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ミドコロをご紹介~その1~「IDAJ CAE Solution Conference 2018」

皆さま、こんにちは。

IDAJの中井です。

来る11月8日(木)・9日(金)に神奈川県横浜市 横浜ベイホテル東急にて、弊社主催「IDAJ CAE Solution Conference 2018」を開催します。

 

本カンファレンスは、CAEに関わる業務に携わっておられるあらゆる技術者様にとって有用な、CAEや設計・開発に関する情報提供および情報交換の場としてご活用いただくことを目的としています。CAEツールをはじめとしたIDAJがご提供するプロダクトやサービスの実業務における活用状況や適用事例等についてお客様からご紹介いただきます。

 

今年のテーマは、

CAE Accelerates Digital Transformation

2日間にわたって、5つのカンファレンスと1つのスペシャル・セッションで構成します。

本日は、「GT-SUITE Conference Day」と「CONVERGE Conference Day」のミドコロをご紹介します。

●GT-SUITE Conference Day

 迫りくる電動化時代に、さらに重要度を増すエンジン搭載車とMBD


「EV社会がやって来る」 
世の中の多くの人がこのように感じていることと思います。巷の報道の多くがそういう主張だからです。 
ところがここにきて、アメリカではエンジンの燃費基準の緩和方針報道が出てきましたし、EVのためのインフラの普及・整備の課題もあり、そう一筋縄ではいきそうに思えません。 
我々がお客様の話をお聞きする限りでは実際は全く逆で、エンジン開発こそが、これからの生き残りをかけた重要なキーファクターになっているようにさえ感じます。「EV化が進めば自動車がコモディティ化し、単なる価格競争にさらされる」という懸念からも、引き続き、低燃費で環境に優しいエンジンを差別化技術としたいと考えるのは当然のことです。また、今後も自動車マーケットの拡大が期待される途上国では電力供給の問題があります。EVは環境に優しいと言われますが、“well to wheel”で考えるとそうとも言えないという議論があるのも事実です。現在でも電力供給において大きな割合を占める火力発電では、大量のCO2が排出されています。つまり、エンジンによるCO2排出量が、発電によるCO2排出量相当になれば、エンジン搭載車がEVと環境面からも十分に戦えるということになります。 
一方で、迫りくる電動化時代を全く無視するわけにはいきません。一口に電動車と言っても多岐にわたるため、各自動車メーカー様や部品メーカー様では、HEV、PHEV、BEV、FCVなど多種多様な自動車開発が必要となり、開発現場は悲鳴をあげているとよくお聞きします。そのため、エンジン開発現場では、より効率的に低燃費・低エミッションに対応したエンジンを開発しなければならず、ますますMBDの活用が拡がっているのだと考えています。 

弊社ではこれまでもGT-SUITEの販売に加えて、GT-SUITEによるエンジンモデルや熱マネージメントモデルの作成などのコンサルティングを承ってきましたが、ここ数年、そのご依頼件数が急激に増えており、MBDがますます重要になってきていることを実感している次第です。 

こういった背景を受けて、今年のカンファレンスでは、SKYACTIV ENGINEの開発で大変重要な役割を果たされたマツダ 人見常務から、今後のエンジン技術開発やMBD開発技術の重要性についてご講演をいただきます。さらに、GT-SUITEの最新機能のご紹介はもちろんのこと、ユーザー様の多大なるご協力を賜り、例年になく多くの適用事例講演をご準備させていただくことができました。また、コ・シミュレーションプラットフォームxMODの海外での利用事例を含めたEngine-in-the-Loopのご紹介を開発元であるFEV社からご紹介いただきます。なお、昨年のカンファレンスでご紹介しましたリチウムイオン2次電池解析ツールAutoLionは、翌日のSpecial Session -Simulation Based Battery Solution-でご紹介させていただくことにしています。こちらのセッションにもあわせてご参加いただければ幸いです。 
皆様のMBD業務に少しでもお役に立てればと切に願っております。多数のお客様のご来場を心よりお待ち申し上げております。 

ユーザー様講演(順不同):マツダ 常務執行役員 人見 光夫 様、小野測器様、豊田中央研究所様、大阪ガス様、三菱自動車工業様、日産自動車様、ヤンマー様

●CONVERGE Conference Day

 まだまだ終わらない、エンジンの高効率化・低エミッション化への要求


年々厳しさを増す環境規制の強化を背景として、いま世界の自動車開発の大きな流れは、xEVへとシフトしています。しかしながら、走行時にはCO2を排出しないEVでも、Well-to-Wheelの観点から見た場合、特に石炭火力発電に大きく依存した地域では、発電時を含めたトータルではCO2を排出していることになり、環境保護の問題解決には大きく寄与していないという指摘もあります。このため、xEVの開発を進める一方で、従来の内燃機関の熱効率向上や排出ガスのクリーン化に対するニーズは、引き続き重要な開発要素として注目されています。 

熱流体解析プログラムCONVERGEは、その優れた操作性や高速な詳細化学反応ソルバー、解適合格子をはじめとする精度と効率性を両立するグリッドコントロールなどの優れた特徴により、販売開始以来多くのお客様にご利用いただいています。今年のカンファレンスでも、CONVERGEを用いてエンジンの高効率化や低エミッション化など、より優れた内燃機関開発につながる多くの解析事例をご紹介いただく予定です。  

基調講演としては、SKYACTIV ENGINEの開発で大変重要な役割を果たされたマツダ 人見常務から、今後のエンジン技術開発やMBD開発技術の重要性についてご講演をいただきます。日産自動車様からは、乱流強度に加えて予混合火炎代表スケールによる燃焼期間の予測手法技術、本田技術研究所様からは直噴インジェクタの各噴孔からの燃料蒸気の影響評価手法技術についてご紹介をいただきます。どちらのご講演でも、直接燃焼解析をおこなうのではなく、流動や燃料噴霧の改善により燃焼改善を予測する、大変興味深い数値解析手法をご紹介いただく予定です。また、ダイハツ工業様からはガソリンエンジンの燃焼解析を実施するに当たり、CONVERGEの燃焼解析を自動化された設計手法をご紹介いただきます。 
新エイシーイー様からは、ディーゼルエンジンの画期的な熱効率向上を狙ったマルチインジェクタによる燃焼技術に関してご講演いただく予定です。また、京都大学様からはディーゼル燃料の着火・燃焼に着目した数値モデルを、サステナブル・エンジン・リサーチセンター様からはCONVERGEをガスエンジン燃焼に適用された事例をご紹介いただきます。 

これまでCONVERGEは、主に内燃機関内のシミュレーションに適用されることがほとんどでしたが、CONVERGEの自動メッシュ機能や構造流体連成機能(FSI: Fluid Structure Interaction)によって、エンジンだけでなく、ポンプやバルブ、ファンなどの回転体などに適用される例がますます増えてきました。CONVERGE開発元からは、CONVERGEをポンプやバルブなどの非エンジン分野に適用した事例とともに、本年にリリースを予定しているCONVERGEの最新バージョン3.0についてもご紹介いただきます。 

2013年にCONVERGEを販売開始した当初のカンファレンスでは、まだまだCONVERGEをご利用いただいているお客様も少なく、ユーザー様事例が1件だけという状況でしたが、昨年に引き続き今回もお客様の多大なるご協力のおかげをもちまして、多くの活用事例をご紹介させていただくことができます。お忙しい中、ご講演のご準備してくださったご講演者様には改めて御礼申し上げます。 
ご参加者様には、必ずや貴重な情報交換の場となるかと思いますので、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。 

ユーザー様講演(順不同):マツダ 常務執行役員 人見 光夫 様、京都大学様、新エイシーイー様、日産自動車様、本田技術研究所様、ダイハツ工業様

 

参加費も無料となっておりますので、ぜひご参加ください。お申し込みはお早目にこちらからどうぞ!

 

■お問い合わせ先

株式会社 IDAJ ICSC事務局
E-mail:ICSC@idaj.co.jp
TEL: 045-683-1990