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自動車統合シミュレーションツール『GT-SUITE v7.0』リリースのお知らせ - エンジン・車両 統合シミュレーション時代の幕開け -

株式会社シーディー・アダプコ・ジャパンは、このたび、Gamma Technologies社(本社 アメリカ)で開発された、自動車統合シミュレーションツール『GT-SUITE(ジーティー スィート)』の最新バージョンv7.0を、2009年12月日本国内においてリリースします。

近年の自動車開発のプロセスにおいて、モデルベース開発が非常に注目されています。モデルベースで効率良く開発を進めるためには、エンジン、車両、冷却系、潤滑系などの全てのコンポーネントの挙動を正しく再現することが重要です。さらに近年の燃費やエミッションの低減のため、高度に協調制御されたシステムでは、各コンポーネントを単独でシミュレーションするのではなく、制御を含めた各コンポーネントを統合してシミュレーションできることが設計ツールの機能として必須です。

『GT-SUITE』は、コンピュータ上で任意の運転条件における出力、騒音等のエンジン評価、冷却系システム評価など、自動車の各コンポーネント設計に必要な評価項目の多くを確認することができます。激しい技術競争下にある自動車産業の皆様に、新しい設計、開発期間の短縮、コスト削減のための真の設計ツールとして、長年、ツールと技術サポートサービスをご提供してきました。
従来の、適用コンポーネント別に特化した機能を集めたアプリケーションのご提供から、最新バージョンであるv7.0では、それらの統合化が強く意識され、多くの機能向上がはかられました。結果として、これまで以上に広範囲のコンポーネントの評価が可能となっただけではなく、エンジン、モーター、冷却系、潤滑系などの流れと、これに伴う熱の輸送の物理モデル、車両、動弁系、クランク系など挙動をシミュレーションできる物理モデルを、簡単にシームレスに統合して、車両全体の性能をシミュレーションすることが可能となりました。
『GT-SUITE』を共通プラットフォームとすることで、これまで主流であった各コンポーネントや設計フェーズ、部署ごとで異なるツールや手法が用いられる「テーマ・オリエンテッド・マネージメント」から、これからの主流と考えられている、統一手法、統一ツール、統一評価モデル、統一データベースによる「コンカレント・エンジニアリング・マネージメント」への移行の推進が現実的なものとなります。

MASERATI社 エンジンモデルシミュレーション結果
MASERATI社 エンジンモデルシミュレーション結果
BMW社 ニュルブルクリンク周回時エンジン水温
BMW社 ニュルブルクリンク周回時エンジン水温
パラレルハイブリッドモデル
パラレルハイブリッドモデル

また、各モデルはGT-SUITE内でシームレスに接続、統合することが可能です。

統合シミュレーションモデル
統合シミュレーションモデル

v7.0では、さらに以下のような機能が追加されます。

  1. CADデータからGT-SUITEモデル作成支援ツールの機能強化
  2. モデル作成ツール、結果表示ツールの使い勝手向上、機能強化
  3. 各コンポーネントモデル物理モデル追加(エンジン燃焼、触媒反応等)
  4. A/Cサーキット(エアコンなどの冷媒の相変化を考慮)モデル、車室内モデル追加
  5. 機構挙動解析ソルバーをMBD(Multi-Body-Dynamic)ソルバーに変更
  6. 電気、磁気回路解析機能の追加
プリ・ポスト画面サンプル
プリ・ポスト画面サンプル
A/Cサーキットモデル例
A/Cサーキットモデル例
MBDソルバーモデル
MBDソルバーモデル
電気、磁気連成ソレノイドバルブモデル
電気、磁気連成ソレノイドバルブモデル
Gamma Technologies Inc.について

601 Oakmont Lane, Suite 220,Westmont, IL 60559 USA

米国のエンジン、自動車、パワートレーンのシミュレーション・ツールを供給する世界的なメーカー。エンジンシステム開発用のGT-POWERを始めとする、自動車全体の性能評価を可能としたGT-SUITEなど様々なツールの供給を行っている。その他詳細情報についてはウェブサイトをご参照ください。(http://www.gtisoft.com

*本文中に記載の会社名、商品名、サービス名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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