Wood Group Heavy Industrial Turbines社は、ガスタービンブレードの設計にシミュレーションを利用しています。ガスタービンは、燃焼システムからの高温ガスによって回転します。このためブレード自体が高温になり冷却が必要になります。そこで、冷却流路をFlowmaster2で計算し、その結果をAnsys CFX のCELとコールバック関数で受渡し、Ansys CFXでブレードの固体と周囲の熱流れ解析を行っています。さらにブレードの温度結果をAnsys Mechanicalに渡し、機械応力と熱応力解析を実施しました。このシミュレーション手法によって、ブレード性能に対してより理解が深まり、設計プロセスを早期に手直しできるようになるなど、ブレード設計に役立っています。

出典：ANSYS Advantage VolumeⅠ, Issue1, 2007