【今日のANSYS】羽根のない新型扇風機(Dyson社)
皆さま、こんにちは。
IDAJのANSYSプロダクト担当の河口です。
CAEやCFDが世の中の役に立っている情報や興味を引く適用事例などの情報を、ANSYS, Inc.及びアンシス・ジャパン株式会社発行の情報誌「ADVANTAGE」の記事を中心にご紹介させていただきたいと思います。
今回は、Dyson 社の「Dyson Air Multiplier(羽根のない新型扇風機)」へのCFD適用事例をご紹介します。この製品を、家電販売店やCMで初めて見たとき、私は、本当に驚いたものです。そして、その次に「あ~、その手があったか・・・」。
羽根のない新型扇風機「Dyson Air Multiplier」の特徴は、
-安全性
-飛行機の周囲の気流が、機体表面からはがれて渦をつくり、それが機体をたたいて振動させる現象「バフェッティング」が起きない
-騒音を低減する
-高速な空気層の形成によって周囲の空気が巻き込まれ、大量の空気を送り出すため、自然のそよ風のようなスムーズな風を作り出すこと
にあります。
・「Dyson Air Multiplier」は新製品であるため、これまでの経験が役に立たず、多くのトライ&エラーが必要だった
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・従来の試作中心の開発手法だと1機種あたり2週間の評価時間がかかる
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・ANSYS Fluentを活用すると1日で最大10種類の評価が可能になった!
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・解析領域を分割したサブ領域を設定し、設計の修正が必要な部分のみを変更することによって、リメッシュ作業は10分程度で完了
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・200種の設計案を評価
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・プロトタイプでは空気増幅比が6:1 ⇒ 最終的に15:1まで向上させることに成功!
IDAJで取り扱っている多目的ロバスト設計最適化支援ツール「modeFRONTIER」と連成させることで、さらなる設計の効率化が図れそうな、そんな事例でした。
記事詳細は以下ご参照ください。
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