【はじめての最適化】最適化だけじゃない!応答曲面機能(その3)
皆さま、こんにちは。
IDAJの清水です。
<本コンテンツは連載形式でご紹介しています。●がついている記事が、このページでご紹介している内容です。>
【はじめての最適化】modeFRONTIERを使った多目的最適化(その1)
【はじめての最適化】modeFRONTIERを使った多目的最適化(その2)
【はじめての最適化】最適化だけじゃない!応答曲面機能(その1)
【はじめての最適化】最適化だけじゃない!応答曲面機能(その2)
●【はじめての最適化】最適化だけじゃない!応答曲面機能(その3)
~自動化・最適化をはじめる前に知っておくこと~(11)
応答曲面法とは、いくつかのサンプリングデータを元に近似関数を生成し、その近似関数を様々な用途に用いることをいいます。前回の続きから、応答曲面機能を使ってできることをご紹介します。
実験データを用いた最適化実施のために、modeFRONTIERには、実験データ専用の機能「データウィザード機能」があります。
これは、エクセルに格納された実験データをウィザードに従ってmodeFRONTIERにインポートすると、自動的に最適化ワークフローを作成してくれるという優れものです。普段、実験がメインなのでなかなかソフトウェアの操作を覚えられないという方でも、簡単に最適化計算を実施していただくことができます。
modeFRONTIERで作成した応答曲面は、C言語、JAVA、FORTRAN、EXCEL、FMIなど外部出力ファイルにエクスポートすることができます。
これにより、他のメンバーと近似関数を共有することはもちろん、モデルベース開発に用いるプラントモデルとして利用したり、あるいは出力したファイルを設計者用システムのソルバーとして利用したりと、様々な用途にご利用いただけます。
さらに、modeFRONTIERには、非常に特徴的な応答曲面機能があります。
これは進化的デザインと呼ばれる応答曲面法です。応答曲面を作成する際に、「多項式近似をしたいのだが、基になる多項式自体がよくわからない」ということが多いかと思いますが、この進化的デザインを利用すれば、多項式の式の形自体を、進化的なアプローチで探し出すことができるというものです。
ここまで、応答曲面と、主にその利用価値についてご紹介しました。
・応答曲面法を利用することで、最適化の時間短縮や、実験データを用いた最適化計算、モデルベース開発でのプラントモデルの作成など、modeFRONTIERの利用フィールドが拡がる
この記事ではご紹介しませんでしたが、modeFRONTIERには、統計分析機能や多変量解析機能などの充実した結果処理機能がありますので、実験データの分析などでお困りの場合には、最適化ツールとしてだけでなく、実験データの結果処理ツールとしての利用価値も非常に高いものがあります。
自動化・最適化だけではない有効な利用方法は、お客様の課題を解決するコンサルティング業務や、modeFRONTIERの技術サポートを通して、弊社が多くのノウハウを蓄積しています。
効率化や工数・コスト削減など、自動化・最適化を適用される場合は、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。
➡【関連資料ダウンロード】誰でも実践できる! 踏み出そう、第一歩! modeFRONTIERを使ったノーコードデータサイエンス
➡【関連資料ダウンロード】最適化という言葉から生じる誤解あれこれ
➡【関連資料ダウンロード】実測とのコリレーションによる高精度モータNV解析と対策検討
追記・更新:2022年8月29日
■お問い合わせ先
株式会社 IDAJ 営業部
E-mail:info@idaj.co.jp
TEL: 045-683-1990