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営業部通信:乾燥スパゲッティを2等分できなかった・・・

 

皆さま、こんにちは。

IDAJ営業部:担当dです。初めてブログ記事を担当します。

 

私はこれまで、外食やテイクアウトの食事に頼った生活をしてきたのですが、引っ越しをして、キッチンが少し広くなったことを契機に一念発起、自炊に力を入れることにしました。

自ら食事を作ることでエンゲル係数が下がる、「料理」という趣味にも目覚めることができると一石二鳥の気分で、週末は何を作ろうかな~などと、ついつい考えを巡らせてしまいます。

 

初心者の私でも簡単に、そして美味しく作ることができるので、パスタ料理をよく作ります。中でも得意なのはペペロンチーノ。ペペロンチーノの正式名称は「アーリオ・オリオ・エ・ペペロンチーノ」、直訳すると「ニンニクとオリーブオイルと唐辛子のパスタ」。材料も手間も少なく、そして何より超美味(自画自賛)です。

 

調理のポイントは常温からフライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、弱火でじっくりと加熱しながらにんにくの香りを油にうつすこと。もう一つはスパゲティのゆで汁を加える際にしっかりと乳化させること。材料はシンプルですが、実に奥の深い料理です。

 

しかし最近ある一つの課題にぶち当たっています。

それは我が家の鍋が小さくて、乾燥スパゲティが一度に全てお湯に浸かってくれないということです。全てがお湯の中に浸かるまでには結構な時間がかかるため、先にお湯に浸かった方と後で浸かった方とでは、茹で時間に大きな差が生じます。完璧な味を求める私にはこれが我慢なりません。何とかできないか...

 

そうだ!スパゲティを2つに折って入れたらいいじゃないか!

 

後に起こる悲劇も知らず、私は満面の笑みでスパゲティを握り、半分に折りました。

ご想像の通り、乾燥スパゲティは2等分になんて折れません。3つ以上に折れ、はじけ飛んだスパゲティは、綺麗な弧を描きながら床に落ち、散乱しました。これには私も時を忘れ、しばし唖然としてしまいました。この時の屈辱的な掃除は思い出したくもありません...

参考:Rockyによる掃除機のシミュレーション例

 

ただ、そんなことで美味しいパスタをあきらめる私ではありません。

こういうときに頼りになるのはGoogle先生。“スパゲッティ 三つ以上 折れる”と問いかけます。

すると有名なイグノーベル賞を受賞したという関連がありそうな論文が表示されました。恐らくは私と同じ想いを味わったどなたかによって既に研究されていたのです。2006年に発表されたこの論文によると「麺が二つに割れたあと、たわみが戻って真っすぐになる過程で起きる波が、反響して大きくなり、最終的には細かいかけらができる」と書かれていました。つまり物理学者によってスパゲッティは二つに折れないよと既に証明されていたのです。早く気付くべきでした・・・

参考:『PHYSICAL REVIEW LETTERS』

 

くじけません。もう少し調べてみると、そこに希望の光が差し込みます。

マサチューセッツ工科大学 研究所の皆さんによる研究では、スパゲッティに270度以上のひねりを加えて曲げると、半分に折ることができる可能性が高いことを発見したというのです。ただ、人間にはスパゲッティに270度以上のひねりを加えながら折るのは厳しそうです...柔軟体操します。

この研究から「亀裂形成の理解を高めることや、多繊維構造・人工ナノチューブなどの棒状素材の骨折を制限すること」が見込まれると言われています。

参考:学術雑誌『PNAS』

 

さて、こういった亀裂形成や破断といった現象を検証するには、なかなかの労力とコストがかかります。何度も何度も対象物を折って試すわけにはいかないからです。そこでご活用いただきたいのが、シミュレーションツールを用いた実験の代替です。IDAJでは統合有限要素法解析プログラム「SIMULIA Abaqus Unified FEA」を中心に構造解析に関わる様々なソリューションをご提供しています。

 

SIMULIA Abaqus Unified FEAの産業分野別の活用法をまとめておりますので、よろしければあわせてご覧ください。

 

Abaqusの産業分野別活用法 ~ゴム・樹脂~(その1)

Abaqusの産業分野別活用法 ~電気・電子~(その2)

Abaqusの産業分野別活用法 ~建築・土木~(その3)

Abaqusの産業分野別活用法 ~自動車部品~(その4)

Abaqusの産業分野別活用法 ~医療機器~(その5)

 

こちらはパーティクルシミュレーター「Rocky」のファイバー粒子モデリングと破砕モデル(Breakage Model)を組み合わせた例です。270°の捻りを加えながら力を加えるといったシミュレーションができるかも知れません。

 

構造解析や粒子挙動解析はじめ、MBD・CAEツールに関してご質問等がございましたら、お気軽に弊社までお問合せくださいますようお願いします。

 

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