GT-SUITE Session

「GT-SUITE Session」大盛況のうちに終了いたしました!ご来場ありがとうございました。

Introduction

自動車の電動化が進む中、マルチフィジックス・システムシミュレーションツールGT-SUITEは、多くの機能を追加し、またオプションプロダクトをご提供することで、ここ数年で解析対象を大きく広げることができました。エンジン搭載車だけでなく、BEVやFCEVなどの熱マネージメント解析にも、GT-SUITEをご利用いただくお客様が急速に増えていることを実感いたします。
数多あるGT-SUITEの特徴の中で最たるものが、システムシミュレーションツールでありながら、豊富な物理モデルによって比較的詳細なモデル化を実現し、計算精度を高めることができる点にあると考えています。一般的に精度の高いモデルというのは計算時間がかかりますが、GT-SUITEではモデル縮退や高速ソルバーGT-POWERxRTにデータ変換することで、Vプロセスの左バンクでの利用だけでなく、右バンクにおけるHILSでのバーチャルキャリブレーションや実機連成によるリアルタイムシミュレーションなど、開発工程のあらゆるプロセスに適用領域が拡大しています。さらにモデルの活用は一つの会社に留まらず、OEMとサプライヤ間でデータ共有して共同開発するなど、もはやMBDなしでは製品開発が成り立たなくなっていることは疑いようがありません。
これら現状を踏まえて本会では、幅広い領域での有効的な“GT-SUITEの使われ方”をご認識いただけるようにプログラムを企画いたしました。
まずGT-SUITEの開発元であるGamma Technologies社様には「Success Stories of xEV Development with GT-SUITE in the U.S. and Europe(欧米におけるGT-SUITEを用いたxEV開発成功事例)」と題して最近の欧米でのユーザーカンファレンスなどでご発表された各社の活用事例をサマリ形式でご紹介いただきます。
マツダ様からはBEVの熱マネージメントと新世代クリーンディーゼルエンジンSKYACTIV-D 3.3開発におけるMBDプロセスでの利用事例の2件のご発表をいただきます。またトヨタ自動車様からは、企業間のモデル流通を円滑にする仕組みの構築事例を、自動車業界以外の活用事例としては、ロケット開発のスタートアップとして著名なインターステラテクノロジズ様より液体ロケットエンジン領域でのGT-SUITE活用事例についてご講演いただきます。もちろん、GT-SUITEの最新機能についてもご説明させていただきます。
ご利用中のGT-SUITEのさらなる有効活用、またご導入検討にご参考となる内容になっておりますので、ぜひ多くの方にご参加いただければと考えております。

第一モデリング・ソリューション本部 取締役本部長 小川 修一

開催概要

日程 2023年11月10日(金) 10:00~17:30(予定) 受付 9:30~
会場 横浜ベイホテル東急 B2F クイーンズ グランド ボールルーム
 
〒220-8543 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-7
  • みなとみらい線: 「みなとみらい駅」から徒歩約1分
  • JR京浜東北線/根岸線・横浜市営地下鉄: 「桜木町駅」から徒歩約10分
対象者 弊社提供の「GT-SUITE」やその他プロダクト、受託解析サービスをご利用のお客様、ご検討中のお客様、デジタルエンジニアリングやMBD・CAEにご興味のあるお客様ならどなたでもご参加いただけます。
※一部ハードウェアベンダー・ソフトウェアベンダー様はご参加をご遠慮いただきます。
また、その他弊社都合にてご参加をお断りする場合がございます。
誠に恐縮ではございますが、参加登録の状況によりましては、導入計画をお持ちの企業様を優先させていただく場合がございます。あらかじめご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。
参加費 無料・事前登録制
参加登録
  • 参加登録は、11月7日(火)17時まで承ります。(定員になり次第締め切らせていただきます。)
  • 11月10日(金)の「参加票」をダウンロードしていただくためのURLを、開催1週間前を目途に別途E-mailでをお送りします。当日は印刷した「参加票」と、お名刺1枚をお持ちください。
  • 11月7日(火)までに、参加票がお手元に届かない場合は、お手数ですが以下の事務局までご一報くださいますようお願いいたします。ご登録状況を確認いたします。
資料
  • 配布のご許可をいただいた参考資料を、イベント終了後のアンケートにご回答いただいたご登録者様にのみご提供いたします。ご提供方法等は、改めてご案内いたします。
  • 資料請求のみのお申込みは承っておりません。
展示内容
  • GT-SUITE等ソフトウェア、各種サービスに関するポスター展示、技術相談
※上記は予告なく変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
Wi-Fi・電源
  • 11月10日(金)は、講演会場内では横浜ベイホテル東急に常設のWi-Fiをご利用いただけます。なお、同時接続数に限りがございますため、アクセスが集中した場合は通信が遅くなることがございます。
  • 各講演会場前の展示会場内で、各種デバイスの充電のためのスペースを設置いたします。ただし、弊社スタッフやホテルスタッフは当該スペースに常駐いたしませんので、充電中のデバイスはご自身で管理してくださいますようお願いいたします。万が一、紛失・盗難・破損・故障事故等が発生した場合でも、弊社ならびにホテルは一切その責任を負いかねます。
その他
  • ご昼食にお弁当をご準備しております。お席にてお召し上がりください。
  • 英語から日本語への同時通訳を実施いたします。(日本語から英語への通訳はございません)

【ご協力のお願い】

  • 著作権および情報保護のため、お申込者様は権利者の許諾を得ずに、いかなる方法においても本サービスを通じて提供される情報またはファイル等について、著作権法で認められるお申込者様個人の私的利用の範囲を超えて、使用することはできないものと致します。つきましては、視聴者様による記録行為(録音・録画、スクリーンショット、写真撮影等)は固く禁止と致します。
  • シンポジウムの妨害やプライバシーの侵害を招く恐れのある行為を禁止します。

(弊社は、記録等のため、講演会場内をはじめとするすべてのエリアで適宜、録画・録音・写真撮影を実施いたします。)

プログラム

*それぞれのご講演の後に質疑応答の時間を設けております。(約5分~10分)
*プログラムは予告なく中止・変更となる場合がございます。

タイトル 講演者
10:00-10:10 開会のご挨拶 IDAJ
10:10-11:10 【特別講演】The Science and Mission of the James Webb Space Telescope *English Lecture
The Science and Mission of the James Webb Space Telescope
Dr. Michael T. Menzel
JWST Mission Systems Engineer
NASA
The James Webb Space Telescope (JWST), launched on December 25, 2021, is NASA’s successor mission to the Hubble Space Telescope. JWST has been designed and developed to observe “first light” objects in the nascent universe, the evolution of galaxies over cosmic history, star birth within our own galaxy, planet formation and evolution both in our solar system and in solar systems around other stars and to make detailed observations of some of the recently discovered exoplanets. The JWST telescope has an aperture greater than 6 meters in diameter, and along with its compliment of science instruments must be cooled to cryogenic temperatures below 50K. It will be operated at the Sun-Earth L2 point to keep thermal sources such as the Sun and Earth in the same general direction so that their radiation can be shielded by a “tennis court sized” sunshield, allowing the payload to attain these temperatures passively.
This presentation will give an overview of the JWST science and its systems design challenges, and discuss the lessons learned from this mission.


[Biography]Michael T. Menzel has 42 years of experience in the aerospace, working 23 years in industry for commercial and defense missions and for NASA for the past 19 years. He is currently the Mission Systems Engineer for the James Webb Space Telescope.

Dr. Menzel received a B.S. in Physics from the Massachusetts Institute of Technology in 1981 and an M.S. in Physics from Columbia University in 1986. He began his career in 1981 with the RCA Astro Space Division in East Windsor, N.J. as an antenna engineer, designing flight antennas for commercial and defense communications and remote sensing satellites. In 1990 he took a position in the Systems Engineering Group of the General Electric Astro Space Division designing commercial, DOD and civil space systems. In 1995 he took a position as Director of Systems Engineering in the Orbital Sciences Corporation, and in 1997 he took a position as the Deputy Program Manager for the Hubble Space Telescope Servicing Group at Lockheed Martin.

Mr. Menzel began working on the Pre-Phase studies for the Next Generation Space Telescope in 1998, and in June of 2004 he took the position as the NASA Mission Systems Engineer for the James Webb Space Telescope.

In addition to his various engineering positions, Mr. Menzel has also served as an adjunct lecturer in Physics and Astronomy at various colleges. His hobbies include weightlifting and amateur astronomy.

Mr. Menzel has been the recipient of the Robert H. Goddard Exceptional Achievement Award for Engineering in 2009, the NASA Systems Engineering Excellence Award in 2010, the Mission Engineering and Systems Analysis Division Engineering Excellence Award in 2013, the NASA Outstanding Leadership Medal in 2013, the 2020 Robert H. Goddard Merit Award in 2020, the NASA Distinguished Service Medal in 2022, the NASA Systems Engineering Excellence Award in 2022, the Norman L. Baker Astronautics Engineer Award in 2023 and AIAA Goddard Astronautics Award in 2023.

JWSTが撮影した「Pillars of Creation(創造の柱)」
NASA, ESA, CSA, STScI; J. DePasquale, A. Koekemoer, A. Pagan (STScI).

NASA Dr. Michael T. Menzel
11:10-11:40 BEVのサーマルマネージメントシステムにおける冷媒回路のモデリングと制御検討
タイトル BEVのサーマルマネージメントシステムにおける冷媒回路のモデリングと制御検討
講演者 マツダ 株式会社 様
時間 11:10-11:40
概要 BEVの航続距離改善のためには、バッテリーや電駆部品の適切な温度管理、空調消費電力の低減等が求められている。その役割を担うのがサーマルマネジメントシステムであり、BEVにおける重要な開発要素となっているため、MBDによるシステム開発の効率化が求められている。しかしながらサーマルマネジメントシステム内において重要な役割を果たす冷凍サイクル領域に関し、モデルリングに関する知見が乏しかったため空調メーカー様、IDAJ様と連携し、GT-SUITEを共通プラットフォームとしてモデルの共同開発を進めてきた。
また、多様な熱移動を可能にするためにはシステムを複雑化することが避けられない。その結果、冷凍サイクルに影響を与える因子が増加するため、冷凍サイクルを安定制御することが難しくなり、机上で検討したシステムの性能を正当に評価することができなくなるという課題が生じた。その課題に対して、GT-SUITEとAI技術の一つである強化学習アルゴリズムを連成させることによって解決を図ってきた。
■GT-SUITE他弊社取扱いソフトウェアについて
弊社取り扱いのプロダクトのご利用年数 10年
弊社取り扱いプロダクトを利用しての主な解析テーマ ・車両全体サーマルマネジメント
・各部品の詳細 3D-CFD
弊社取り扱いプロダクトを気に入っていただいている点 高い拡張性、年々機能が拡張されている点
マツダ 株式会社 様
11:40-13:10 休憩
13:10-13:40 Success Stories of xEV Development with GT-SUITE in the U.S. and Europe *English Lecture
タイトル Success Stories of xEV Development with GT-SUITE in the U.S. and Europe *English Lecture
講演者 Gamma Technologies 社 様
時間 13:10-13:40
概要 自動車の電動化が進むなか、欧米ではGT-SUITEを用いた電動車の開発が数多く行われています。今回はGT-SUITEの開発元であるGammaTechnologies社から欧米のユーザー会で講演された電動車開発におけるGT-SUITEの利用事例からいくつかをピックアップして概要をご紹介いただきます。
Gamma Technologies 社 様
13:40-14:10 GT-SUITEを活用した液体ロケットZEROエンジンシステムのオフノミナル解析
タイトル GT-SUITEを活用した液体ロケットZEROエンジンシステムのオフノミナル解析
講演者 インターステラテクノロジズ 株式会社 様
時間 13:40-14:10
概要 インターステラテクノロジズ株式会社では、これまで小型液体ロケットMOMOの打上げを行ってきました。MOMOはサブオービタル飛行をするロケットで、人工衛星を地球の周回軌道に乗せる能力はありません。そのため、小型人工衛星打ち上げ用ロケットであるZEROの開発も並行して進めてきました。ロケットは、その飛翔中に加速度やタンク内推進剤の液位が変化することで推進剤を供給する圧力も上下し、エンジンの作動条件が時間とともに変化していきます。エンジンの開発において、この作動点変化(オフノミナル)を考慮して各コンポーネントが耐久し成立するかシステム設計段階で確認しておく必要があります。ZEROエンジン開発のシステム設計では、GT-SUITEを用いてエンジンシステムをモデル化することで、オフノミナル条件での作動状態を再現しました。これによって、各コンポーネントの成立性を確認するとともに、エンジンの作動域を決定することができました。本講演では、GT-SUITEで構築したモデルの紹介やオフノミナル解析の結果に関してお話しいたします。
■GT-SUITE他弊社取扱いソフトウェアについて
弊社取り扱いのプロダクトのご利用年数 2年
弊社取り扱いプロダクトを利用しての主な解析テーマ 液体ロケットエンジンの定常性能解析および始動過渡解析
弊社取り扱いプロダクトを気に入っていただいている点 液体ロケット推進システムを模擬できるほど、コンポーネントの仕様設定を詳細にかつ柔軟にできる点
インターステラテクノロジズ 株式会社 様
14:10-14:40 GT-SUITE V2024 GUIと各種ユーティリティの新機能紹介
タイトル GT-SUITE V2024 GUIと各種ユーティリティの新機能紹介
講演者 IDAJ
時間 14:10-14:40
概要 GT-SUITE V2024のGT-ISE/POST/GEM3Dや最適化の機能、V2024で追加される機械学習の新機能についてご紹介します。
IDAJ
14:40-15:20 休憩
15:20-15:50 GT-SUITE V2024ソルバーの各アプリケーションへの新機能紹介
タイトル GT-SUITE V2024ソルバーの各アプリケーションへの新機能紹介
講演者 IDAJ
時間 15:20-15:50
概要 GT-SUITE V2024で追加されるソルバーの各新機能について、適用のアプリケーション毎にご紹介します。
IDAJ
15:50-16:20 新世代クリーンディーゼルエンジンSKYACTIV-D 3.3開発に適用したMBDプロセスの紹介
タイトル 新世代クリーンディーゼルエンジンSKYACTIV-D 3.3開発に適用したMBDプロセスの紹介
講演者 マツダ 株式会社 様
時間 15:50-16:20
概要 CX-60に搭載した新世代クリーンディーゼルエンジンSKYACTIV-D 3.3では大排気量化と燃焼の理想追及に加えて、48Vマイルドハイブリッドとトルコンレス8速ATを組み合わせた独創的な技術によって、「走る歓び」と「優れた環境性能」をこれまでにない次元にまで高めた。その開発を可能にしたのが1Dモデルを用いたモデルベース開発(MBD)プロセスである。Vプロセスの左バンクにおいて、エンジン/電駆/ドライブトレイン/車両の各ユニットをつないだ1Dモデル環境を用いた検討によって、目標とする走り/燃費/エミッションの全ての性能を達成するのに必要となる機能をハードと制御に配分した。本講演においてはこのMBDプロセスと代表的な適用事例について紹介する。
■GT-SUITE他弊社取扱いソフトウェアについて
弊社取り扱いのプロダクトのご利用年数 8年
弊社取り扱いプロダクトを利用しての主な解析テーマ
1Dモデル環境を用いたMBDプロセスのエンジン開発への適用
弊社取り扱いプロダクトを気に入っていただいている点
GT-SUITEは機能が豊富で業界の最先端を常に取り込まれている点。また、IDAJ様の手厚いサポートにも毎度助けて頂いています。
マツダ 株式会社 様
16:20-16:50 モデル流通によるモデルベース開発(MBD)の効率化
- 企業間のモデル共有連携プロセスと秘匿化計算の仕組み作り -
タイトル モデル流通によるモデルベース開発(MBD)の効率化
- 企業間のモデル共有連携プロセスと秘匿化計算の仕組み作り -
講演者 トヨタ自動車 株式会社 様
時間 16:20-16:50
概要
複雑化する自動車開発に対応するためには、OEM/サプライヤ間のモデル流通によるMBDの効率化が重要となります。モデル流通をより円滑に進めるためには、モデルに含まれる機密情報の秘匿化やトレーサビリティの確保といったモデルの権利保護が課題となります。その対策として、モデル共有連携プラットフォームをクラウド上に構築するとともに、モデル毎に機密レベルを設定し、機密レベルに沿ったモデルの利用プロセスを定義することで課題の解決を図りましたので、その内容をご紹介致します。
■GT-SUITE他弊社取扱いソフトウェアについて
弊社取り扱いのプロダクトのご利用年数 20年
トヨタ自動車 株式会社 様
16:50-17:00 閉会のご挨拶 IDAJ
お問い合わせ先
株式会社 IDAJ
IDAJ SYMPOSIUM 事務局
〒220-8137 横浜市西区みなとみらい2-2-1-1 横浜ランドマークタワー37F
TEL: 045-683-1990  FAX: 045-683-1999  E-mail: IDAJ-SYMP@idaj.co.jp