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営業部通信:カブトムシと建築

皆様、こんにちは

IDAJの営業部:担当Hです。

 

はじめて記事を書かせていただきます。

湿度と気温は、すでに夏。夏は私の大好きな季節なので、その訪れの便りを聞くだけで、わくわくしています。

5月末に、我が家の小学生の息子と一緒に、近所の公園でカブトムシの幼虫を4匹捕まえました。意外にあっさりと幼虫くんたちを捕獲することでき、親の私がかなり驚きました(笑)。

息子には、自分でカブトムシの世話をすること、どんな風に育つか観察することを約束させています。

まずは、各個体の調査・観察から。

各個体の重さは17g~23gでした。小さい個体はメスなのかな?と思いますが、確信はありません。

「これから観察して、どの幼虫がオスになって、どの幼虫がメスになったか、よく見ておくんだよ~。楽しみだね~。」と子供には言ってあります。もちろん、区別がつかなかったことはばらしていません。

幼虫くんの計量には、料理で使う「はかり」にのっけて重さを測ったため、虫嫌いのお母さんは、悲鳴&激怒で大変でした(汗)。

虫カゴは、外出自粛時期でしたので、普段よく言っているスーパーの近所で入手できる最大のカゴを買いましたが、4匹入れるにはちょっと狭かったかも・・・。でも、4匹が仲良くスペースをシェアして、各自がぶつかることもなく、異なる場所にお部屋を作ってくれましたので、大変観察しやすい状態になっています。

そして、近頃いよいよ、4匹のカブトムシの幼虫くんたちが、変態を始めています。子供はもとより、私自身も大喜び!このまま、すくすくと成虫になってくれることと祈るばかりです。

 

 

さて前置きが長くなりましたが、建築分野で“虫の構造”が注目されているのをご存知でしょうか?

両者、まったく関連のない分野に思えますが、実は関連しているのです。

 

クチクラ構造と建築

 

クチクラ構造とは、植物・昆虫・哺乳類など生物体の表面を保護する非細胞性の被膜構造を指します。

特にカブトムシなどの昆虫(甲虫)の場合には、クチクラは羽の他にも外骨格を構成しています。

 

昆虫の羽の構造には、羽脈(翅脈:しみゃく)パターンがあり、進化の過程において剛性・強度・積層など、最適な構造を獲得してきました。

・トンボの羽であれば、過重伝達効率化

・グンバイムシの羽であれば、面外剛性をより大きく、応力の集中をより大きく

・カブトムシの羽であれば、重量最小化・強度剛性最大化・各層荷重処理

といった、構造を持っています。

 

建築業界でクチクラ構造が注目されている理由は、世界の主要都市における超高層駅ビル開発に関係しています。

駅上部に建物を計画する場合は、建物を構成する柱は鉄道線路際に計画されることが多く、線路計画によって、建物構造の制約や列車衝突に伴う柱喪失に対する構造物の安全性(ロバスト性・冗長性)が大きな課題の一つとなります。

クチクラ構造の進化メカニズムを建築構造に応用することで、駅部分を無柱の大空間とした大規模な駅ビルの新たな進化形態を実現できるかもしれません。

 

出典:「第14回 コロキウム構造形態の解析と創生」の清水建設株式会社の資料を参考にさせていただきました。

 

生命が、長い長い時間をかけて獲得してきた形を、建築物に対して応用、発展させることについて、大いなる可能性を感じました。特にこちらでご紹介されている資料は、どれも大変興味深いものばかりで、実現されたらぜひとも実物を見たい、そんな作品ばかりでした。

 

 

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