トヨタ自動車 様(CDAJ news vol.43)
F1レーシングカーの空力解析に「STAR-CD」をご利用
トヨタ自動車 株式会社
CDAJ news vol.43お客様紹介コーナーより抜粋
発行日 2006年3月
解析種別:流体解析、空力解析
課題等:並列化機能、大規模モデル
- 流体計算では非常に多くのSTAR-CDをご利用いただきありがとうございます。STAR-CDを採用された理由は何ですか。
- 車両の解析ではもともと開発拠点のTMG内にSTAR-CDの利用者が多く、ノウハウが蓄積されていたということが大きいですね。やはり、それまで蓄積されているデータなどのノウハウがあると、従来と違うツールまたは違う手法を使うということは相当な労力がいるものです。
現在もSTAR-CDを用いて様々な計算を実施したり、先行開発的な研究も実施しています。STAR-CDは車両開発にはなくてはならないツールですので、今後も精度が向上するように、さらなるツール改良や利用技術向上のコンサルティングサポートをお願いしたいです。 - 現在のハード環境を教えていただけますでしょうか。
- モータースポーツ部専用の利用可能計算マシンだけで数百CPUはあると思います。これは本社にあるクラスターマシンです。
現在は48CPUでの並列計算実行が主流で、10名程度のエンジニアが常時STAR-CDを使って計算を実行しています。1週間に約2モデルの計算結果が出ています。STAR-CDは並列化のスケーラビリティが大変良いことも嬉しいです。プリポストはモータースポーツ部内のマシンで運用しています。メモリを十分に積んだ64bitマシンを用いて大規模モデルでも対応ができるようにしております。2004年に空力解析をやり始めた頃は1500万メッシュ程度での計算が多かったのですが、やはり精度を追求していくとなると、その一手段としてメッシュをより細かくする必要があるという結論になりました。
現在は3000万メッシュ以上の規模も少なくなく、今後は5000万メッシュ以上の計算規模の計算も視野に入れています。 - STAR-CDでは現在1億メッシュ規模の計算実行も可能です。
- また次世代STAR-CDであるSTAR-CCM+はプリポストの並列化機能も備えており、今後想定される億単位の大規模メッシュにも十分対応できるプログラミングがされております。
- それは安心いたしました。ぜひ期待しております。
このインタビューの詳細は季刊情報誌CDAJ news vol.43でご覧いただけます。
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- 分野1:
- 熱流体解析
- 分野2:
- 機械学習・ディープラーニング(AI)