組込み制御ソフトウェア開発支援ツール『SCADE Drive™』v5.1をリリース ―モデルベース開発における検証プロセスの改善を加速します!―
株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン(以下CDAJ)は、仏国Esterel Technologies社:開発元(以下 エステレルテクノロジーズ社)の『SCADE Drive™(スケード ドライブ)』(以下『SCADE Drive』)最新バージョンv5.1 をリリースしました。
"形式手法・形式検証法(Formal Method)"をベースに、制御ロジックをソフトウェア開発の上流側において論理的な厳密性を持って検証し、且つコードを自動生成できる『SCADE Drive』は、依然として唯一の市販ソフトウェアとして高い注目を集めています。その『SCADE Drive』最新バージョンには、"安全で高品質なソフト開発プロジェクトマネージメント"をねらいとして、検証プロセスを改善・支援するための機能、安全且つ高品質なソフトウェアを設計するための機能が追加されました。
仕様の妥当性確認-モデルテストカバレッジMTC-
- 要求仕様に基づいたテストが、SCADEモデルのシミュレーションを通してどのくらい実行されたかを計測
- ソフトウェア要求仕様のエラーをカバレッジ計測によって検出する
(意図されていない機能を抽出することで、コーディング工程に仕様不具合を持ち込まない) - SCADE基本オペレータ単位ごとに定義されたカバレッジ基準に従い、カバレッジ計測を行う
- ユーザ定義のカバレッジ基準の設定が可能
- ユーザカスタマイズのカバレッジ計測オペレータが作成可能
Combined Testing Process™ -認証コードジェネレータKCG+モデルテストカバレッジMTC+
コンパイラ検証キットCVKによる一連の検証プロセス-
- MTCによって要求仕様に対して意図していない設計モデルの削除と要求仕様ベースのテストカバレッジ計測
- CGは認証されたCコードジェネレーターであるため、生成コードに対するローレベルテストは不要
- KCGによって生成された安全なCコードがターゲットコンパイラによって、正しくオブジェクトにコンパイラされているかをCVKによって検証
(CソースコードとCサブセットのテストケースを提供)
安全なソフトウェア開発支援を強化 -ゼロ割検出/オーバーフロー検出/Design Verifier出力情報追加-
- 固定小数点実装後に、ゼロ割・オーバーフローの検出をシミュレーション環境やコード生成後のターゲット環境で検証する前に形式検証技術を応用して検証可能
- セーフティプロパティの検証結果を詳細にレポート出力
(検証対象ノードの構成要素と要素数表示)
プロジェクト管理の強化-Model Diff-
- 2つのプロジェクトの差分をセマンティック的に検出し、モデルディフウィンドウ上に差分を出力
- モデルディフウィンドウから直接オブジェクトへリンク
- レポート出力による履歴管理(デイリーワーク支援)
既存環境との連携強化
- 2構成管理:SCCインターフェースを通して、主な構成管理ツールとSCADEを連携することが可能
- ソースコードコントロールコマンド用のツールバーもSCADEより提供
- DOORSR:要件管理ツールDOORSRのモジュールとして、SCADEモデルを取り込むことが可能
モジュールから対応するSCADEノード、入出力変数、定数などのインターフェースへのアクセスも可能(DOORS8に対応) - Rhapsody®:I-Logix社製SysML/UMLツールRhapsody®で記述したシステム設計・ソフトウェアアーキテクチャをSCADEプロジェクトにインポートするゲートウェイを提供
プラットフォーム
Windows2000・XP
Esterel Technologies社 について
Esterel Technologies社の"SCADE"は"Safety Critical Application Development Environment"の頭文字を取って名づけられ、その製品とサービスは、信頼性のある組込みソフトウェア設計から検証に対するソリューションとして提供されています。同社は、Mountain View(米国カリフォルニア)と Elancourt(フランス)に本社を置き、ドイツ、イギリス、カナダ、中国にセールオフィスを持つ企業です。その他詳細情報についてはウェブサイトをご参照ください。
(http://www.esterel-technologies.com/)
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