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営業部通信:少しでも多く味わうには?!

 

皆さま、こんにちは。

IDAJ営業部:担当hです。

私は今年4月に入社したばかりの新入社員です。最近、少しずつではありますが仕事や会社の雰囲気に慣れ、会社の先輩方と会食に行く機会が増えてきました。

IDAJの本社がある横浜ランドマークタワーの近くには有名な「ハマの下町:野毛」飲み屋街があり、おいしい居酒屋さんがあまた存在するため、飲みに行く場所に困ることがないというのもIDAJで働く魅力の一つです。

少し前まではもっぱらハイボール党で、何の迷いもなくハイボールを飲んでいましたが、最近バージョンアップし、日本酒にはまってしまいました。キリッと冷えた日本酒を味わいながら、酒盗をつまむ時間は、私にとっては仕事終わりのご褒美、まさに至福のひと時なのです。(読者の皆様の中にはご共感いただける方もいらっしゃるのではないかと思いますが・・・)美味しい日本酒はついつい飲み過ぎ、深酒してしまうため、翌日に大事なアポイントメントがある時は注意せねば!と強く思っています。

さて先日、営業部の先輩にお誘いをいただき、日本酒のランナップが豊富な立ち飲み「日本酒バー」にお邪魔した際のエピソードをお話したいと思います。

最初は、30分数百円で日本酒が飲み放題!という夢のようなコースを楽しんでいましたが、先輩が、飲み放題コースには含まれない、お猪口一杯がなんと1,200円もする私にとっては超高級な日本酒をごちそうしてくださることになりました!この超高級日本酒の提供方法は、一升瓶から自分でお猪口に注ぎ、それを自席まで運ぶスタイル。当然ながら私は、これでもか!とお猪口になみなみと超高級日本酒を注ぎ、自席へ戻ろうとしたところ、案の定、道中でがっつりとこぼしてしまいました(泣)。この日本酒、本当においしかったです。先輩、ありがとうございます!

 

次回ごちそうになるときのために、どのようにしたらお猪口になみなみと日本酒を注ぎ、少しでも多くの美酒を味わうことができるのか、シミュレーションを生業とする身、真剣に考えてみました。

表面張力

表面張力

 

コップやお猪口の縁で液体が盛り上がる現象には、ご存じの通り、表面張力が関係しています。

日本酒の冷酒と燗酒、どちらが表面張力でより盛り上がるでしょうか?

正解は冷酒です。

一般に液体の表面張力は温度が高いほど小さくなります。これは温度が低いほど分子がより強固に結びつくからです。調理油を想像していただくとイメージしやすいかもしれません。フライパンに油を入れて過熱すると、油はどんどんサラサラになります。これは温度によって表面張力が変化(低下)するためです。

また容器の材質によっても液体の盛り上がり量は変化します。濡れ性が低い(濡れにくい)物質は液体との接触角が大きくなり、より盛り上がります。一方で濡れ性が高い(濡れやすい)物質では接触角は小さくなります。雨傘やフッ素加工されたフライパンなどは接触角が大きく、コンタクトレンズは接触角の小さいものの一例として挙げることができます。

したがってキンキンに冷えた冷酒を、濡れにくい材質のお猪口に注ぐとなみなみ注ぐことができるものと推測できます。お猪口に撥水コーティング剤を塗布するのもいいかも・・・。

接触角

接触角

 

残念ながらどうすればお酒をお猪口にたくさん注ぐことができるかという課題を、シミュレーションで検証した事例は見つけられませんでしたが、接触角を考慮した液滴の付着や液膜モデルの非定常空力シミュレーションの事例は多数あります。

車両の汚れを正確に検討することで、視認機能や安全システムへの影響を予測し、対策を立てることが可能です。また昨今は、自動運転や走行安全性のための各種カメラやセンサーの雨雪や汚れの付着性の評価が、重要な設計ファクターの1つになっています。

iconCFDを用いた車両の汚れの付着シミュレーション

iconCFDを用いた車両の汚れの付着シミュレーション

 

【海外の事例紹介】オープンソースベース汎用CFDソフトウェア「iconCFD」をご活用ください

上記の解析に使用したのは「iconCFD」。iconCFDはオープンソースベースのソフトウェアであるためカスタマイズ性が高くお客様独自の解析ができ、また大規模計算を短時間で実行できるという特徴を持っています。

また パーティクルシミュレーター「Rocky」のバージョン2022 R1から利用できるようになったSPH(Smooth Particle Hydrodynamics)による自由表面流のシミュレーションでも、もちろん表面張力が考慮されます。Rocky単体で流体挙動をシミュレーションし、従来のDEMシミュレーションと連成させることができるようになり、適応範囲がますます広がりました。

パーティクルシミュレーター「Rocky」の新機能と適用事例

最後までBlogを読んでいただきありがとうございました。IDAJでは様々なソリューションをご提案させていただきます。熱流体解析をはじめ、各種MBD・CAE技術に関してご質問等がございましたら、お気軽に弊社までお問合せくださいますようお願いします。

 

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