【今日のANSYS】ANSYS Fluentでユニット内部の油流や温度分布を解析(トヨタ自動車様)
皆さま、こんにちは。
IDAJのANSYSプロダクト担当の河口です。
CAEやCFDが世の中の役に立っている情報や興味を引く適用事例などの情報を、ANSYS, Inc.及びアンシス・ジャパン株式会社発行の情報誌「ADVANTAGE」の記事を中心にご紹介させていただきたいと思います。
トヨタ自動車様でパワートレインユニットの企画から生産まで受け持つのがユニットセンター。その中でトランスミッションやハイブリッドデファレンシャル等の駆動系設計を担当するご部署で、CADやCAEのデジタルエンジニアリングをご担当されている山田 直様には、ANSYS Fluentをご利用いただいています。今回は、同社へのインタビュー記事をご紹介します。(※)
そもそも同社では駆動系における現象は複雑なので、CFDは活用が進んでいなかった。しかし、2000年代前半から冷却シミュレーションすべくベンチマークを開始、数年かけて様々な検証を実施した。
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結果的に、数あるCFDコードから精度が高く、難しい現象を再現できるFluentに決定
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HEVの駆動ユニットの冷却性能予測に利用開始。Fluentでの予測と可視化を元に設計するサイクルを目指す。
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同社のクルマは世界中で販売するため、暑い国や坂道の多い国など利用シーンのシチュレーションは多様で、そのエリアごとに駆動ユニットの性能確保は大切な技術。
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以前は試作と車載実験で評価しており、いざNGとなった場合には非常に大きなロスがあった。かつ対策は“カン・コツ・ケイケン”であったため、場合によってはロスがさらに拡大することも。
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現在は試作車ができる前に熱評価が可能となり、開発サイクルが各段に縮小し試作回数が低減。さらにシミュレーション結果から、どの部位が冷却に効いているかが可視化でき、断然、対策をたてやすくなった。
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設計ノウハウの蓄積
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新規開発であってもある程度はあたりを付けて設計することができる。
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これまでのCAEは、試作数削減のコスト削減が注目されがちだったが、今では”もっといいクルマをつくる”という目的に利用されている。今後もライバル社に負けない、魅力あるクルマの開発にはCAEは欠かせない技術。
(※)アンシス・ジャパン株式会社様の顧客事例を参照しました。
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