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Case Study実績・お客様事例

いすゞ中央研究所 様(CDAJ news vol.37)

ディーゼルエンジンの開発効率向上に「modeFRONTIER」を有効活用

株式会社 いすゞ中央研究所
CDAJ news vol.37 お客様紹介コーナーより抜粋
発行日 2004年9月

解析種別:連成、自動化
課題等:自動化、ディーゼルエンジン

いすゞ中研様の中でのCAEの位置付けを教えてください。
解析対象によって様々なCAEの活用法がありますが、私共では先端技術を対象にしているため、CAEの結果が現実を捉えているのか分からないような特殊なケースも扱っています。
CDAJ news vol.37
と言うことはCAEだけに偏ることはなく、実験での検証が非常に重要な位置を占めているということですね。
そういうことです。しかし考えうる膨大なケースを全て実験することは現実的ではありません。フロントローディングとしてCAEを活用して、どういった実験をすべきかをCAEで検索しています。また、CAEにより絞り込んだ実験の結果についても、なぜ結果が改善されたのか、なぜ結果が悪化したのか、というプロセスを理解するためにもCAEは重要な役割を担っています。
「実験値だけ」からのF/Bと「CAEも踏まえた」F/Bの違いは?
CAEによる検証では実験でいう入力条件の他、解析格子構築や物理モデルなど、様々な物理現象の理解が必要となる入力条件があります、そのためF/Bで次のアクションを踏み出す際、CAEを使っていれば現象を論理的に考えられるようになるように思います。ですから、CAE専任者を設けるのではなく実験もやり、CAEもやるという研究スタイルを奨励しています。
御社ではCAEとして3次元・1次元問わず様々なツールをご利用ですが、その中でのmodeFRONTIERの位置づけをお聞かせください。
説明したとおり、現状研究者は実験と解析を並行させています。しかし、膨大なケースの解析を全て人間が操作するのは無駄が多く、業務の効率化には反しています。そこでmodeFRONTIERを利用し、ソフトを統合し自動化しています。
こうやって省力化し無駄な実験を省くことで、同じコストで多くの有意義な実験ができる、多くの研究者が実験ができるというスタイルを保っています。作業は分担というよりはむしろ仮定から検証に至るまで実験・解析問わず一人でこなせるという研究者が多いです。先端技術にはこの方が向いているんでしょうね。私がNACEに在籍していた時代も一人一人が全てできる方々でしたし、結果的にそのほうがいい方向に向かったと思います。将来的にはHD性能UPでMFの存在もあればこれからはよりCAEの活躍の場が激変するでしょうね。要は仕事を創造的な方向に移行させる。機械がやれることは機械にまかせる。
CDAJに対するご意見ご要望などございますか?
CDAJさんは日常の営業・サポートに加えテーマ毎に定期的にセミナーを実施してタイムリーな情報を提供してくれるのでいいですね。使いたい物を使いたいときに紹介してくれる、といった印象です。今後もタイムリーな情報を提供してください。今後どうなるか分かりませんが、新しい話が出てきたら、技術的な話とサポートのことを考えてやはりCDAJにまず相談に乗っていただくと思います。modeFRONTIERに関して言えば、他のCAEソフトの親和性も高く、計算が自動化できるので、一度使えばその便利さを知ることになると思います。他のCAEソフトの連成による業務効率向上を訴えて、展開することも考えていいのではないでしょうか。

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分野1:
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