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ミドコロをご紹介~その1~「IDAJ CAE Solution Conference 2019」

皆さま、こんにちは。

IDAJの中井です。

来る11月14日(木)・15日(金)に神奈川県横浜市 横浜ベイホテル東急にて、弊社主催「IDAJ CAE Solution Conference 2019」を開催します。

IDAJ CAE Solution Conference 2019:ICSC19

本カンファレンスは、MBD・CAEに関わる業務に携わっておられるあらゆる技術者様にとって有用な、MBD・CAEや設計・開発に関する情報提供および情報交換の場としてご活用いただくことを目的としています。IDAJがご提供するプロダクトやサービスの実業務における活用状況や適用事例等についてお客様からご紹介いただきます。

 

今年のテーマは、

Core Competence Enhanced by MBD

2日間にわたって、5つのカンファレンスと1つのスペシャル・セッションで構成します。

本日は、「modeFRONTIER Conference Day」と「Flotherm Conference Day」のミドコロをご紹介します。

●modeFRONTIER Conference Day

 Technology Democratization and Standardization
 ~多目的設計支援技術をすべての設計に携わる方に~


modeFRONTIERは多目的最適化ツールとして約20年前からご提供を開始し、現在に至るまでに、自動化・最適化に始まる基盤技術から、応答曲面、多変量解析に代表される要因分析ツールを備え、多目的設計支援ツールとして進化してまいりました。
昨今の産業界全体における働き方改革は、労働時間を削減しつつも生産性と製品の向上の両立が求められる傾向にあります。このことから、従来の設計業務からモデルベース開発への転換の必要性と、その実現を支援するためのmodeFRONTIERに対する期待の高まりを感じています。
モデルベース開発においては、設計者と解析専任者の垣根が低く、すべてのエンジニアが簡単に解析結果を得ることができる環境が求められるのではないでしょうか。modeFRONTIERに2018年に搭載された「Guided Process」に加えて、今年は新たに「Planner」が加わりました。これらによって、ユーザーはワークフローを意識せずに、様々な条件での自動化・最適化のプランを簡単に計算できるようになります。
新製品であるVOLTAは、SPDM(Simulation Process and Data Management)を実現するためのツールとして、ユーザーエクスペリエンス、資産のリユース、ナレッジの蓄積を目的に開発されています。VOLTAにより、ユーザーが利用している各PCへのソフトウェアのインストールが不要になり、Webブラウザを通してあらゆる場所から、解析実行と結果処理、データの管理ができる環境をご提供します。その他にも、最適化アルゴリズムや機械学習アルゴリズム、モデルリダクションに求められる応答曲面手法の拡充と改良など、モデルベース開発に求められる機能が多数追加されました。

今年のカンファレンスでは、基調講演として首都大学東京 金崎 雅博准教授にご登壇いただき、モデルベース開発でより一層重要性を増しているデータマイニングの実用方法についてご紹介いただく予定です。また、日揮触媒化成様からは石油精製における触媒設計の高度化と効率化の事例、三菱電機様からはモータのロバスト最適化で多項式カオスを用いた事例、日本設計様からは、建築物の構造設計に対する最適化手法の事例、さらに本田技術研究所様からは、乗用車排ガス後処理シミュレーションのパラメータ同定についてご紹介いただきます。

本カンファレンスが、お客様の日々のご業務のお役に立てればと切に願っております。
modeFRONTIERをご利用中の方はもちろん、ソフトウェアを管理される方、これから最適化ツールをご検討される方にも必ずや参考になるものと存じますで、一人でも多くのお客様のご参加を心よりお待ちしております。

<ユーザー様講演(順不同)他>

【基調講演】首都大学東京 准教授(JAXA客員研究員兼務) 金崎 雅博様
日揮触媒化成様、日本設計様、本田技術研究所様、三菱電機様、ESTECO様 他

 

●Flotherm Conference Day

 熱設計が切り拓く電動化


“電動化”というキーワードが広く使われるようになるにしたがって、お客様からの熱設計に関する問い合わせもこれまで以上に増えてきています。
熱設計を取り巻く環境は10年前の啓蒙期とは大きく変わって製品設計の最も大切な要素の1つと捉えられるようになり、要求されるシミュレーションに関する技術もこれまでの定常解析だけでなく、過渡解析やMBD(モデルベースデザイン)を見据えた回路シミュレーションと熱シミュレーションの連成解析も使われ始めるようになりました。
毎年シミュレーションや実測などの手法を問わず、“熱設計に使える技術”の最新情報をご紹介している「Flotherm Conference Day」ですが、今回は「熱設計が切り拓く電動化」をテーマに、最新の熱シミュレーション技術や熱設計おけるシミュレーションの使い方などを中心にご紹介します。
基調講演にはローム様より“コンポーネントの小型化に貢献する6in1パワーモジュールの過渡熱解析”と題して、大容量化と小型化が進んでいるパワーデバイスの最新の熱設計に関わる技術についてご講演いただきます。
Flotherm開発元であるMentor, A Siemens Business社様からは、Flotherm・Flotherm XTの最新情報と今後の開発計画について、DOWAパワーデバイス様、富士フイルム様、ケーヒン様、デンソー様からは、水冷パワーモジュールの熱設計やデジタルカメラの熱設計、2輪ECUの熱設計、四輪エンジンECUの回路シミュレーションと熱シミュレーションの連成技術など、様々な熱設計のための取り組みについてお話しいただく予定です。
弊社からは、最近特にお問い合わせが多いリフロー炉の解析手法と、Simcenter Flotherm 2019.1から利用可能な最新技術であるFlothermモデルの低次元化機能についてご説明し、技術顧問の国峯からは“仮説検証型熱設計のススメ ~熱抵抗で骨格を作りCFDでディテールを決める~”と題して、簡易計算や3次元の詳細計算を熱設計に利用するためのプロセスについてご提案します。

今年も「Flotherm Conference Day」は、熱設計に関するシミュレーションの担当者様だけでなく、電子機器に関わるすべてのエンジニアの方に有益な情報をご提供できるような“熱設計の総合カンファレンス”を目指して準備いたしました。皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。

<ユーザー様講演(順不同)他>

【基調講演】ローム様
DOWAパワーデバイス様、富士フイルム様、ケーヒン様、デンソー様
Mentor, A Siemens Business様、弊社技術顧問 国峯 尚樹 他

 

参加費も無料となっておりますので、ぜひご参加ください。お申し込みはお早目にこちらからどうぞ!

次回はミドコロ2をご紹介します。

■お問い合わせ先

株式会社 IDAJ ICSC事務局
E-mail:ICSC@idaj.co.jp
TEL: 045-683-1990