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Case Study実績・お客様事例

矢崎総業 様(CDAJ news vol.28)

商品企画段階で「STAR-COOL」を利用

矢崎総業 株式会社 技術開発センター 電子回路開発部 様
CDAJ news vol.28お客様紹介コーナーより抜粋
発行日 2002年6月

解析種別:熱解析
課題等:熱伝達率

主な解析テーマはどういったものがありますか?
主に自動車部品のスピードメータやジャンクションブロックと呼ばれる電子部品の熱解析を行っています。実際にはこういったテーマは設計部門から解析依頼が来た段階で解析を実施しておりますが、当部門で解析技術を確立して、その後設計部門へ移管するという業務も行っております。その中でもSTAR-COOLはジャンクションブロックの熱解析が多いですね。ジャンクションブロックはファンを使わないので、自然空冷となるのですが、STAR-COOLでは自然空冷の解析が得意ということを伺っておりますので、良く利用しております。また、設計の工程の中では、上流の段階(=商品企画の段階)で使用しています。STAR-COOLで形状の概要を決めた後に、有限要素法のソフトで詳細部分の解析を実施しています。
CDAJ news vol.28
STAR-COOLの気に入っている点をお聞かせください。
STAR-COOLの一番気に入っている点は、壁面の熱伝達率を自動的に計算してくれる点ですね。他の汎用ソフトだと、自分で熱伝達率を与えないといけないのですが、こういったことは設計者自身では無理ですよね。当社では設計支援という立場で、使用するソフトの検討もゆくゆくは設計者自身で使用できるツールということを前提においています。熱流体解析ツールに関しても設計者自身で利用できるソフトを探しておりましたので、非常にその目的に合致したツールだと思います。又、操作性の簡単さとサポートの良さにも惹かれました。また、数年前だと、パソコンのパフォーマンスが非常に低かったのですが、STAR-COOLは節点法を用いておりますので、計算時間が非常に速く、計算パフォーマンスが非常に良かったことも魅力的でした。後は、筐体内の熱解析ではありますが、実際には、筐体の外側を考慮した熱流体解析も行える点も良いですね。
STAR-COOLを計算する上で気をつけている点はありますか?
STAR-COOLはモデルを細かく設定すればする程精度が上がるのだとは思いますが、そうすると、計算時間が非常に掛かってしまいます。それでは、シミュレーションを行っている意味がありませんので、なるべくモデルを簡略化して、短時間で計算結果が出るような工夫を行っています。例えば、部品間のメッシュ数や部品の端面を揃えたりしています。先程もお話しました通り、設計の上流工程での検討に利用しておりますので、相対評価ができれば良いのです。大雑把でも良いから早く結果が出る方が嬉しいのです。厳密解まで求めようとすると、回路パターンの熱STAR-COOLはモデルを細かく設定すればする程精度が上がるのだとは思いますが、そうすると、計算時間が非常に掛かってしまいます.それでは、シミュレーションを行っている意味がありませんので、なるべくモデルを簡略化して、短時間で計算結果が出るような工夫を行っています。

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分野1:
熱流体解析
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