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旧友との邂逅:TECPLOT 360に対するあるエンジニアの思い

 

皆さま、こんにちは。

IDAJの水島です。

 

今回は、オートノマスメッシング熱流体解析プログラム「CONVERGE」の開発元である、Convergent Scienceが公開しているBLOGの内容を翻訳してご紹介します。


 

今回は、CFDエンジニアの私が、Tecplot for CONVERGEで私自身が気に入っており、また皆さんに気に入っていただけそうな特徴についてお話しします。

実は、私は長らくTecplotのユーザーでした。その私が、端的にTecplot for CONVERGEを評価すると、Tecplot for CONVERGEは使いやすくて理にかなった、ユーザーフレンドリーなツールだということです。

 

ツールが何であれ、私が最も重視しているのは使いやすさ。使い方が分からなければ、“役に立たないもの”だと判断します。

Tecplotを導入したとき、利用可能なものはあったはずなのですが、正式なトレーニングやユーザーガイドが含まれていないと思い込んでいました。私には同僚と、実験に対する意欲以外には何もありませんでしたが、実はそれで十分だったのです!

Tecplotのユーザーインターフェイスは親しみやすく、決して“威圧的”ではありません。ワークフローは論理的でスムーズです。ソフトウェアパッケージの中には、エンジニアリングに関する知識のないGUIチームが設計したような印象を与えるものや、インターフェース設計について何も知らないエンジニアが作成したように見えるものがありますが、Tecplotはそうではありません。「どうすれば良いか?」という疑問に対する答えはシンプルですので、Tecplotは、CFDに関する豊富な経験を持つチームによって一から設計されたもののように思えました。

例を示しましょう。複雑な3Dの流れ場をロードするとします。そのデータセットを最初にロードしたときは、どのように視覚化したいのか正確にはわかっていません。おそらく、さまざまな画像をパンして、ズームし、さらに回転させて、流れを視覚化するのに最適な視点を見つけることになるでしょう。

多くのパッケージと同様、Tecplotでも、メニューボタンを使用してモードを変更することなく、マウスだけで最適な視点を見つけることができます。他のツールとの違いは、気に入った画像が見つかれば、Tecplotではカメラの位置と方向を正確に制御できるということです。画像を変更しても、その変更が気に入らなければ、設定を元に戻すことができます。複数の異なるデータセットを比較するときも、マウスで“ごちゃごちゃ”する必要はなく、比較的簡単に見たい画像を映すことができます。回転の中心、球面角度のコピー、画像の取得も、最小限の作業で可能です。データセットに対する私の習熟度が増せば、Tecplotがそれに応えるかのように、様々な制御ができることがわかりました。

 

私はTecplotのデータとファイルの構造化へのアプローチが気に入っています。

私のワークフローでは、特定のシミュレーション時間の全データが、<ケース名> _ <ファイル番号> _ <時間> .pltファイルに書き込まれるようにしています。この1対1の管理によって、解析に使用できるデータセットの数が一目でわかります。このとき、変数ごとに異なるファイルを用意しているわけではありません。

.pltファイルをロードすると、データはゾーンごとに構造化されます。流体ゾーン対パーセルゾーンなど、ゾーンごとに変数が異なるかもしれませんが、それらを異なる方法で表示することができます。流体ゾーンからのスライスなどのサブゾーンを抽出して、別々に表示させます。また、複数のデータファイルをロードすると、ゾーンを時間の経過とともにアニメのように動かすことができます。新しい.pltファイルを出力すれば、特定のゾーンをそのファイルに書き込むことができ、非常に大きなボリュームデータセットから、興味のある断面だけをキープする場合に特に役立ちます。

重要なのは、Tecplot for CONVERGEがスタンドアロンのTecplot 360のほぼすべての機能を備えていることです。主な制限はファイルの形式で、セル数やプロセッサ数、プロット図の細部、データ変更などのほとんどの機能に制限はありません。

Tecplot for CONVERGEのファイル形式は、新しいpost_convert実行可能ファイルを使用して変換された出力ファイルに制限されています。このpost_convertは、Tecplot for CONVERGEとともにリリースされ、今後のすべてのCONVERGE StudioとCONVERGEのソルバーパッケージに含まれます。出力ファイルを変換するときは、post_convertの「Tecplot for CONVERGE or Tecplot 360」を選択することをお忘れなく。もちろん、Tecplot 360のフルライセンスを購入すれば、これらの特別な形式のファイルを読み取ることができます。

Tecplotは、強力なデータ変更、計算ツール、ロバストなスクリプト機能を提供します。どの変数名がどの状態変数に対応するかをTecplotに登録すれば、CFDで一般的に使用される多くの組立量を要求に応じて計算することができます。Q値は組み込まれていいますので、関数形式を思い出す必要はありません。必要な物理量がこの”100”を超える設定に含まれていない場合は、実行したい計算を直接指定することもできます。さらに、これらすべてをマクロでスクリプト化できますし、GUI(実行したすべてのアクションを記録)でマクロを記録して再生する、またはプレーンテキストマクロを直接記述することができます。

 

Tecplotは、魅力的な画像とアニメーションを作成できます!

ビューポートコマンドと同様に、Tecplotではデフォルトを適用していますが、必要なときには厳密に制御することができます。等高線図のカラーマップ上の制御点を追加、調整、削除したり、帯状または連続させたり、特定の値で等高線にドロップできます。また、噴霧パーセルをさまざまな形や色、噴霧変数値を含むサイズでプロットすることも可能です。

Tecplotの柔軟性のおかげで、20秒でかなり見栄えの良いプロットを作成したり、20分かけて正確にプロットすることができます。

 

私はTecplotが本当にお気に入りなので、Convergent ScienceがTecplotチームと提携していることをとても喜ばしく思っています。もちろん、すべてのエンジニアが同じツールを好むわけではありませんから、CONVERGEは、これからも、post_convertユーティリティを通じて、幅広い流れの可視化、分析パッケージをサポートしていきます。ただし、現在使用している可視化ツールが何であれ、私はTecplot for CONVERGEを試してみることをお勧めします。一目で虜になりますよ。

 

出典:CONVERGENT SCIENCE BLOG(2018年3月31日公開)

(一部編集して翻訳)RETURN OF AN OLD FRIEND: ONE ENGINEER’S THOUGHTS ON TECPLOT

主任研究員 Erik Tylczak

 


CONVERGEをご存じでない皆様、是非こちらをご視聴ください。CONVERGEの概要について9分で確認いただけます。

 

CONVEREGEの適用についてご不明な点がございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせください。

 

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