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組込み制御ソフトウェア開発支援ツール『SCADE Suite™6.0』リリースのお知らせ -複雑なソフトウェアモデルの記述を可能にし、かつ信頼性の高いコードを自動生成するために-

このたび、株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン(以下 CDAJ)では、仏国Esterel Technologies社(以下 エステレルテクノロジーズ社)開発の『SCADE Suite™(スケード スイート)』(以下『SCADE』)最新バージョン6.0 をリリースしました。

"形式手法・形式検証法(Formal Method)"をソフトウェア設計と検証のコアに持ち、制御ロジックをソフトウェア開発の上流工程で、論理的な厳密性を持って検証し、かつコードを自動生成できる『SCADE』は、依然として唯一の市販ソフトウェアとして高い注目を集めています。

その『SCADE』最新バージョンは、"より複雑なソフトウェアモデルの記述を可能にし、かつ信頼性の高いコードを自動生成すること"をねらいとして、モデリング能力の改善、生成コードの効率化、開発ライフサイクルを支援するための機能が追加・改善されました。

複雑なモデルの記述-Unified Modeling Style-

SCADE6.0のソフトウェア設計コンセプトは、以前から提供してきました構造化手法によるソフトウェア設計と強い型付けセマンティックによる確定的な振舞い記述を継承しています。更に、より複雑なシステムをモデル化するために、データフローと状態遷移を自由にネスト化できるモデリングスタイル(Unified Modeling Style)を言語の中に追加しました。その結果、状態の中に処理したいデータフローや更に階層化された状態遷移を自由に入れることができ、直感的なモデリングを可能にています。特に、状態遷移を中心としたソフトウェアシステムの記述に適しています。

複雑なデータフローを可能にするために、繰返しパターンを新たな構文として追加しました。どのような処理をどのような繰返しパターンで実行するかという概念でデータフロー設計が可能になり、プログラム的な表記よりも抽象的に設計を行うことができます。また、グラフィカル表記モデルの中に、テキスト記述を混在させることができ、柔軟にモデルを記述することができます。

SCADE6.0のソフトウェア設計コンセプト

設計モデルを容易に再利用するために、パッケージ概念を導入しています。モデル要素ごとにグループに分け再利用性を高めます。ライブラリを容易に作成するために、ポリモーフィズムも導入しています。

設計モデルの検証を従来通り、シミュレーションによる確認と安全性プロパティに対する形式検証をサポートしています。
形式検証モジュールは、SCADE6.0で拡張された言語構文をサポートし、複雑なモデルに対しても検証を実行することができます。

要件管理によるトレーサビリティソリューション

要件ドキュメント(Word、Excel、Visio、テキスト、pdfファイルなど)とソフトウェア設計情報を1つの環境で関連付けし、トレーサビリティのソリューションとして要件管理モジュールを追加しています。要件管理モジュールの中で、要件とソフトウェア設計間のトレース、影響分析、変更履歴などを管理していきます。ライフサイクルに従って、システムを開発するためには必要な機能です。

Wordなどのドキュメント内に定義された要件IDと要件文を正規表現によって抽出するため、ユーザのドキュメントスタイルに合わせて、管理対象となる情報の正規表現を容易に変更できます。

分析・解析した結果をレポートとして出力することができるため、プロジェクト管理に必要なドキュメントとして利用することができます。

要件管理によるトレーサビリティソリューション

要件定義と分析モデルの取り込み

Unified Modeling Styleで直感的に記述されたモデルから生成されるCコードは、可読性の高い、ハンドライクなコードスタイルで、かつ認証取得可能な信頼性の高いコードとして生成されます。従来のコンセプト同様、安全なCのサブセットに限定し、確定的な振舞いをするCコードを生成します。コードジェネレータが認証を取得することで、モデルからCコードへの変換を検証する時間(ユニットテスト)を削減できます。また、セーフティクリティカルな業界で搭載されているリアルタイムOS(VxWorks 653、INTEGRITY-178B、OSEK準拠OSなど)へラッピングするコードも自動生成します。

信頼性の高いCコード生成

Unified Modeling Styleで直感的に記述されたモデルから生成されるCコードは、可読性の高い、ハンドライクなコードスタイルで、かつ認証取得可能な信頼性の高いコードとして生成されます。従来のコンセプト同様、安全なCのサブセットに限定し、確定的な振舞いをするCコードを生成します。コードジェネレータが認証を取得することで、モデルからCコードへの変換を検証する時間(ユニットテスト)を削減できます。また、セーフティクリティカルな業界で搭載されているリアルタイムOS(VxWorks 653、INTEGRITY-178B、OSEK準拠OSなど)へラッピングするコードも自動生成します。

Esterel Technologies社について

Esterel Technologies社の"SCADE"は"Safety Critical Application Development Environment"の頭文字を取って名づけられ、その製品とサービスは、信頼性のある組込みソフトウェア設計から検証に対するソリューションとして提供されています。同社は、Mountain View(米国カリフォルニア)と Elancourt(フランス)に本社を置き、ドイツ、イギリス、カナダ、中国にセールオフィスを持つ企業です。その他詳細情報についてはウェブサイトをご参照ください。(http://www.esterel-technologies.com

*本文中に記載の会社名、商品名、サービス名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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