【はじめての流体解析】流体解析を業務に適用するとどうなる?
皆さま、こんにちは。
IDAJの石川です。
~流体解析をはじめる前に知っておくこと~(15)
流体解析やその他のCAE(Computer Aided Engineering)を、業務に取り入れるとどうなるのか?
“設計のプロセスが変わる”
と、言っても過言ではないでしょう。
まずは、流体解析を適用しなかった場合の設計プロセス例を示します。
この場合、改善案の検討⇒試作⇒実験という流れを繰り返しながら目的を達成できる形状を探ることになりますね。コストや工数の削減、開発期間短縮のために、このループをできるだけ少なくしたいわけですが、そのためには改善案の検討がポイントになります。そして、この改善案の検討には、経験と勘が重要です。
では、流体解析を適用すると、どうなるのでしょうか?一例を示します。
経験や勘によって目標達成できそうな形状を検討し、試作、実験を繰り返していたプロセスが、流体解析を使用することで、改善案をコンピュータ上で検討することができ、最も可能性のある形状を効率良く探ることができます。この手法であれば、経験や勘だけではなく、理論的考察の元で改善案を検討していくことが可能ですね。
しかし、目標を達成したと言ってもシミュレーションでの話であり、これで万事解決とは言えません。やはり、最終的には流体解析結果を元に、試作・実験し、そこで目標達成できるかどうかを確認する必要があります。
それでも究極の目標は“試作レス”。この試作レスへの取り組みを始めているお客様もいらっしゃいます。
皆様ご承知のとおり、コンピュータの性能が驚くほど向上しています。もちろん、ソフトウェアも日々進化しており、様々な物理モデルや計算手法などが取り入れられ、流体解析に対する要求もどんどん高くなっています。
・もっと精度良く計算したい
・もっと詳細な物理現象を考慮して計算したい
・もっと形状を詳細に再現して計算したい
・もっと大空間を計算したい
・しかも、もっと速く計算したい
これら流体解析をはじめとするCAEの最先端技術については、弊社ではWebサイトや各種セミナー、ICSC(カンファレンス)、営業担当からの技術情報のご案内など、様々な媒体を通して、今後もタイムリーに発信していきたいと思います。ご不明な点や、ご興味があること、ご相談ごとなど何でも結構ですので、どうぞお気軽に弊社までご連絡ください。
最後になりますが、長い長い記事に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
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