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モータの設計シーンに対応した電磁界解析の活用方法(その2)

皆さま、こんにちは。

IDAJの清水です。

 

(過去の記事)

モータの設計シーンに対応した電磁界解析の活用方法(その1)

 

今回は、概略設計から始めます。

 

概略設計として、まずモータタイプを決めます。今回はIPM(Interior Permanent Magnet Motor)にしてみました。次に、基本構成として、極数、スロット数、巻線仕様を決定します。過去のノウハウがまったくない開発を行う場合、この段階ではJMAG-Expressを使うのが便利です。JMAG-Expressには、ベースとなるモータのテンプレートが用意されており、数値を入力するだけでモータ特性をラフに計算することができます。また、要求仕様を入力することで、モータパラメータをおおよそ調整する機能もあります。

今回はこの機能を使って、要求仕様に体格、出力、トルク、電圧、電流を入力し、極数とスロット数と巻線仕様をパラメータに比較した例をご紹介します。

 

 

こちらは、速度トルク曲線の結果です。

分布巻の4極12スロット、4極24スロット、8極24スロット、集中巻の8極12スロット、16極12スロットを検討しました。オレンジ色の破線が仕様値です。ここで一番良いのは8極24スロットだということがわかりますが、あくまで概略検討ですので、目的は「当たりつけ」です。

 

 

また、電力や効率なども確認することができますので、良い基本構成にはあたりをつけておきます。

このケースでは電力が定格出力値を超えていますが、効率は問題ないので、このまま8極24スロットを採用することにします。

 

 

次回は詳細設計についてご説明します。

 

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追記・更新:2022年8月29日

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