設計者も解析専任者も、どんな環境でも解析業務を続けるために（その1）

2020.07.01 Kazuhiro Hayashi

皆さま、こんにちは。

IDAJの林です。

在宅勤務やテレワークの浸透は、これまで考えてもみなかった課題を浮き彫りにしました。

・実験ができない

・自宅から解析を実行できない

・計算結果などの情報を共有できない

おそらくこの状況は、一過性のものではなく、働き方改革やダイバーシティ・マネージメントの観点から、今後も継続・発展を続けるのではないかと思います。

・コ・ワーキングスペースなどを活用したスタートアップ企業の増加

・テレワーク等を使うことで同じ場所で働く事が当たり前ではなくなってくる

・働き方の多様性の受容

どんな環境にあっても、設計開発業務を続行するためには、シミュレーションを取り入れた業務フローへの転換も一つのソリューションではないでしょうか？そして、そのシミュレーション実行を社内の大きなシステム変更なしに活用するためには「クラウドの利用」が有効的だと考えています。

・複数拠点からアクセスし、解析実行が可能

・情報共有と作業コラボレーションを実現

・環境構築のために手間と時間がかからない

そして将来的には、“プロダクトごとに独立した利用形態”から“クラウド上のプラットフォームでの連携”の時代がやってくると予想します。

設計や解析だけでなく、セールスやマーケティング、調達までも含めた、あらゆる部門の業務がデジタル化されて、クラウド上のプラットフォームで連携されることで、これまでのCATIAやAbaqusのような各部門で利用しているプロダクトベースでなく、プラットフォームベースでの運用が、新しいコミュニケーションの世界を広げてくれるものと思います。

特に解析業務という観点からは、1つのプラットフォームで開発に関わるメンバーがつながることで、設計者と専任者のツールが異なることで生じる不便やコミュニケーションの不足を、解決するための足掛かりとなり得ます。

“プラットフォームで運用“となると、サーバーマシンのコストや環境設定に手間と時間がかかるといったマイナスの印象があるかもしれませんが、クラウドであれば、比較的手軽に利用を開始していただくことができます。

・環境構築の手間なく、速やかに利用開始

・サーバーマシンに対する初期投資の抑制

・高度なセキュリティに対応

・自動アップデートされるため、常に最新バージョンを利用可能

クラウドを利用した一つのソリューションとして、IDAJからは「3DEXPERIENCE SIMULIAオン・クラウド」をご紹介しています。

3DEXPERIENCE SIMULIAオン・クラウドの強みは、機能面にフォーカスしながら、設計者向けと解析専任者向けという軸を持っていることにあります。これらの特徴は、3DEXPERIENCE SIMULIAというプロダクトが持つ強みでもあるのですが、それらをクラウド上でご利用いただけますので、幅広い解析業務に適用いただけるものと思います。3DEXPERIENCE SIMULIAオン・クラウドのソルバーには、世界最先端の非線形解析ソフトウェアであるAbaqusの技術を採用していますので、精度の高い解析結果を得ることができます。