FPSOの燃料消費量と液体炭化水素回収量の改善
- 分野1:
- 熱流体解析
- 分野2:
- 最適設計
使用ソフトウェア
modeFRONTIER概要
FPSOとは、海底にある油田から原油をくみ上げ、石油・天然ガスの生産、貯蔵、輸送タンカーへの積出までを洋上で行う設備のことです。FPSOは最大で数百メガワットもの電力を消費し、その消費量やパフォーマンスには様々なパラメータが影響を与えます。本事例では、FPSOの燃料消費量を削減し、天然ガスから得られる液体炭化水素燃料の回収量を増やすべくmodeFRONTIERを用いた最適化を行っています。
あらかじめ8つの熱力学的な入力変数の寄与度分析を行い、大きく影響を与えるパラメータのみを抽出することで、効率的に計算を行うことができました。石油やガスの不純物の割合に応じたFPSOの3つの運転モードに関してそれぞれ最適化計算を行った結果、燃料消費量は最大で8.34%削減され、液体炭化水素燃料の回収量は最大で4.36%向上しています。