが可能になり、モーフィング機能の幅が広がりました。また、メッシュベースで形状を切り取り、モーフィングで動かしてマージするなど、メッシュベースで"粘土細工のように"形状変更するコンセプトも一層強化されています。
機能
モーフィング機能 ~メッシュベースで"粘土細工のように"加工可能
- フリーフォームモーフィング機能(曲率を調整しつつ移動、回転、スケール、投影操作可能)
- コントロールブロックモーフィング機能(コントロールブロック自動・手動生成)
- シェルメッシュをある基準面を指定して挿入するストレッチモーフィング機能
- ピラーなどの断面形状を変更する断面マッピング機能
アドバンスト機能 ~メッシュベースでのモデリング効率化機能を豊富に装備
- メッシュベースにリブを立てたり穴を空けるフィーチャ挿入機能
- 異なる分割数のシェル要素をモーフィングで近接させ自動結合する機能
- 音響解析モデル作成のためのラッパメッシュ機能
- 穴をシェルメッシュで埋める機能追加
パラメトリック機能 ~最適化システム作りへの設定補助機能により大幅な工数削減を実現
- 最適化ツール向けモデル設定-対話操作により複数のモーフィング設定が定義可能
- DOE指定によるメッシュデータの一括生成
その他
- シェルメッシュの押し出し/回転でソリッドメッシュ作成
- アスペクト比、ヤコビアン等の品質チェック機能(コンタ表示確認)
- 1D、2D、3D要素各々に対応しているスムージング機能
プラットフォーム
Windows/LINUX
Detroit Engineered Products社 について
DEP Mesh Works/Morpherのプロダクト開発および振動、疲労、衝突等CAE関連のコンサルティングを展開している会社です。詳細情報についてはウェブサイトをご参照ください。
(http://www.depusa.com/)