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【適用事例紹介】Simcenter Flothermを活用してモデルベース開発(MBD)による熱設計のフロントローディングを実現(デンソー様)

皆さま、こんにちは。

IDAJの中井です。

 

今回は、デンソー様でSimcenter Flotherm、modeFRONTIERなどをご活用いただいている事例をご紹介します。

同社は、先進的な自動車技術、システム、製品を、世界中の自動車メーカーに提供する、グローバルな自動車部品サプライヤーです。

 

適用事例紹介:Simcenter Flothermを活用してモデルベース開発 (MBD)による熱設計のフロントローディングを実現

 

トライ&エラーのための試作は「0(ゼロ)」を目標


Flothermを活用した結果、2006年時点では100%が実験で行われていたものが、現在は、トライアンドエラーでの実験「0(ゼロ)」を目標に、納入前に問題がないことを確認する品質確認実験だけを実施し、「一度で判定基準を満足することが普通」という状態に限りなく近づいています。このおかげで、部品選定や制御ソフトウェアの開発などを効率よくかつ適切に行うことができるようになりました。これも機械工学的な視点から見た定常計算ではなく、電気工学的に必要な時間変化を取り入れた過渡計算(註:非定常計算)が現実的に可能になったからだと思います。

メリットはこれだけではありません。Flothermを導入する以前は、回路設計、プリント基板のパターン設計、製造、部品の実装、チェック、そして最終的にはそれらを動かすソフトウェアが完成した後に、熱に関する実験を行っていました。その工程には6ヶ月程度を要し、したがって熱の課題が発覚するのが6ヶ月後ということが多々ありました。さらに放熱技術を高めるための手段は実験によるトライ&エラーで多大な時間と費用を伴う状況にありました。Flothermをフロアプラン(註:パターン設計)の段階で活用することで、放熱に関する課題を設計上流で取り除くことができ、プリント基板の設計手戻りを大幅に減っています。

弊社のお客様であるカーメーカー様から設計の成立性を問われた時にも、これまで最短でも6か月後でなければ回答できなかったことが、Flothermを活用すれば数日のうちに回答することができ、そのFlothermのモデルをベースとした設計のすり合わせやチューニングに時間をかけることができます。まさにフロントローディングを実現することができました。

 

本事例の詳細は、こちらをご覧ください。
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■お問い合わせ先

株式会社 IDAJ 営業部
E-mail:info@idaj.co.jp
TEL: 045-683-1990