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汎用熱流体解析プログラム『STAR-CCM+ V4.04』リリースのお知らせ - ひとつのツールで完結するCAE実現に向けて -

株式会社シーディー・アダプコ・ジャパンは、このたび、CD-adapcoで開発された、次世代汎用熱流体解析プログラム『STAR-CCM+(スター シーシーエム プラス)』と、CAD統合型熱流体解析ツール『STAR-CAD(スター キャド)シリーズ』、3次元CAD搭載 熱流体解析ツール『STAR-Design(スター デザイン)』の最新バージョンV4.04を、2009年7月日本国内においてリリースしました。

『STAR-CCM+』はCD-adapco独自のテクノロジーであるサーフェスラッパーやポリへドラルメッシュに加え、クライアントサーバー方式を採用した最新のオブジェクト指向の使いやすいGUIで、熱流体解析を必要とするエンジニアの強力なサポートツールとして、既に多くのお客様にご利用いただいています。
本バージョンでは、より柔軟な入力値定義のためのフィールド関数機能の拡張をはじめ、メッシュ作成機能やソルバーの高速化とロバスト性を向上させるともに、新しい物理モデルとしてオイラー混相流や、ハーモニックバランス法が追加搭載されました。

使い勝手の向上

数式を使用した入力値の直接定義が可能となりました。また、他のレポートを参照したレポートの作成、フィールド関数の演算子に、勾配(gradient)とカール(curl)を追加することができます。メッシュやデータをインポートまたはエクスポートする際の単位も選択できます。

使い勝手の向上

CAEインテグレーション

STAR-CCM+/Radtherm、STAR-CCM+/Abaqusマッピングの機能が拡張されました。

サーフェスの準備

マージ/インプリント機能の拡張、スムージングのコントロール性が改良されました。
サーフェスリメッシャーにおける曲率と最小サイズのコントロールも可能です。

ボリュームメッシュ作成

トリマーのメッシュリファイン方法の追加(Wake Refinement Control)、周期境界での連続メッシュ作成も可能となりました。

ボリュームメッシュ作成

ソルバー

インターフェース計算の改善、複数のインターフェースの並列処理、形態係数計算の高速化がはかられました。

物理モデル

以下の物理モデルが搭載されました。

  • ハーモニックバランス法
    ハーモニックバランス法
  • オイラー混相流(非圧縮性・層流、抵抗/揚力/仮想質量を考慮)
  • ラグランジュ混相流の機能拡張
    • 多成分粒子の蒸発(燃焼計算向け)
    • deiceモデルとの連携(水滴が壁面で氷に変換)
    • 粒子輻射
  • ユーザー定義の反応モデル組み込み
  • 実在気体の状態方程式(Redlich-Kwongモデル、van der Waalsモデル)
  • LES向け流入境界条件の追加(Synthetic Eddy Method)
  • 応力解析機能拡張(弾性境界条件、摩擦無し固体/固体接触ほか)

結果処理

以下の機能が追加されました。

  • メッシュを可視化するためのオン/オフのトグルボタン
  • 応力解析での反力のレポート
  • 高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)機能
  • ベクトル表示とカラースケールのカスタマイズ
  • フリービューアーSTAR-View+の機能拡張(ActiveXプラグイン化)

その他

  • 温熱環境快適性管理ウィザード(人体モデル)の追加
    温熱環境快適性管理ウィザード(人体モデル)の追加
  • ターボパネルの機能拡張
    • インペラーブレード向け放射状メッシュ
  • 動翼チップクリアランスの考慮
  • 新しいチュートリアルの追加
    • オイラー混相流
    • メッシュモーフィング
    • Javaによる自動化

さらに、従来と同様に『STAR-CCM+』と同時にバージョンアップされるCAD統合型熱流体解析ツール『STAR-CADシリーズ』は、最新の『STAR-CCM+』V4.04ソルバーに対応します。
『STAR-CADシリーズ』は、3次元CAD上で設計者が熱流体解析からのフィードバックを製品設計プロセスで、素早く得ることを目的として開発されました。設計者の様々なアイディアをすぐに検討でき、解析専任者に検証を依頼し、いたずらに時間がかかるストレスからも解放されます。
『STAR-CADシリーズ』には、CATIA V5対応「STAR-CAT5」、Pro/ENGINEER対応「STAR-Pro/E」、SolidWorks対応「STAR-Works」、UG NX対応「STAR-NX」があり、設計者が普段使い慣れたCAD上で操作ができ、追加されたCFD関連の機能のみを習得すれば、手軽に熱流体解析が実施することができます。また、何より、設計変更による再解析を簡単に実行できることが特長です。信頼性の高い『STAR-CCM+』ソルバーの最新版を常に搭載し、形状作成後は、即解析メッシュを生成し、計算を実行できます。さらに、設定漏れやミスを事前に診断しツリー表示する解析チェッカーや、高速/高精度/高安定性の計算を実現するポリヘドラルメッシュを採用、3次元の解析結果を誰でも確認できるフリーソフト「STAR-View」など、解析操作を強く意識させることなく、普段の設計作業の流れの中に、自然に熱流体解析を取り入れることができる工夫が施されています。

CD-adapco について

President:Steve MacDonald
London Office: 200 Shepherds Bush Road, London, W6 7NY, United Kingdom
Telephone: (+44) 20-7471-6200

CD-adapcoは、流体・熱移動・応力など広範囲なエンジニアリング・シミュレーション(CAE)ソリューションの世界有数のプロバイダーで、主な拠点はロンドンとニューヨーク、その他世界中に拠点があります。STAR-CD/STAR-CCM+ は世界で最も多く利用されているCFDソリューション、またSTAR-CADシリーズはCAEコンサルティングの分野における25年の経験に裏付けられた使い勝手の良いCAD内蔵の製品としてCD-adapcoの多彩なソリューションへの入り口となる製品です。その他詳細情報についてはウェブサイトをご参照ください。
http://www.cd-adapco.com

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