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営業部通信:野球は面白い。変化球はもっと面白い。

 

皆さま、こんにちは。

IDAJ営業部:担当aです。

 

私の趣味は野球観戦。初めて球場で野球を観戦したのは、確か5歳か6歳の頃だったと記憶しています。私の地元にプロ野球チームがキャンプでやって来ていたので、試合を見に連れていってもらいました。

実はその際に運よくプロ野球選手のお一人とお話する機会があったのですが、とても残念なことに、今ではどの選手だったか覚えていません。ただただ、とても体が大きく、怖かった記憶だけが残っています。

そのことがきっかけで野球が好きになった!という漫画のようなストーリーではなく、なぜか、私はサッカーに熱中する少年に育ってしまいましたが・・・

 

そして時は流れ、私は関西の大学に進学しました。夜ごとテレビで中継される野球の試合を見るにつれ、気が付くと野球のとりこになっていたのです。

 

そんな私が考える野球の醍醐味は、他のスポーツに比べると逆転勝ちが起きやすいところ。たとえ9回裏2アウトで何点差で負けていようとも、そこから逆転する可能性があります。最後まで決して気が抜けません。

私の贔屓のチームが、9点差から大逆転で勝利をおさめた試合をテレビで応援していたときには、その試合運びを見ながら、身体の震えが止まりませんでした。

そして野球は、1点も取られなければ、勝つことはなくても絶対に負けません。だからピッチャーはバッターに打たれまいと、様々な工夫をします。

その一つが変化球。

 

(以下、一部Wikipediaを参考にしています。)

変化球が、どのように曲がるかご存じでしょうか?

回転するボールの軌道が変化する現象は「マグヌス効果(註:Magnus Effect。マグナス効果とも表記)」と呼ばれています。

ボールが回転しながら進むと、ボール表面近くの空気は、その回転する方向に引きずられます。ボールの上側では空気の流れが速くなり圧力が低下します。逆にボールの下側は空気の流れが遅くなり圧力が上がります。これによってボールは、空気の流れに垂直方向に力(揚力)を受けます。

この現象を使った変化球には、スライダーやカーブなどがあります。(こちらもあわせてご覧ください↓)

> BB弾の弾道とマグナス効果

 

また、あえて回転させないフォークボールもあります。

こちらは、「カルマン渦列」と呼ばれる渦がボールの後ろ側に発生することによって、ボールが影響を受けて軌道が変化するものと考えられてきました。

 

 

フォークボールでは、投げる際にバックスピンがかかり、マグヌス効果により揚力が働くと考えられます。しかし実際には、ほとんど浮き上がらずに落下する軌道をとります。

これまでは、回転数が少ないためマグヌス効果が小さく、重力に引っ張られることで変化すると考えられていましたが、2020年11月、東京工業大学 学術国際情報センターの青木尊之教授を代表とする東工大・九州大・慶応大の共同研究チームが、クラスタ型スーパーコンピュータTSUBAME 3.0を用いて「回転するハイスピード野球ボールの空力解析」を実施されました。

その結果、フォークボールでは、縫い目のある範囲の角度において「負のマグヌス効果」が発生しており、それが、縫い目がツーシームのバックスピンする低速回転のボールを落下させる要因だと初めて突き止めました。また、同じ研究から、同じ球速と回転数のフォーシームでは「負のマグヌス効果」が発生しないこともわかっています。

(参考:東工大ニュース「フォークボールの落ちる謎をスパコンで解明」公開日:2021.03.25)

 

この事実の発見に大きく貢献した数値流体シミュレーションは、今まで分からなかった現象を理解することができたり、見えなかったものを可視化するために広く産業界で用いられている技術です。

 

IDAJは、こういった数値流体シミュレーションに関するツールや技術を数多く提供しています。

 

弊社がご提供しているオートノマスメッシング熱流体解析プログラムCONVERGEを用いて、元ブラジル代表のサッカー選手であるロベルト・カルロス氏の「伝説のフリーキック」をコンピュータ上で再現計算した例がありますので紹介させていただきます。

> “伝説のフリーキック”と流体構造連成解析

 

 

 

熱流体解析をはじめ、MBD・CAEツールに関してご質問等がございましたら、お気軽に弊社までお問合せくださいますようお願いします。

 

 

 

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