ソリューション
ソフトウェア
その他・お知らせ
本文までスキップする

【適用事例紹介】油圧制御機器の原価低減や性能向上のためにANSYS Fluentをご活用(仁科工業様)

皆さま、こんにちは。

IDAJの中井です。

 

今回は、仁科工業様でANSYS Fluentをご活用いただいている事例をご紹介します。

同社は創業以来半世紀以上にわたって、研究開発型企業として、産業車両および建設機械の油圧制御
機器に関する高度な技術を追求し続け、製品群はすべて主要建設機械メーカーに採用されています。油圧機器は、建設機械や産業用車両の力強く精密な動きを生み出すための心臓部とも言える重要な部品で、各部品の鋳造から加工、仕上げ、組み付け、検査、そして納品にいたる工程すべてにおいて、高い完成度が求められるため、さらなる技術開発に日々チャレンジされています。

 

試作数・工数の削減と、ワーストケースの回避にも利用


これまで使用してきた内製の流れ計算ツールでは十分な精度が得られず、傾向を確認する程度にしか使っていませんでしたが、今回のANSYS Fluent導入にあたって、解析結果と実測の合わせ込みを行いました。弊社は、お客様からのオーダーに合わせて既製品をベースに個別開発することが多く、シミュレーション精度をあらかじめ高めておくことは開発期間短縮のために大変重要です。 
そこで、複数のケースを準備し、誤差範囲±3%を目標に合わせ込みを実施しました。最終的には、平均-1.4%と良好な精度が得られていますので、今後の解析ケースへの適用も可能だと考えています。

また、設計公差の上下限値の組み合わせによって想定されるワーストケースの見極めと、その回避にも利用できる点は非常に便利だと思います。今までの開発フローでは、多くの検討の末にできあがった試作物でも、数か月にわたるワーストケースの試験中に不良条件が見つかり、初めからやり直し・・・ということもありました。 
お客様の要求仕様に沿った性能を事前に検証していますので、試作が減り、試作品ができあがるのを待つ時間も不要となったため効率的に開発コスト全体を引き下げることもできていると思います。

長年にわたって構築してきた、試作と評価・試験のループによる開発フローでは、数か月以上かかることがありますので、開発期間の短縮は社内にもアピールしやすい、わかりやすい効果ですね。 
これまでは、経験や知見によって「ここにはこんな圧力がかかっているから、こうするのが良いだろう」というアイディアを元に要求を満たす製品をご提供してきましたが、CFDを導入することによって、要求範囲に設計範囲がどの程度おさまっているのかということを、定量的に確認できるようにもなりました。

 

本事例の詳細は、こちらをご覧ください。
ご不明点がございましたら、下記までお気軽にお問い合わせください。

 

■お問い合わせ先

株式会社 IDAJ 営業部
E-mail:info@idaj.co.jp
TEL: 045-683-1990