航空機着氷予測CFDシミュレーション
- 分野1:
- 熱流体解析
使用ソフトウェア
Ansys Fluent概要
航空機に雨や雪が付着して氷になると、抵抗増大と揚力低下で航空機の空力性能に影響が生じます。またこれについて実験的手法で結果を得るには、膨大な時間と費用がかかります。DAHER-SOCATA社は、液や雪の局所捕集効率と体積分率をAnsys Fluentのユーザー定義関数(UDF)に組込み、また熱バランスを考慮して固化・融解・昇華を考慮、着氷の厚さ計算、移動変形メッシュ(MDM)機能を用いて非定常計算をおこないました。NASAのLEWICEで求めた結果とCFD結果を比較したところ、良好な一致を示しました。この手法を用いることで開発にかかるコストと時間を大幅に削減することに成功しています。
出典:ANSYS Advantage VolumeⅦ Issue1, 2013