GT-SUITEマルチフィジックス・システムシミュレーションツール
概要
GT-SUITEは、米国Gamma Technologies社で開発されたマルチフィジックス・システムシミュレーションツールで、コンピュータ上で自動車をはじめとする様々な工業製品を設計し、任意の運転条件におけるエネルギー効率、騒音等のNV評価、冷却系システムの熱マネージメント評価などをおこなうことができます。激しい技術競争にある各種産業界の皆様に、新しい設計、開発期間の短縮、コスト削減のための真の設計ツールをご提供致します。
GT-SUITEは、1980年代に自動車のエンジン性能解析(現在のGT-POWERに相当する機能)から開発をスタートした、実績あるツールです。特に自動車分野の各種設計でお役立ていただける機能が充実しているのはそのためです。
GT-SUITEは、2種類のライセンスパッケージでご提供します。
- GT-SUITE:すべてのライブラリと機能が含まれています。車両全系の設計と解析に理想的なGT-SUITEは、コスト面でのメリットがあるパッケージです。
- GT-POWER:詳細なシリンダーモデルと燃焼解析を備えた、業界をリードするエンジンシミュレーション用パッケージです。
さらに、オプション(有償)で追加機能が用意されています。
- GT-AutoLion:リチウムイオンバッテリー内の電気化学プロセスを扱う機能です。AutoLionバッテリーモデルは、GT-SUITEの電気・熱領域モデルとダイレクトに統合することができます。
- GT-AutoLion 3D:AutoLionバッテリーモデルを並列化し、バッテリーの性能、容量、寿命を決定するセル内の電気化学プロセスを3次元的かつ予測的に研究する機能です。
- GT-AutoLion-RT:GT-AutoLionを用いて作成された高速実行モデル(Bulk Surfaceモデル、AutoLion 0D)をHiLマシンに実装するためのライセンスです。
- GT-PowerForge:各種パワーデバイスのデータベースを備え、設計初期段階から、装置で使用するデバイスの選定、効率やコスト、電力損失の高精度な見積もりなどパワーコンバータ設計最適化を支援するツールです。
- GT-FEMAG:モーターの上流設計から使用できる、性能予測のための2次元電磁界解析ツールです。
- GT-3DMBD:3D系の高度なメカニカル機能(Multi Body Dynamics)をご使用いただくための特別ライセンスです。Vehicle Dynamics(車両)、Machinaly(ギア)、Advanced Tribology(弾性流体潤滑)の3種類のライセンスがあります。
- GT-Play:組織全体でのモデル活用を可能にするWebアプリケーションプラットフォームです。
- GT-POWER-xRT・GT-SUITE-RT:MiL/SiL/HiLを通してモデル活用するための機能です。HiL上ではリアルタイム計算が可能です。
- GT-Automation:工数削減のために、Pythonコードを記述してGTモデルをプログラム操作できるようにするエンタープライズ機能です。
- GT-TAITherm:GT-SUITE内にバンドルされた特別バージョンのTAIThermで、3次元的なキャビンの快適性予測や排気管の熱害予測などを高速に実行します。
- GT-RealDrive:実世界のルート上で、交通渋滞や信号機、制限速度を考慮した車両走行シミュレーションを可能にする機能です。
- GT-CONVERGE:GT-SUITEにバンドルされた機能限定版のCONVERGEで、GT-CONVERGEだけの連成機能として共役熱伝達解析が可能です。
- Advanced Combustion Toolset:モデルの忠実度の向上と計算時間の高速化を可能にする、燃焼解析のための生産性向上ツール群です。
- GT-Linearization:制御開発のプラント用途で、GT-SUITEモデルを線形化する機能です。
- GT-xCHEM:後処理解析機能の一部や、DPF・GPFに関する機能等が統合された、化学反応・排気後処理解析ファンクションです。
GT-SUITEは、Gamma Technologies, LLCにより開発されました。