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【デジタルデータを使い倒す】SPDMのススメ

皆さま、こんにちは。

IDAJの営業部の飯田です。

 

今日は、「SPDMのススメ」についてご紹介します。

・CAEはどのように使われてきたか?

・MBDプロセスへの取り組み

・モデルを徹底的に使い倒す

・結果を徹底的に使い倒す

●SPDMのススメ

 

ここ数年、私の日常の中の「整理整頓」の項目に、“データ”が加わりました。“データ”のおかげで、とても便利になりましたね。その反面、あふれかえる“データ”をどう扱えば良いのか、手に余る量に困惑することも増えてきました。

前回ご紹介した機械学習では、データは大変貴重なものです。まず、データは多い方が良い。しかし、それらが果たして必要な時にすぐに“使えるデータ”であるかどうか、また、データの保管の面での無駄がないかなど、データを取り巻く環境には問題点も散見されます。

 

SPDMのススメ

 

これまでのCAEの発展によって膨大なデジタルデータが得られるようになりましたが、これらの膨大なデータの管理と言う観点からは不十分な点が多く、それが不十分であるからこそ、モデルデータや計算結果を使い倒せていない要因ではないかと考えています。(実は、これは弊社の様なMBD・CAEツールベンダーでも同じなんです)

 

・ファイルは個人のパソコンのフォルダで管理・・・「あのデータどこ行った?」「あっ、私が持ってます」

・フォルダ分けや命名、保存のルールが個人任せ

・CADから結果に至るファイルが紐付けされていない

・類似モデルや類似解析を探すのに苦労する・・・「同じ計算を別の担当者も計算している」

・モデル変更の履歴情報が残っていない・・・「モデルのどの部分が変更されたのかわからない」

・結果を確認する項目が担当者によって異なる

・結果の判断や対策が担当者によって異なる・・・「Aさんは80%まで合っていればOKだが、Bさんは90%まで合わないとNG」

・解析を依頼すると経緯がブラックボックス化する・・・「設計者がCAE専任者に依頼すると結果は戻ってくるか、どういう精度のモデルを使い、なぜそのモデルを使ったのかとわからない」

 

先述したとおり「モデルの粒度でモデルを使い分ける」というようなことをしようとすると、部署間のやり取りが増えますし、そもそも渡されたモデルがどの程度の詳細度で作られたシステムモデルなのか判断もつかず、かつ、作成した人によって詳細度が異なる・・・という困った状況に陥ります。つまり、ばらばらになっているデータを有機的につなげるプラットフォームが必要となるのです。

CADデータや部品情報についてはPLMを用いた管理が進みつつありますが、この管理方法をシミュレーションデータに持ち込んだのがSPDM(Simulation Process & Data Management)という考え方です。このエンジニアリングノウハウをつなげるプラットフォームとして、弊社のソリューションでは、Aras Innovatorをご提案することができます。このAras Innovatorと先ほどご紹介したVOLTAのようなシミュレーションプラットフォームを組みあわせて、従来のCADデータの管理だけでなく、CAEのモデルやCAEのシミュレーション結果を、同じプラットフォーム上で管理することができます。

 

 

これをもちまして、「デジタルデータを使い倒す ~MBD実現のためのSPDM/機械学習技術~」についての記事は終わらせていただきます。

高度化・複雑化する設計要求に対応するための設計プロセスの効率化は、今後の高品質な製品開発の成否を握る可能性も十分に考えられます。弊社からは、お客様の課題に沿ったご提案をさせていただけるようにしますので、何かございましたらどうぞお気軽にご相談ください。

追記・更新:2021年7月6日

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