Customer experience
デジタルツイン推進にあたって軸受の疲労強度、剛性評価等に社内標準ツール「SIMULIA Abaqus Unified FEA」をご活用
AbaqusはCATIAと親和性が高く、モデルの入出力が比較的容易で、収束性を自動的にコントロールできるため、非解析専任者がオペレーションしたとしても結果を得ることができ、アセンブリ解析においては、多数の接触部位が生じるため、接触している部位の収束性を損なわず、精度を保持したままコントロールできるのはツールとしての強みと感じている。設計段階においてシミュレーション技術をフル活用し、小さなV字プロセスを机上で回すことで、最終的には一度の試作で満足する評価が得られるといった理想的な状態に近づけることができるものと考えていえる。
ハブユニット軸受のフランジ部の疲労強度解析にAbaqusを使用した事例をご紹介。Abaqusで応力を出力し、 fe-safeで損傷部位と寿命を予測、シミュレーションによる机上耐久試験モデルを構築された。また、計算リソースについても検討され、日常的な設計業務での大規模な運用を見据えた解析インフラの増強を計画されている。構造解析領域では、内製ツールとあわせて、Abaqusを社内標準ツールとして展開。以前は研究所でのみ行っていた大規模な計算を、設計者が通常業務で活用できる体制を構築、製品開発の効率化、より最適な製品開発につなげている。

(User’s voice)
ユーザーサブルーチンの作成にあたってのアドバイスを含めて、日常的にIDAJさんの技術サポートを利用していますが、特に問題なく使用させてもらっています。Abaqusは構造解析の標準ツールとなりますので、多くの技術者が構造解析に関する理解を深め、また、迅速に操作を習得する必要があります。Abaqusの様々な解析テーマごとの講習会を定期開催してくださっているのは大変助かります。
社内のカルチャーとしては自前主義で“自分たちでなんでもやる”ことに重きを置いてきましたが、今後は自社の技術力向上に加えて、社外のリソースを活用して効果を最大化することも考えています。ソフトウェアの提供だけでないIDAJさんは、総合的に見て頼れる存在じゃないかと思います。