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セーフティクリティカルな組込みディスプレイ開発支援ツール『SCADE Display™』国内販売開始のお知らせ -プロトタイプ設計からコード生成までをトータルに支援-

株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン(以下 CDAJ)は、フランスEsterel Technologies社が開発したセーフティクリティカルな組込みディスプレイ開発支援ツール『SCADE Display™(スケード ディスプレイ)』(以下「SCADE Display」)の国内販売を開始しました。

市場に投入されている表示機器製品の中でも航空機のコクピットディスプレイは、飛行中の安全性を左右する最も重要な製品のひとつとされ、航空事業における国際規格(DO178B)の中でも最重要レベルAに位置づけられています。SCADE Displayは、それら製品の設計ツールとして開発され、航空業界の多くの量産プロジェクトに採用されてきた信頼性の高いツールです。CDAJでは、SCADE Displayをディスプレイ機器の信頼性と安全性の確保および、開発効率の向上を実現させる開発支援ソリューションとして、航空業界での実績を基に様々な分野でご活用いただけるようご提案します。

SCADE Displayは、セーフティクリティカルな組込みディスプレイシステムの開発を支援するグラフィック設計とコード生成ツールです。OpenGL SC標準をサポートすることで、ディスプレイ設計、プロトタイピング、シミュレーション、検証&妥当性確認、DO-178BレベルA認証Cコード生成、他アプリケーションとのインテグレーションにまでにおよぶ新しいディスプレイ開発のフレームワークCertified Software Factoryを提供します。このコンセプトによって、モデルレベルでの妥当性確認作業を可能にし、ディスプレイのコーディングやテストにおけるエンジニアのエラーを排除し、市場投入までの時間を大幅に削減することに貢献します。

『SCADE Display』主な新機能

高度なプロトタイプと仕様の設計

SCADE Displayは、ディスプレイ設計者に対して、ユーザフレンドリーなGUI環境を提供しています。エディタ上では、OpenGL SCグラフィックの特徴(複雑なマスク、ビットマップやテクスチャマップ、ハロー、アンチエイリアシング)がサポートされているため、高いグラフィック品質で設計を行うことができます。設計作業を効率化するために、オブジェクトの複製、繰返し、元に戻す、履歴、検索&置換などの編集機能が利用できます。レイヤー概念やツリー構造により、設計オブジェクトの再利用性を高めています。ツリー構造をディスプレイ設計に適用することによって、多くのグラフィカル言語と共通の構造(OpenGL / Java3D / Java2D / MFC / Swing ほか)をもち、理解し易い仕様構造を提供し、サブツリーの再利用を可能にします。

モデルレベルでの検証&妥当性確認

エディタ上で設計されたディスプレイ仕様は、プロトタイピングシミュレーションとして簡単なGUI操作を通して、アニメーションで確認することができます。
SCADE Displayエルゴノミックチェッカーは、ディスプレイの設計モデルレベルで早い段階から、ディスプレイ仕様の全体設計に関するルール、ネーミングやグラフィカルな設計に関するルールへの応諾をユニークに実行するモジュールで、以下の3つルールに対して、ディスプレイ設計を検証します。
そして、エルゴノミックチェッカーは、ルールに違反する設計を検出した場合、エラーレポートの生成だけでなく、訂正の提案を行い、自動的にチェックされないルールは、手動でチェックするためのチェックリストをレポートの中に生成します。確認後には、チェックを入れて保存することで、検証活動を確認することができます。

DO-178BレベルA認証可能な自動Cコード生成

SCADE DisplayコードジェネレータKCGの特長は、DO-178BレベルA認証可能なCコードが生成されることです。生成コードは、効率・可読性・移植性・トレース性のあるANSI-C準拠のコードで、ランタイム費用が不要、適用の制限がなく、ローレベルのテスト活動が不要(DO-178Bで必要な検証活動を省略可能) です。また、Display KCGは、OpenGL SC標準をサポートしているため、OpenGL SC準拠のグラフィックライブラリとのインテグレーションが容易になります。

要件とソフトウェア設計間のトレーサビリティソリューション

システム要件からそれらを具体化しているソフトウェア設計までの対応関係をトレースし、正しく要件を実現し、変更に対する影響の分析などを開発プロセスの中で実施することが、信頼性・品質を確保するために必要な手法です。SCADE Requirement Managementモジュール(要件管理)は、一般的なドキュメントツール(例:MS-Word、MS-Excel、Visioなど)で定義された要件・仕様とSCADE Display設計オブジェクトを関連付けし、トレーサビリティや変更に対する影響分析を行うソリューションです。

制御設計とのコラボレーション環境を強力に支援

SCADE DisplayをSCADE Suite(組込み制御ソフトウェア開発支援ツール)環境に統合することによって、協調設計・協調シミュレーション・協調レポート作成・協調認証コード生成が可能になり、より効率の良いディスプレイ開発を実現することができます。

『SCADE Display』主な新機能
Esterel Technologies社について

Esterel Technologies社の"SCADE"は"Safety Critical Application Development Environment"の頭文字を取って名づけられ、その製品とサービスは、信頼性のある組込みソフトウェア設計から検証に対するソリューションとして提供されています。同社は、Mountain View(米国カリフォルニア)と Elancourt(フランス)に本社を置き、ドイツ、イギリス、カナダ、中国にセールオフィスを持つ企業です。その他詳細情報についてはウェブサイトをご参照ください。(http://www.esterel-technologies.com

*本文中に記載の会社名、商品名、サービス名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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