GT-SUITEマルチフィジックス・システムシミュレーションツール
特徴
GT-SUITEは、産業界でその重要性を増している次世代の統合CAEアプリケーションです。
GT-SUITEでは、燃焼や音響といった従来は個々の課題に対して別々に行われてきた解析とは異なり、ひとつに統合されたプログラムでアプローチすることが可能となります。これには、次のようなメリットがあります。
- 複雑なシステムを構成するパーツを、必要に応じて詳細にモデル化した上で、パーツ間の相互作用を再現することができる
- 機能間でバージョンを統一することができる
- 部署間で共通のツールとして使用し、”共通言語”とすることができる
- データの共有がスムーズになり、間違いを起こさない
- 過度解析を行う上で非常に重要な「仮想のエンジン+車両モデル」を共有することができる
- 複数の他のソフトウェアを組み合わせて使用する場合と比較してコスト削減につながる
GT-SUITEは、多目的に使用することができる物理シミュレーションプラットフォームで、複数のライブラリで構成されています。
- 流体ライブラリ(1次元、擬似3次元)
- 音響ライブラリ(非線形、線形)
- 熱ライブラリ(集中系、有限要素解析)
- 機械ライブラリ(運動学、マルチボディダイナミクス、周波数領域解析)
- 電気および電磁気ライブラリ(回路、電磁装置)
- 化学ライブラリ(化学反応)
- 制御ライブラリ(信号処理)
GT-SUITEには、生産性を向上させる多くのツールがパッケージに含まれており、追加コストが発生しません。これらのツールはGT-SUITEの特長であり、利便性の向上につながります。
- GT-ISE:モデル構築のための洗練されたプリプロセッサ
- GT-POST: GT-SUITE専用に設計された、結果のグラフ、コンター図、アニメーション表示、実験値との比較などが可能なポストプロセッサ
- Integrated Design Optimizer:設計パラメータの最適化や、実測データに対するモデルのキャリブレーションを実現する先進的な最適化機能
- DOE tool:実験計画法に基づいた大規模計算設定のためのツール
- DOE-POST:実験計画法による計算結果(応答曲面)を基に最適化
- Distributed computing:複数コンピュータを用いて大規模計算を分散実行させる機能
- Neural-Network:CPU負荷の高い複雑なモデルの計算結果を学習し、高い再現性を持った高速モデルを自動生成
- GEM3D:3DのCADモデルをGT-SUITEモデルに変換
- COOL3D:エンジンルーム内の熱交換器やファンの配置検討モデル生成
- VTDESIGN:カム形状と動弁系のレイアウトを視覚的にデザイン
- 解析結果をMySQLデータベースに記録
- 3次元CFDコードCONVERGE、Ansys Fluent、STAR-CD/STAR-CCM+、FIREとの連成
- MATLAB/Simulink (MathWork社) との連成
- ユーザーサブルーチンによる独自モデルの利用
- Electric Motor:JMAG-RTとの連成、JMAG-Expressとの連携