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ミドコロをご紹介~その3~「IDAJ CAE Solution Conference 2018」

皆さま、こんにちは。

IDAJの中井です。

来る11月8日(木)・9日(金)に神奈川県横浜市 横浜ベイホテル東急にて、弊社主催「IDAJ CAE Solution Conference 2018」を開催します。

本カンファレンスは、CAEに関わる業務に携わっておられるあらゆる技術者様にとって有用な、CAEや設計・開発に関する情報提供および情報交換の場としてご活用いただくことを目的としています。CAEツールをはじめとしたIDAJがご提供するプロダクトやサービスの実業務における活用状況や適用事例等についてお客様からご紹介いただきます。

 

今年のテーマは、

CAE Accelerates Digital Transformation

2日間にわたって、5つのカンファレンスと1つのスペシャル・セッションで構成します。

本日は、「FloTHERM Conference Day」と「Special Session -Simulation Based Battery Solution-」のミドコロをご紹介します。

前2回はこちら!

ミドコロをご紹介~その1~ミドコロをご紹介~その2~

●FloTHERM Conference Day

 製品開発を加速する熱設計技術


近年、より競争力のある製品を、より短期間で市場に送りだすために、熱設計をさらに“高効率化・高速化・高精度化”するためのご相談をいただくなど、多くのエンジニアの皆様の間にFloTHERMをはじめとしたCAEツール活用の広がりを実感する機会が多くなってきました。 
そこで、今年の「FloTHERM Conference Day」は、「製品開発を加速する熱設計技術」と題して、FloTHERMなどのCAEツールをより効果的にお使いいただくノウハウから、製品設計への応用例、熱設計の考え方にいたる幅広い情報をお伝えします。 
基調講演では、半導体部品メーカーのインフィニオン様に、製品の熱特性同定やお客様への最適な電子機器熱設計提案のためのFloTHERMの活用法と新しい冷却コンセプトの製品開発プランについてお話しいただきます。 
基板搭載部品関連としては、KOA様からシャント抵抗器のFloTHERMモデル提供のご案内を、デンソー様から各種熱抵抗モデルでの解析結果と実測結果とを精度比較した検証結果を、それぞれご講演いただく予定です。 
また、アイシン精機様によるFloTHERM・FloTHERM XTと電磁場解析ツールJAMGとを使用した車載モーターのマルチフィジックス連成解析事例や、IDAJによるデジタルツイン技術の熱設計への適用事例紹介といった、最近話題に挙がることが増えてきた技術分野に関連する講演も予定しています。 
FloTHERM開発元であるMentor, A Siemens Businessの、Product Line Director(FloTHERM Products) 
のClark氏、Product Manager(Electronics Cooling)のBlackmore氏からは、FloTHERM関連製品の開発計画や最新の開発トピックスについてご紹介いただきます。 
さらに弊社技術顧問の国峯からは、「熱設計完全制覇!~具体製品に見る熱設計フローとFloTHERMの活用~」と題して、熱設計と熱解析を両輪とする熱設計の考え方について講演します。 
なお、今年は新しい試みとして、弊社エンジニアが、FloTHERM関連製品をはじめとするCAEツールの、より効果的な活用ノウハウをご紹介する、特別セッションを設けました。普段の技術サポートではお伝えしきれない内容が盛りだくさんですので、現在CAEをご利用いただいている方、これから使い始めようとする方は必見です。 
例年同様、「FloTHERM Conference Day」では、“電子機器の熱設計に関わる全ての方に役立つ情報の提供を“、をコンセプトに様々な講演をお届けいたします。 
今年も、熱設計の総合カンファレンス 「FloTHERM Conference Day」へのご来場を心よりお待ちしております。 

ユーザー様講演(順不同)他:Infineon Technologies AG様、アイシン精機様、KOA様、デンソー様、IDAJ 技術顧問 国峯 尚樹

●Special Session -Simulation Based Battery Solution-

 電池設計に対する多角的シミュレーション技術の結集を目指して


化石燃料資源の枯渇問題や環境問題から、ガソリンや軽油を燃料とする乗用車からEV(Electric Vehicle:電気自動車)へのシフトが、急速に進行しています。英仏両政府は2040年までにエンジン車の販売を禁止する方針を打ち出し、いよいよ100年以上にわたる乗用車の概念が大きくパラダイム転換する時代が迫ってきました。 
そうしたEVに対する開発熱が大きな高まりを見せている中で、開発の大きなボトルネックとなっているのがEVの心臓部ともいえるバッテリーの問題です。モバイル機器では普及しているリチウムイオン電池は、エネルギー密度が高く、メモリー効果が無いなど、従来の電池に比べて多くのメリットがありますが、まだまだ価格が高く、安全性や長寿命化、さらにEVならではの低温時の起動性などの多くの問題をかかえており、それらの課題解決のためにCAE技術が無くてはならない要素となっています。 

これまでは、プロダクトを切り口としたカンファレンスを開催してまいりましたが、本年はじめてバッテリーという“アプリケーション”を軸とした特別セッションを開催します。バッテリーに対しては、単に電気化学反応による性能や寿命予測だけでなく、冷却に着目した流体解析、実際のEV運転モードにおける制御、電池本体の強度や破損などに対する構造解析など、多くのCAE技術を結集して、多角的な評価が必要だとされています。そこで、本セッションでは、バッテリー性能解析や流体解析、構造解析、制御や車載時の応答など、IDAJからご提供が可能な、プロダクトの枠を超えた総合シミュレーション技術の最先端情報をご紹介します。 

基調講演にはバッテリーや燃料電池の分野で世界の先端を行く、ペンシルベニア州立大学Chao-Yang Wang教授をお迎えして、リチウムイオン2次電池解析ツールAutoLionを用いた最新のマルチフィジックスモデルによる解析事例をご紹介いただきます。本講演には、全天候バッテリー(ACB:All-Climate Battery)、安全性の高い高速充電バッテリー、300Wh/kg級の高エネルギー密度バッテリーの開発、マルチステージ再利用戦略に基づく100ドル/kWh以下の低価格化電池など、現在のバッテリー開発において注目されている最新のトピックが数多く含まれています。 

弊社からは、まず、セル設計からシステム評価までの一連の開発プロセスにおいて、弊社がご提供するプロダクトによるシミュレーション技術の全体像をご紹介します。つづいては、以下のテーマに関する多角的なシミュレーション技術について様々なご提案を交えてご説明します。

  • リチウムイオン2次電池解析ツールAutoLionのご紹介(1D、3D、GT-SUITEとの統合シミュレーション)
  • 定電流サイクルによる寿命評価ではなく、実際のEV運転状態下における劣化予測技術
  • 3次元バッテリー冷却性能予測
  • 熱応力や疲労、衝撃解析
  • システムモデルを用いたマネージメントソフトウェア開発手法

特定のシミュレーション分野に特化したツール中心のカンファレンスではなく、バッテリー開発というテーマに対して、多角的なアプローチをターゲットにしたセッションとなりますので、電池設計や材料開発の分野だけでなく、冷却回路設計、レイアウト設計、システム設計、構造設計など、幅広い設計領域に携わるお客様にお越しいただき、少しでも有益な情報提供の場となれば幸いです。 
皆様のご来場を心よりお待ちしております。 

 

 

参加費も無料となっておりますので、ぜひご参加ください。お申し込みはお早目にこちらからどうぞ!

 

■お問い合わせ先

株式会社 IDAJ ICSC事務局
E-mail:ICSC@idaj.co.jp
TEL: 045-683-1990