IDAJ

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ビジョン

最先端のMBD・CAE技術およびトータル・ソリューションによってものづくりプロセス変革をサポートします。

ダイバーシティマネージメントやBCP対策、労働人口構成の変化、技術継承などの影響を受けて、ものづくりプロセスは大きな変化を余儀なくされています。この変革期において必要とされる様々なテクノロジーの中で、IDAJは大きく分けて2つの技術分野に対するソリューションをご提供します。

まずは、コンピュータによる3D設計(CAD)、性能解析(CAE)、自動製造(CAM)を駆使したデジタル・エンジニアリング技術です。設計・試作の繰り返しや多くの試行錯誤が避けられなかった従来の設計・開発プロセスを、バーチャル・プロダクトによってあらかじめ解析・予測することを可能にし、製品の高機能化を実現すると同時に、設計・開発後に発生しやすい試行錯誤を劇的に減らし、開発期間の短縮とコストの削減を果たします。この効果によって、より付加価値の高いものづくりへのチャレンジが可能となりました。そのデジタル・エンジニアリングの中で、もっとも重要な役割を果たしている技術が、CAE(Computer Aided Engineering)による性能及び信頼性解析です。空力性能や強度・破壊検証、電磁場や音響ノイズ、燃焼効率や電子機器の熱設計対策、相反する要求性能を同時に満たす最適形状の探索など、あらゆる物理現象をバーチャル・プロダクトで解析する技術が開発され、すでに様々な製造分野で適用されています。そしてCAE技術をサポートし、またはその役割の一部をとって代わるであろうAI技術の構築も忘れてはなりません。CAEがAIに必要な学習データを提供することで、AIを高速なCAEモデルとして適用する試みが始まっており、革新的な技術となりえる可能性を大いに示唆しています。

もうひとつは、デジタル環境の進化と共に、試作や評価の代替であったモデル(システムモデルやCAEモデル全般を指します)を、ものづくりプロセス全般に適用するモデルベース(MBD)プロセス手法です。MBDプロセスは、元々、制御ソフトウェアの開発手法として登場しましたが、現在では設計・開発プロセス全体への適用が検討されています。開発の上流工程から下流工程まで、各々の詳細度で構築されたモデルを「動く仕様書」として流通させることで、性能の全体俯瞰と成立性の検証および各システム・サブシステムの目標割り付けが明確になり、性能再検討の際には原因や対策の早期発見を可能にし、効率的な設計・開発プロセスを実現します。このような環境は、組織や部門の垣根を超えた高いレベルでの協調設計を実現し、企業の製品開発力と競争力を格段に向上させる可能性を秘めています。一方、MBDプロセスが先行する制御ソフトウェア開発設計においては、厳しい機能安全規格に準拠した開発環境およびトレーサビリティが確立された統合開発環境によって、より複雑化する開発要求に効率的かつ確実に応えていかなくてはなりません。

我々のデジタル・エンジニアリング事業は、MBD・CAE技術へフォーカスするとともに、お客様の製品開発プロセスと技術に対する深い理解に基づいた適切なトータル・ソリューションをご提案し、お客様の問題を解決することに唯一の価値を見出しています。それにはデジタル・エンジニアリング技術を駆使したMBDプロセスが有効であり、そのMBDプロセス実現のために必要不可欠なのが、様々な物理現象への適用を可能とする高度なCAE技術だと考えています。したがって、次の3点がものづくりプロセスにおけるデジタル・エンジニアリングに強く求められていることを認識しています。

  1. 製品性能評価は、構造、機構、熱、流体、音響、電磁場、制御など様々な物理分野のCAE解析技術および1次元解析、3次元解析、ソフトウェア開発環境といった複数のデジタル技術が複合的に駆使される必要がある。
  2. 解析精度を向上させる検証技術やAI技術を適用させるエンジニアリング技術、機能安全規格に準拠するためのソフトウェア開発環境を提供する必要がある。
  3. CAEは、ハードウェア設計やソフトウェア設計におけるデジタル・エンジニアリング環境にシームレスに組み込まれ、かつその”モデル”は設計・開発領域全般において「動く仕様書」として活用される必要がある。
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