【今日のANSYS】航空機の空調システム
皆さま、こんにちは。
IDAJのANSYSプロダクト担当の河口です。
CAEやCFDが世の中の役に立っている情報や興味を引く適用事例などの情報を、ANSYS, Inc.及びアンシス・ジャパン株式会社発行の情報誌「ADVANTAGE」の記事を中心にご紹介させていただきたいと思います。
今回は、ANSYS, Inc.がコンソーシアムメンバーとして参加するCabin Air Reformative Environment(CARE)の目標達成を共同研究としてサポートする、中国の天津大学とアメリカのパデュー大学が航空機の環境制御システム挙動を調査した事例です。
不勉強でお恥ずかしい限りですが、この記事を読むまでは、私自身、航空機の空調がこんなにも色々と考えられて、複雑に空調制御されているとは思いもよりませんでした。。。
・エンジンから出た高温高圧空気
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・熱交換機で冷却
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・圧縮機で加圧、昇温
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・熱交換器で冷却
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・タービン通過、適切な温度と気圧にする
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・発生した水蒸気の中から水を除去
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・客室からの排気と混合させて適切な温度と気圧に
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・そして、分岐管から客室に供給
ANSYS Fluentをシステムシミュレーションツールと連成させると、実測と合致した結果を得ることができました。
すでに皆さまご存知のとおり、システムレベルのシミュレーションは非常に注目されており、航空機業界に限らずニーズの高い領域です。
お客様とお話しさせていただく中での、あくまでも個人的な感想にはなりますが、コンポーネントレベルでのシミュレーションの価値が、一部では相対的に薄れつつあり、コンポーネントレベルのシミュレーションがシステムレベルのシミュレーションの中の一部として位置付けられているように思います。そして、この傾向は今後もより顕著になっていくような、そんな印象を受けています。
弊社にはシステムレベルのシミュレーションが可能な「GT-SUITE」がありますので、ANSYS CFDと一緒に活用することで、面白いご提案ができるのではないかと思います。
そして一度は乗ってみたい・・・ファーストクラス。
記事詳細は以下ご参照ください.
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