ファセットデータが巨大で、インポート・エクスポートができない…“粗大化”で解決!
皆さま、こんにちは。
IDAJ_8Iです。
CAEソフトウェアでは、ファセット(STL/表面メッシュ)データを扱うことがよくあります(※)。
そのデータサイズが大きく、ソフトウェアにインポートできない、インポートできても表示が遅い、操作のレスポンスが悪いなどでお困りになったことはありませんか?
(※)CADfixでは、三本の直線で構成される三角形平面(パッチ)の集合をファセットと呼びます。
CADfixでファセット(STL/表面メッシュ)の粗大化
ここでは、CADfixでファセットデータの粗大化をおこなう方法とその結果についてご紹介します。
粗大化とは、文字通り“粗く”することで、オリジナルファセットデータの形状特徴を、指定した形状誤差範囲で維持しつつ、ファセットのパッチを結合することでパッチ数を削減します。
はじめに、①~⑥の手順で、④のインポートオプションの“ファセットサーフェス”にチェックが入っていることを確認してからインポートします。
ファセットインポートは、ファセットのパッチを連続なサーフェスとしてインポートします。インポート結果は以下のようになり、1つのサーフェスとしてGUIに表示されます。
次にアプリケーションパネル(①)を選択します。アプリケーションパネルの表示からSTLは1,1148,742パッチあることがわかります。
対象となるサーフェスを選択し(②)、表示されたメニュー内で、修正>最小パッチのボタンを選択>許容値に0.01を入力>適用をクリックすると、粗大化が実行されます(③~⑥)。
粗大化の結果、今回の例では1,1148,742パッチ>44,278パッチと、約96%削減されました。
粗大化に使用したパラメータは以下の通りです。
・許容値:オリジナル形状から粗大化後に発生する形状のズレ量の絶対値を入力します。この値が大きいほど、粗大化後のパッチ数は減りますが、形状の違いは大きくなります。
・サイズ制限:サイズ制限は、パッチの結合時に参照するパッチのサイズを入力します。このサイズ以上のパッチは結合対象になりません。今回の操作では値を入力していないため、すべてのサイズのパッチが結合対象になります。
ファセットデータのデータサイズに起因する問題でお困りの場合は、ファセットデータの粗大化についてどうぞご検討ください。
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