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JMAGからSimcenter Flothermへの データマッピングツール

皆さま、こんにちは。

IDAJの中嶋です。

 

以前にご紹介した本ツールについて、今回は少し詳しくご説明させていただきます。

 

このマッピングツールは、Flothermユーザー様からのご要望や、JMAGをご利用中のお客様からのお問い合わせなどを元に作成したIDAJオリジナルのツールです。

 

リアクトルやトランスなどでは、電磁場によってエネルギー損失が発生します。

エネルギー損失には、コイルなどの導体部で発生する銅損とフェライトなどの磁性材料内で発生する損失である鉄損があります。

特に鉄損は分布を持つことが多く、JMAGなどの電磁界解析ソフトウェアでの解析が必要となります。

そのため、このような部品をFlothermで解析する際には、その分布をいかに正確に再現できるかが解析精度に影響しますが、手作業でこれを十分に再現することは困難です。

そこで、JMAGで求めた損失分布をFlothermに読み込むためのデータマッピングツールのご利用をおすすめしています。

電磁界ツールとの連成電磁界解析ツールとの連成フロー

 

データマッピングの作業フローは以下の通りです。

・PDMLから、Flothermモデルデータを読み込みます。

 ↓

・分割ソース部品の定義:直方体を賽の目切りし、ソース部品を定義します。

 ↓

・CSVファイルから、JMAGの損失分布データを読み込みます。

 ↓

・データマッピング:ソース部品の中心に最も近い節点の損失データを割り当てます。

 ↓

・ソース部品を作成するためのFloXMLファイルを出力します。

 ↓

・完了!

これらの設定は、マッピングツールの設定画面において順番にセットしていくだけで完了しますので、非常に簡単です。

下図は、サンプルモデルに対して、データマッピングを実施したもので、JMAGの損失密度分布をFlothermモデル上で正確に再現できていることがわかります。

データマッピング結果

また、実際にユーザー様にご相談いただいた内容を元に、弊社で精度検証も行っています。お客様の情報を含むために、ここでは詳細をご紹介することはできませんが良好な結果と得ることができました。

 

Flothermユーザー様は、弊社のWebサイト内ユーザーサポートセンターから本ツールをダウンロードしていただくことができますし、今後、Flothermを利用して熱流体-電磁界連成解析をご検討中でしたら、以下の問い合わせ窓口までお気軽にご連絡ください。

 

■お問い合わせ先

株式会社 IDAJ 営業部
E-mail:info@idaj.co.jp
TEL: 045-683-1990