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「ennovaCFD」TwitterとFacebookを始めました!と、最新バージョン情報

皆さま、こんにちは。

IDAJの伊藤です。

 

ennova for OpenFOAMのSNS情報配信、 TwitterとFacebookを始めました!

Twitterは日本語で、Facebookは英語で、毎週3回下記の内容の投稿を予定しています。私のチームのエンジニアで運営していますので、ぜひご登録をお願いします。

月曜日:OpenFOAMのTips

水曜日:ennovaCFD for OpenFOAMのTips

金曜日:ennovaCFD for OpenFOAMを使用した計算事例動画のご紹介

●IDAJennovaCFDソーシャルメディア

Twitter:ennovacfd@ennovacfd

Facebook:ennovaCFD@ennovaCFD

動画でご紹介する計算事例については、OpenFOAMでの計算に必要なファイル一式をダウンロードいただけるように準備しています。また、Twitterではご質問も随時受け付けますので、OpenFOAMやennovaCFDに関してご不明点などは、質問箱までお気軽にお寄せください。

OpenFOAMのTipsは、基本的な題材に対してennovaCFDのメッシュを使用したOpenFOAMの精度検証事例を交えて投稿します。OpenFOAMのユーザーの方はもちろん、CFD一般の基礎知識を復習されたい方にも役に立つ内容になっています。

 

●こちらは、IDAJのTwitterとFacebookです。あわせてご登録いただけますと幸いです。

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Facebook:IDAJ@IDAJ.CAE

 

さてここからは、ennovaCFDの最新バージョンについてご説明します。

ennovaCFDは、自動メッシュ生成機能を備えたiconCFDとOpenFOAM用のプリポストプロセッサーで、現在は、およそ半年ごとに新機能の追加と既存機能を強化した新バージョンをリリースしており、最新バージョン1.7.4を2019年12月にリリースしました。

 

1.OpenFOAM GUI(v1.7.2~

v1.7.2でOpenFOAMソルバー用のGUIをリリースしていますが、これは、OpenFOAMのGUIがないための使い勝手の悪さや、snappyHexMeshの形状再現性の不十分さ、レイヤーメッシュ品質における問題等を解決するため、ennovaCFDの使いやすいGUIと、商用コードにも使用されているデローニ法をベースとした自動メッシャーを適用させたソリューションの一つです。

 ennovaCFDで生成したメッシュ (左:テトラメッシュ,右:ポリヘドラルメッシュ)

ennovaCFDで生成したメッシュ (左:テトラメッシュ、右:ポリヘドラルメッシュ)

ennovaCFD for OpenFOAMの作業フロー

ennovaCFD for OpenFOAMの作業フロー

 

その後、v1.7.4でOpenFOAMGUIの機能を拡張し、圧縮性、非圧縮性の熱流れソルバー、固体熱連成、輻射、VOF、キャビテーション、スライディングメッシュなど幅広いソルバーに対応するようになりました。ennovaCFDforOpenFOAMは、ESI版のOpenFOAM(v1706~1812)に対応しています。

解析例①:ヒートシンク解析(固体熱連成,輻射,自然対流)

解析例①:ヒートシンク解析(固体熱連成、輻射、自然対流)

 解析例②:撹拌槽解析(VOF,スライディングメッシュ)

解析例②:撹拌槽解析(VOF、スライディングメッシュ)

解析例③:プロペラ背部のキャビテーション解析 (VOF,キャビテーション,スライディングメッシュ)

解析例③:プロペラ背部のキャビテーション解析 (VOF、キャビテーション、スライディングメッシュ)

 

2.ユーザーGUI

ennovaCFDは、標準GUIにないメニューをユーザー様ご自身が作成することができます。このため、iconCFDやOpenFOAMのソースコードをカスタマイズされた場合でも、ユーザーGUIを作成すればennovaCFDで設定することができます。ユーザーGUIでは、プルダウンメニューによる選択、テキストボックスによる数値入力、テキストファイルIOなどの処理ができ、既存のdictionaryファイルへの追記、書き換え、新規dictionaryファイルの作成などへの柔軟な対応が可能です。

 

3.メッシャー

メッシャー機能も引き続き開発しており、v1.7.3ではマルチ領域に対応したサーフェスラッパーを、v1.7.4では薄板メッシュ生成に有効なsweepメッシャーをリリースしました。

(1)Sweepメッシャーメッシュ生成時に形状データのトポロジーを自動で判断し、狭域部には層状のメッシュを生成します。薄い固体メッシュ生成の際に有効です。

 

Sweepメッシャー

Sweepメッシャー

 

(2)マルチ領域サーフェスラッパー一般的なサーフェスラッパーは、複数の不連続な形状データから1つの連続したサーフェスを作成する際に使用しますが、マルチ領域ラッパーは、複数領域を同時にラッピングして連続メッシュを生成します。図11は、干渉した円筒と矩形をマルチ領域ラッピングした例です。3つの領域を同時にラッピングし、領域界面を連続メッシュで生成しています。

 

マルチ領域サーフェスラッパー

マルチ領域サーフェスラッパー

 

4.ポスト処理

ennovaCFDには、既に基本的な可視化機能は備わっていますが、表示機能の拡張や処理速度の改善などは継続して行っています。

 

断面速度コンター図

断面速度コンター図

左:速度ベクトル表示 右:流線+速度コンター表示

左:速度ベクトル表示 右:流線+速度コンター表示

等値表表示グラフ表示(残差履歴)

等値表表示グラフ表示(残差履歴)

 

5.iconCFDGUI

v1.7.3までは、解析設定GUIがiconHexMesh用とennovaMesh用に分かれていましたが、v1.7.4ではそれらを統合し、メッシャーの選択メニューがPhysicsパネルに移動しています。

 

v1.7.3までは、geometryツリーのvolumeごとにマテリアルを設定する仕様でしたが、CHTモデルでvolume数が多くなると、この仕様では設定に手間がかかるため、v1.7.4では、マテリアル設定パネルの仕様を変更しました。

 

6.AWS(AmazonWebService)クラウド実行メニュー

2020年7月にリリース予定のv1.7.5から、AWSクラウドへiconCFDのJOBを投入することが可能になります。IDAJのAWSインスタンスを使用して計算投入(従量課金制)することができるため、iconCFDのテスト利用(試用)にも対応できるようになります。

また、iconCFDをご契約のお客様向けには、お客様のAWSインスタンスを使用したGUI開発も承ります。計算リソースの変動に柔軟に対応できるクラウド活用は、ライセンスが不要なオープンソースCFDのメリットの一つですが、利用開始までに手間がかかるのが課題です。ennovaCFDにクラウド実行メニューを構築することで、簡単にクラウドへJOBを投入することができます。

 

ennovaCFDは、常に新しい機能開発と既存機能のブラッシュアップを続けています。iconCFDやOpenFOAMなどのオープンソースCFDをご検討されているお客様は、ぜひ一度ennovaCFDのご利用もあわせてご検討いただければ幸いです。

 

操作デモの動画を、Webサイトで公開中!

軸流ファン流れ解析、流体固体連成解析を例に、操作デモ動画を弊社Webサイトで公開しています。また、ご紹介した事例で使用している、OpenFOAMで計算が可能なサンプルデータを差し上げます。

「サンプルデータ」ボタンをクリックして、お申込みください。

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