自動車車室内の空調には乗員の快適性と視界確保の役割があり、流体解析では流れと冷温風による温度分布の予測が可能です。空調の設計は、乗員が感じる冷熱感の評価を考慮しなければならいため非常に難しく、車室内の温度分布に影響する要因には、エアコンの吹き出し口から噴出する空気の温度、方向と速度、車室内の形状、外気温、ガラス面を通して入射する日射量などがあります。視界確保のために、フロントとサイドのウインドシールドの曇りを除去が必要となりますので、デフロスタノズルをうまく設計しなければなりません。デフロスタノズルから噴出した流れが、ウインドシールド面に沿ってどのような温度分布になるかを調べれば、曇りの除去パターンの傾向は予測できますが、その影響を考慮しながらデフロスタの形状を最適化することが設計者にとって重要です。

解析種別：最適化、流体解析、温度分布予測
課題等：Ansys、CFX、デフロスタ、エアコン