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機能安全に準拠した複雑なシステムの効率的な開発支援のために(その3)

皆さま、こんにちは。
IDAJの小川です。

今回も、「機能安全に準拠した複雑なシステムの効率的な開発支援」のためのIDAJのご提案をご紹介していきます。

 

モデルベース開発における検証(1)

●モデルベース開発における検証工程

機能安全認証を取得するプロジェクトの中で、多くの工数を要するソフトウェア設計(モデル)の検証工程についてお話したいと思います。 

モデルベース開発を導入した開発プロセスでは、一般的に以下の検証活動を実施します。 
(1)モデルの作成とレビュー・構文解析 
(2)ソフトウェア要件ベースのテストをモデルに対して実行(モデルシミュレーション) 
(3)(2)で用いたテストケースを使用してモデルカバレッジを計測 
(4)コード生成し、コードの検証(レビュー、コードカバレッジ) 

続いて、(2)~(4)について具体的に解説します。

●ソフトウェア要件ベースのテストをモデルに対して実行

モデルベース開発が従来の開発手法よりも優れている点として、モデルを作成した時点で、すぐにシミュレーションできることがあげられます。(これまでの開発手法では、設計後にコードを書き、コンパイルした後でないとシミュレーションを実行することができませんでした。) 

シミュレーションすることによって、設計の間違いや場合によっては仕様の不備を早い時期に発見し、修正することができます。さらに、モデルを用いた検証では以下も可能となります。 

 ・1Dシミュレーションツールとの連成によるソフトウェア設計の妥当性確認

 ・ターゲットCPUに対する最悪実行時間の見積もり

弊社のソリューションを例にとってご説明しますと、1Dシミュレーションツール「GT-SUTIE」で作成したエンジンモデル(プラントモデル)に、「SCADE」で作成したソフトウェアモデルを接続することで、プラントモデルの 振舞いに対するソフトウェア設計の妥当性を、開発の早い段階でシステム要件に対する妥当性確認作業の一部として、実施することができます。 

「ターゲットCPUに対する最悪実行時間の見積もり」とは、設計したソフトウェアモデルが、特定のターゲットCPUに対して最悪の実行時間(またはサイクル数)を解析し、設計モデルレベルで解析結果を提示することです。解析結果からソフトウェア設計または、アーキテクチャ設計の修正・変更を行うため、手戻りの幅が小さくなります。 

 
 
 
 
 

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