GT-AutoLion熱による電池性能と経年劣化シミュレーション
概要
GT-AutoLionは、米国Gamma Technologies社によって開発されているリチウムイオン電池性能シミュレータです。熱・電気化学反応による物理モデルベースの解析手法を用いるため、実験・測定を行うことなく、早く安全にリチウムイオン電池の電気特性・温度特性などの電池性能予測をお手持ちのパソコン上で行うことができます。
リチウムイオンセル内の電気化学プロセスを予測的に解き、実測では計測できない動作条件下などを含むあらゆる条件において、リチウムイオン電池の性能や寿命特性を予測することができます。また、包括的な電気化学材料データベースが含まれているため、電気化学的特性の実験室試験の負担を軽減します。
セル設計エンジニアや研究者が実施される様々な電池化学の適用性を評価するために、スタンドアロンでGT-AutoLionをご利用いただくことができます。また、GT-SUITEライセンスと合わせてご利用いただくと、GT-AutoLionの電気化学モデルで求めたバッテリーの発熱量やバッテリー出力、SOCを、GT-SUITEライセンスで作成されたシステムレベルの車両モデルや熱マネージメントモデルに受け渡して、相互に影響する計算を行うことが可能です。
GT-AutoLion
1次元電気化学反応解析をベースとした単体セルから、システムデザインまでをカバーするGT-SUITEのオプションツール
- 短時間でのセル設計・開発の最適化
- 極限状況下での電池の化学的性質およびセル設計の迅速な評価
- 物理モデルベースによる劣化・寿命の予測
- 性能と安全性を左右する内部セルメカニズムの調査
- GT-SUITE自動車モデルと統合した電気自動車の走行距離と性能予測
GT-AutoLion 3D
バッテリーセルを3方向すべてのセル構造を3Dマトリックスに離散化して集電極間の電気化学をGT-AutoLionを用いて解きます。また、離散化された各要素で生成される発熱量を使用して、セル全体の3D温度分布を解きます。
- 熱マネージメントシステム(TMS)エンジニアリング
- 物理モデルベースによる劣化・寿命の予測
GT-AutoLionは、Gamma Technologies, LLCにより開発されました。