CADfixを使うべき5つの理由 ～CAEソフトウェアで正しく形状データをインポートするために～
皆さま、こんにちは。
IDAJのCADfixプロダクト担当のIDAJ-8Iです。
CADfixは3D形状データを修復・簡易化・形式変換するソフトウェアです。
IDAJでは多くのCAEソフトウェアを扱っていますが、その中でCADfixは、CADで作成された形状データをCAEソフトウェアに円滑に受け渡す、縁の下の力持ち的存在です。
今回は、CAEソフトウェアにデータを受け渡す場合、CADfixを利用することで、どんなメリットがあるか？ということを中心にご説明します。
皆さまご存知のように、ほとんどのCAEソフトウェアは、結果を得るためにデータを離散化するため、メッシュデータを作成しなければなりません。
多少の違いはあるかもしれませんが、メッシュ作成までのデータの流れは、おおよそ以下の通りではないでしょうか。
中間フォーマット（*1）を利用する場合
CAD ＞ 中間フォーマット出力 ＞ CAE（内部データ変換） ＞ メッシュ
ダイレクトインポート（*2）を利用する場合
CAD ＞ CAE（内部データ変換） ＞メッシュ
*1：IGES/STEP/Parasolid/ACIS(SAT)/JTなど
*2：各CADが保存したデータをそのまま読み込む
赤字の、中間フォーマット出力、内部データ変換の時に、CADデータの変換作業が発生します。
中間フォーマット出力は、CADのオリジナルデータを、中間フォーマットと呼ばれる汎用的な3Dデータフォーマットに置き換える作業です。しかし中間フォーマットは、CADオリジナルデータに比べるとデータの記述方法にいくつかの制限があり、CADオリジナルデータを100%再現することができないことがあります。CADオリジナルデータを再現できなかった個所は、データの欠落などが発生します。
多くのCAEソフトウェアはメッシュ作成の前段階で独自のデータ形式を使用するため、どんなデータ形式を選択しても、この内部でのデータ変換時に、インポートしたデータと変換後のデータに不一致が生じ、データ欠落や変換ミスによるデータ異常が発生することがあります。
内部でのデータ変換にCADダイレクトインポートを使用する場合、CADネイティブデータは一般的な中間フォーマットよりも高精度で複雑なため、中間フォーマットに比べて変換時の不具合が発生する可能性が高く、多くのソフトウェアではダイレクトインポート機能を利用するには追加費用が必要です。
これらを踏まえて、CADfixをお勧めする理由は5つ！
1. データ最適化
2. 手戻りの減少
3. 簡単な操作
4. バッチ処理
5. 費用対効果
1. データ最適化
すでに述べた通りCAEソフトウェアにデータをインポートする場合に、内部データ変換の部分が問題となりますが、CADfixは、データ変換ソフトウェアとしての長い歴史を持ち、各ソフトウェアがどのようなデータを好むかという多くの知見を蓄積しているため、ソフトウェアごとに最適な変換パラメータを提供することで、変換不具合の減少を目指しています。
2. 手戻り減少
CAEソフトウェアにインポートした後、メッシュを作成してからデータの不具合に気がつき、CAEソフトウェアの修正機能で対応できない場合は、CADまで戻ってデータを修正しなければなりません。また、自身のデータでない場合は、修正依頼が難しいことがあります。
データをCAEソフトウェアで処理する前に、CADfixの自動処理にかけることによって、データの質を向上し、手戻りの減少が期待できます。
3. 簡単な操作
自動では修正できない問題のあるデータには、GUIによる手作業での修正をサポートしています。CADfixのGUIは、CADと比べてシンプルですので、基本操作の習得には約半日程度のトレーニングで十分です。
4. バッチ処理
CADfixでは、ほとんどの処理をバッチで実行できますので、大量なデータで合っても、その処理をシステム化することで、データ変換を全自動で実行します。
5. 費用対効果
CAEソフトウェアのダイレクトインポート機能を利用するよりも、CADfixで処理した中間フォーマットのほうがCAEソフトウェアにとっては扱いやすいため、手戻りを減らすことができます。すでにいくつかのソフトウェアのダイレクトインポート機能に対して費用負担がある場合は、その費用をCADfix導入に振り向けていただくことで、手戻り工数の削減と相まった、費用対効果の向上を見込むことができます。
CADfixには、ほかにもCAEソフトウェア向けの様々な機能があります。
CAEツールの形状データインポートに対して、ご不便やご不満があれば、お気軽に弊社へご相談ください。お待ちしております！
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