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Case Study実績・お客様事例

デフロスターによる窓晴れ解析

分野1:
熱流体解析

使用ソフトウェア

CONVERGE

概要

冬季や雨天時にフロントガラスが曇る現象は、視界不良を引き起こし、安全運転の妨げとなることから、車室内の快適性や安全性を評価する上で重要な検討項目です。本解析では、デフロスターから吹き出る温風が、ガラス表面に付着した水滴(液膜)をどのように蒸発させていくかを、時間変化を伴って再現しました。

製品設計でも適用していただけるように、窓ガラスは3D固体モデルとしては構築せず、1次元の熱連成モデルを活用することで、計算コストを抑えつつ温度変化を適切に考慮しています。
以下の計算結果を可視化した動画では、左側にガラス表面の液膜厚さ(青色コンター)、右側に吹き出し空気の速度ベクトルを表示しました。デフロスターによる曇りの解消過程を、直感的に把握することができます。
このような手法を用いることで、車室内のHVAC設計において早期の曇り取り性能評価が可能となり、ユーザーの快適性向上につなげることができます。

解析種別:3Dシミュレーション、液膜、蒸発、1次元固体熱連成
課題等:フロントガラス曇り対策、HVAC、デフロスター、車室内の快適性・安全性評価


液膜厚さ(左)と速度ベクトル(右)
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