CAD・CAM・CAE技術の進歩に伴って、設計開発の過程で膨大なデジタルデータを得ることができるようになりました。また、モデルベース開発（MBD：Model Based Development）が設計の主流になりつつあるなか、シミュレーションプロセスは、設計開発プロセスにおいてますます重要な位置を占めるようになっています。 しかし、シミュレーションプロセスと膨大なデジタルデータの管理においては、次のような課題があります。

膨大なデジタルデータが得られるようになったが...

• シミュレーションデータが管理されていない ・CADモデルとシミュレーション結果の組み合わせがわからない ・過去に実施したプロジェクトのシミュレーション結果やプロセスが見つからない ・シミュレーションに使用した条件の出自が不明である ・エキスパートや経験者が作成したプロセス、知見をトレースできない
• 貴重なデータ資産が活用できていない ・シミュレーションで効率化するはずが、件数の増加による”非効率”が発生している ・機械学習やデータ分析などに活用しやすい状態にない

膨大なデジタルデータを使い倒すには...

• モデルや結果の粒度を明確化する ・モデルの目的、精度、計算時間 ・結果の精度、妥当性の判断基準
• 作成プロセスを明確化する ・モデルの作成プロセス ・解析による結果の導出プロセス
• データの再利用を容易にする ・シミュレーションプラットフォーム

Aras Innovatorのオープンで柔軟、スケーラブル、アップグレード可能なMBDプラットフォームで、増大するシミュレーションデータを効率的に管理し、エンジニアリングノウハウを繋げるシミュレーションプラットフォームを構築します。
そして、1次元システム解析から3次元CFD・FEM、多変量解析や機械学習などのデータ処理技術を統合し、シミュレーション・プロセス・データ・マネジメント（SPDM：Simulation Process and Data Management）によって、これらのデジタルデータを徹底的に使い倒すことで、製品開発において大きな付加価値を生み出すことが可能となります。