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汎用熱流体解析プログラム『STAR-CCM+ V5.02.009』リリースのお知らせ ~3D CAD機能搭載!寸法変更を含むパラメトリックスタディまで完結~

株式会社シーディー・アダプコ・ジャパンは、このたび、CD-adapcoで開発された、汎用熱流体解析プログラム『STAR-CCM+(スター シーシーエム プラス)』・『STAR-CCM+ Lite(スター シーシーエム プラス ライト)』と、CAD統合型熱流体解析ツール『STAR-CAD(スター キャド)シリーズ』の最新バージョンV5.02.009を、2010年3月日本国内においてリリースしました。

『STAR-CCM+』は、ハイエンド熱流体解析ツールと呼ばれる市販ツールの中で、最もよく利用されているツールのひとつです。最新バージョンには、CAEに特化した、独自のスケッチベースの3D CAD機能(ソリッドモデラー)が搭載され、寸法変更を含むパラメトリックスタディを、『STAR-CCM+』環境内で実行することができます。これによって、ひとつ操作画面上で、独自の3D CAD機能による形状作成からメッシュ自動作成、計算実行、結果処理までの、すべての熱流体解析に必要な操作をおこなうことができるようになりました。CD-adapcoが「Pipeline(パイプライン)」と呼んでいるコンセプトの完成形に、また一歩近づいたといえます。

STAR-CCM+の「Pipeline(パイプライン)」コンセプト
STAR-CCM+の「Pipeline(パイプライン)」コンセプト

さらに、連続体力学をベースとする有限体積法ソルバーは、熱流体解析のみならず、応力解析までをカバーするため、使い勝手の良さと豊富な解析機能を両立したハイエンドの汎用熱流体解析プログラムとなり、徐々にCFDツールの域を超えて、CAEツールへと進化を続けています。

また、本バージョンから、『STAR-Design(スター デザイン)』に代わり、『STAR-CCM+ Lite』がリリースされました。『STAR-CCM+ Lite』は、解析機能は限定されますが、『STAR-CCM+』のすべての形状作成機能、メッシュ作成機能および結果処理機能を使うことができる、エントリーレベル向けの『STAR-CCM+』です。 ひとつ操作画面上で、独自の3D CAD機能による形状作成からメッシュ自動作成、計算実行、結果処理までの、すべての熱流体解析に必要な操作をおこなえることは『STAR-CCM+』と共通の特長で、もちろん応力解析も可能です。

<STAR-CCM+ V5.02.009>

3D CAD機能

  • STAR-CCM+のワークフローに統合された、スケッチベースの3D CAD
    • 形状の作成
    • インポートした形状の修正
    • メッシュコントロールのためのパーツ作成
    • レポートのためのパーツ作成
  • フィーチャーツリーによる形状操作の記録
  • 寸法の設計パラメータ化により、3D CAD機能外
    新3D CAD機能による形状作成および解析例1
    新3D CAD機能による形状作成および解析例1
    新3D CAD機能による形状作成および解析例2
    新3D CAD機能による形状作成および解析例2
    新3D CAD機能による形状作成および解析例3
    新3D CAD機能による形状作成および解析例3
    からの形状変更

CAEインテグレーション

  • すべてのフィールド関数の外部メッシュへのマッピングおよび書き出し
  • Abaqusのボリュームメッシュからの節点温度の読み込み
  • 最小二乗法によるvolume-to-volumeマッピングの改善

サーフェスの準備

  • 境界ごとにサーフェスメッシュを個別書き出し
  • 節点のマージ作業(二重節点および二重セルのマージが可能)
  • マニュアルサーフェス修正パネルの機能拡張
    • 境界やフィーチャーカーブの選択に、フェイスやエッジが利用可能

ボリュームメッシュ作成

  • 埋め込み(Embedded)シンメッシャーの追加
    • ポリへドラルメッシャーとともに利用することで、連続なシンメッシュを作成

ソルバー

  • AUSM+:極超音速流れに適した、カップルドソルバー向けの新スキーム

物理モデル

  • 運動およびリファレンスフレーム定義方法の変更
    • 運動は新たにツール内の運動(Motion)ノードでの管理に変更
    • 回転および並進リファレンスフレームは基準座標系と共に定義
  • S2S輻射モデルの拡張
    • 鏡面反射
    • 輻射を考慮する領域の指定
  • 熱交換器モデルの拡張
  • ポーラスメディアでの比熱と熱伝導率の個別定義
  • ラグランジェ混相流モデルの拡張
    • 1次分裂:LISA微粒化モデル(圧力スワールインジェクター向け)
    • 2次分裂:Reitz-Diwakar、 KHRTおよびTABモデル
    • AB変形モデル
    • 質量移動の凝縮考慮
  • オイラー混相流モデルの拡張
    • 2層k-εモデル
  • 燃焼モデルの拡張
    • 微粉炭燃焼の拡張(揮発とhalf-orderチャー酸化のユーザー定義)
    • PPDFモデルの非断熱フレームレットとマルチストリームへの対応
  • 境界条件の拡張
    • 自由流境界条件と実在気体モデルの併用
    • 流体-固体界面での対流熱伝達と熱伝導を別々にフィールド関数化
    • ハーモニックバランスとの併用のための非反射境界

専用ツール

  • ウイングメッシャー(翼まわりのメッシュ作成のための自動ヘキサメッシャー)
  • ターボウィザードの改善

結果処理

  • 表面での流体騒音源評価のための、表面スペクトル解析
    • 新しい非定常結果ファイル(.trnファイル)を使用
  • 新しいシーンの注釈(プロット、シーングリッド)
  • テキスト注釈に背景カラー指定が追加
  • ローカル座標系を使ったビューの指定
  • 新しいコンターのスタイル"滑らかにブレンド"

使い勝手の向上

  • マルチ編集ダイアログの改善
  • VPN経由でのクライアント/サーバー接続
  • "-ccs"オプションの処理の変更(詳細はユーザーガイド参照)

ドキュメント

  • 3D CAD機能に関する追加
    • 新しいチュートリアル
    • 融解固化、流体騒音、3D CAD、大変形を伴う流体構造連成
    • オイラー混相流(乱流)、温熱環境快適性管理ウィザード
    • 新しい検証ケース
    • カルマン渦放出、同軸ジェットノイズ、流体構造連成
<STAR-CCM+ Lite V5.02.009>

形状作成/メッシュ作成/結果処理機能はSTAR-CCM+と同じ

解析機能

  • - 定常、非定常(陰解法)
  • - 分離解法
  • - パッシブスカラー
  • - 理想気体、重力考慮
  • - ニュートン流体、非ニュートン流体
  • - k-ε系乱流モデル
  • - ポーラスメディア、ポーラスバッフル
  • - 固体熱連成
  • - マルチリファレンスフレーム
  • - ファンモデル
  • - 応力解析
  • - ターボメッシャー、ウイングメッシャー
  • - 火災&煙ウィザード、温熱環境快適性管理ウィザード
<STAR-CADシリーズ V5.02.009>

ソルバーをSTAR-CCM+ V5.02.009へアップグレード

CD-adapco について

President:Steve MacDonald
London Office: 200 Shepherds Bush Road, London, W6 7NY, United Kingdom
Telephone: (+44) 20-7471-6200

CD-adapcoは、流体・熱移動・応力など広範囲なエンジニアリング・シミュレーション(CAE)ソリューションの世界有数のプロバイダーで、主な拠点はロンドンとニューヨーク、その他世界中に拠点があります。STAR-CD/STAR-CCM+ は世界で最も多く利用されているCFDソリューション、またSTAR-CADシリーズはCAEコンサルティングの分野における25年の経験に裏付けられた使い勝手の良いCAD内蔵の製品としてCD-adapcoの多彩なソリューションへの入り口となる製品です。その他詳細情報についてはウェブサイトをご参照ください。
http://www.cd-adapco.com

*本文中に記載の会社名、商品名、サービス名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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